えり |
ヒロさんがグリーンズに関わっていたのは、
まだグリーンズができたばかりの頃だったようですね。
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ヒロさん |
そうですね。僕は大学1年のとき、
「豪快な号外」っていう環境新聞を配布していたのですが、
そのデザインが気に入って、誰が作っているか調べてみたら
グリーンズの鈴木菜央さんだったんです。
それで代表の菜央さんに10回くらいメールしたんだけど、
全然返事が来なくて(笑)
代わりに、立ち上げメンバーの広美さんから返事をもらって、 オフィスに遊びに行ったのが最初でした。
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えり |
そこからどんな風にグリーンズに
参加するようになったんですか?
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ヒロさん |
そもともとは大学に入る前に、
東京から沖縄まで自転車で旅をしたことがあって、
その様子をブログでアップしていたら
すごいアクセスがあったんです。
そこでこれを環境活動と結びつけて、
四国を自転車で走りながら
「豪快な号外」を配ることを計画することにして。
環境活動って暗いし、押し付けがましい感じだけど、
自分たちがやっていることを通じて
少しでも環境への意識が高まったらいいなと思って。
そんな話を広美さんにしたら
「greenz.jpでその様子を発信したら?」と提案してくれて、 「四国一周ママチャリツアー」というブログを
作ってもらったんです。
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えり |
そうだったんですね!
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ヒロさん |
その後もアースデー東京とか green drinks Tokyoとか、
イベントで人手が必要なときに手伝ったり、
事務所でも雑用とか色々やるようになりましたね。
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えり |
当時のグリーンズはどうでしたか?
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ヒロさん |
えーと、動物園。
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えり |
どういう意味ですか?(笑)
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ヒロさん |
めちゃめちゃってこと(笑)。
でもメンバーそれぞれ個性があったからすごい面白かったし、
居心地も良かった。あと誕生日とかクリスマス会とか、
行事を大切にしていて温かかったですね。
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えり |
そのままグリーンズにいるつもりはなかったんですか?
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ヒロさん |
大学3年になったとき、もっとちゃんと勉強しようと思って、 一旦グリーンズから離れることにしました。
ただ、勉強すればするほど
問題は複雑に絡み合っていることを痛感して、
僕一人では何もできない…と。
日本に対しても失望感を抱いて、
オーストラリアの会社に就職することにしたんです。
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えり |
そのときに3.11が起きた。
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ヒロさん |
ターニングポイントって
本当にあるんだなと思いましたね。
「四国一周ママチャリツアー」の翌年に
洞爺湖サミットが開かれて、今後は東京から北海道まで、
環境問題を訴えながら自転車で巡る
「洞爺湖ママチャリサバイバル」をやったんですけど、 まさに3.11で津波の被害に遭った地域を走っていたんです。
そのときお世話になった人たちが被災して、
「仕方ない人間」を卒業しようと、
内定を辞退して被災地に入ることを決めました。
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えり |
仕方ない人間?
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ヒロさん |
しょうがないって言う機会は多いじゃないですか。
僕もずっと「仕方ない」って諦めてきたけど、
それじゃぁ何も変わらないなって。
もちろん被災地ではしょうがないことが山ほどあるけど、
なるべく言わないようにしようと気をつけました。 自分だけでなく、「仕方ない」と言う人を
減らしていきたいと思っています。
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えり |
ヒロさんが今取り組んでいる「底上げ」と
「アショカ・ユースベンチャー」は
どちらも十代の若者が対象ですが、
そういった思いを、特にこれからを担う
世代に伝えたいからでしょうか?
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ヒロさん |
その通りです。若者は前を向く力が強いし、
アショカも若者向けプログラムがあるから入りました。
ただ、僕が十年、二十年やっても社会は変わらない。
本当に変わったと実感できるのは
僕が死んだ後じゃないですかね。
自分で課題を見つけて取り組む、という 文化をつくっていこうと思っているくらいだから。
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えり |
そういう信念を強く貫き通せるのはなぜでしょう?
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ヒロさん |
自分のためにやっているからだと思います。
被災地では小さいことしかできないし、
本当に自分は必要なのかと思うときもあります。
だからこそ、小さいなりに自分は何ができるか、 存在価値を確かめているのかもしれません。
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えり |
自分のためであり、結果として
東北のためになっているんですね。
最後に、ヒロさんにとってグリーンズとは、
どんな存在ですか?
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ヒロさん |
僕の中でグリーンズは
菜央さん、広美さん、兼松さんの3人、
というイメージです。
これからもいい背中を見せてくれよ、
とプレッシャーをかけたいですね。
グリーンズそのものは、
元彼・元カノの感覚に近いかな。
会わないけどお互いによく分かっているし、
会えば昔の関係に戻っちゃう、
そして幸せになってほしい、みたいな(笑)
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えり |
なるほど(笑)
初期のグリーンズを知るヒロさんならではの
お話を聞けてよかったです。
ありがとうございました!
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