コウタ |
今日は、よろしくおねがいします。
渡邊さんは、グリーンズのメンバーになる前からも、
いろいろな活動をされていますよね。
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渡邊さん |
慶應義塾大学が港区と共同運営している、
「芝の家」に参加したのがはじまりですね。
そこで、大学生という同世代の集まりではなく、
幅広い世代の人々と触れ合う機会があることに
ホッとしたんです。
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コウタ |
ホッとしたというと?
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渡邊さん |
同世代の集まりだけで生活していると
視野が狭まっていくし、「自分らしさ」が
周りによって形成されていくことに気づくんですね。
私自身も、それに無理してハマろうとしていた
時期があったんですが、芝の家の経験のおかげで、
「そうじゃなくていいんだ」と気づきました。
そして、その後「Social Innovation in Seattle」という
プログラムに参加して、一ヶ月間シアトルで
インターンをしたことも大きな衝撃でした。
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コウタ |
それは、どのようなものだったんですか?
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渡邊さん |
海外に行く前、私は日本の成熟した社会に
飽和状態のようなものを感じていて、
いい未来を具体的に思い描けていなかったんです。
でも、シアトルに行ったら暮らしのあらゆる場面に
ソーシャルグッドを実践する機会があり、
「もっと過ごしやすい社会ってつくれるんだ」とか、
ひとりひとりの取り組みで未来は良い方向に
つながっていくということを知ることができたんです。
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コウタ |
それは、まさにグリーンズのビジョンと重なりますね。
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渡邊さん |
そうですね。シアトルに行ったことで、
グリーンズへの興味がいっそう深まりました。
「いいことをしよう」というと自己犠牲感を
伴ってしまう場合もありますが、
グリーンズが取り上げているのは
「これだったら、やろうかな」と楽しく思えるものばかりで、
自分の活動の参考にしてきました。
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コウタ |
どんな活動をしていたんですか?
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渡邊さん |
知らない人同士が出会って、
自分らしさを素直に出せる場所や機会をつくろうと
「共奏事ム局」というプロジェクトの
立ち上げに関わりました。
私以外はみんな年上で、20代から60代まで
6人のメンバーで毎月話し合いながら
対話のイベントを開催してます。
多世代が混じり合っているからこそ、
互いの違いを祝福できて、
責め合わずにつながりあえるので、
続けていきたい活動のひとつです。
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コウタ |
それと同時に、先月から、
「greenz people」担当のアシスタントとして
関わってくれていますね。
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渡邊さん |
はい。シアトルで「自分の力で社会はつくり、
変えられる」ということを学んだけれど、
まだまだ私たちの活動は
小さいことが多いですよね。
だからこそ、その小さい活動をつなげたり、
一歩踏み出したいという人たちにとって
きっかけになるように、greenz peopleを
盛り上げていきたいと思っています。
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コウタ |
いいですね。
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渡邊さん |
自分らしくありたい。生きやすい社会にしたい。
そう思ってはいても、
なかなか一人では行動できない。
greenz peopleになることが
その第一歩になるかもしれないし、
greenz peopleが増えていくことで、
行動を始めている同士がいることを知り、
安心感につながるかもしれません。
思い描く社会に向けて変われる人を
増やしていけたらいいな。
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コウタ |
ありがとうございます!
最後にあなたにとってグリーンズとは?
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渡邊さん |
「しかたがないことだ」と押さえつけているだけで、
未来への想いはみんな持っている
気がするんですよね。
でもなかなか殻って壊せない。
その殻を親鳥がつつくように、
「未来はこんなにすてきだよ」と
グリーンズが教えてくれている気がします。
すると、ひそんでいたポジティブな想いが飛び出る。
生まれ出てきたその気持ちを発見することが、
ほしい未来へ近づく第一歩かもしれません。
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