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2014.07.27 Vol.20 New Moon / for 271 greenz people
7月16日はグリーンズ8年目の誕生日でした、感謝!
今回も greenz people のみなさまに、「グリーンズのつくり方」をお届けします。
 
<vol.20>の目次

FEATURE / 山崎大祐さんと話す「ソーシャルデザインの向かう先」
SCENES / トーク、増刷決定、北海道ツアー...近ごろのグリーンズ
COMMUNITY / 薩川良弥さんに聞く「gd調布のつくり方」
Q&A / フクヘン小野裕之に質問です「年の離れた人と話すコツは?」
 
 

FEATURE

マザーハウス山崎大祐さんと話す、
「ソーシャルデザインはどこへ向かうんだろう?」

with Daisuke Yamazaki / interview by Ono


6月に1ヶ月の休暇を取り、スペイン、イタリアで過ごした僕は
日本のソーシャルデザインやビジネスの現状を
少し冷静に振り返ってみたくなりました。
そのとき真っ先に思いついたのが、マザーハウスの山崎さんでした。

奇しくも2006年という同い年生まれのマザーハウスとグリーンズ。
それぞれの視点で振り返ったソーシャルの8年間と今後の展望をお話してきました。(小野)


 

マザーハウスの山崎大祐さん
 
小野 今日はざっくりとしていますが、
あえて「日本のソーシャルビジネスをどう見ていますか?」
というテーマで、お話できたらと思っています。
よろしくお願いします!
 
山崎さん こちらこそ、よろしくお願いします。
 
小野 マザーハウスっていま何年目ですか?
 
山崎さん 9年目ですね。
 
小野 そう、グリーンズと同じなんですよね。
そういえば、山口絵里子さんにご登場いただいた
グリーンズの『ソーシャルデザイン』なんですが、
最近増刷が決まったんです。
ちょうど2万部を超えたくらい。
 
山崎さん あ、すごいですね。 おめでとうございます。
 
小野 ありがとうございます。
マザーハウスも着々と成長していますよね。
いまは何店舗くらいあるんですか?
 
山崎さん 国内に15店舗、台湾に4店舗で、
19店舗ですね。
 
小野 すごい。
社員の方もかなり増えていますよね。
 
山崎さん うちは店舗スタッフもほぼ社員なので、
日本国内で70人くらいです。

台湾にも15人、バングラディシュに130人、
あとネパールに5人とか。
 
小野 その成長のスピードは、
最近バッと来た感じですか?
それともコツコツという感じ?
 
山崎さん 両方どっちも…という感じでしょうか。
最初はビジネスモデルとかはあまりなくて、
やっぱり想いから始まりますよね。

うちは途上国から世界に通用する
ブランドをつくるっていう理念が先にあって、
全然ビジネスのことを考えてなかったんです。

最初の頃はほとんど売れなくて、
そこで「なんで売れないんだろう」って
試行錯誤をはじめるんですが、
このときは想いが強いから、
1年365日ひたすら働く訳ですよ。
それが第一フェーズ。

そしてだんだんと「こういうことしたら、
売れるんじゃないか」とか工夫するようになって、
ビジネスモデルが見えはじめる。
こうなると第二フェーズ。

とはいっても、そこから本当に
ビジネスモデルができあがるまでは
それなりに大変で、「できたかな?」
ってくらいが第三フェーズ。

で、うちでいうと、加速した実感があるのは、
第二フェーズの終わり頃あたり、
5〜6年目ぐらいなんですよね。

7〜8年目も成長しているけれど、
やっていることはあまり変わっていない。
 
小野 何かを始めるというときは、
最初の数年を耐えられるかどうかが、
重要ですよね。
 
山崎さん そうですね。うちの場合は、
特にお金がかかるビジネスモデルなので、
最初は大変でした。

どういうことかと言うと、
途上国では全部現金払いなので、
素材を買うときも、工場で物をつくるときも、
先に全部お金が出て行くんですよ。

でも、百貨店さんに卸すまでに1ヶ月半ぐらいかかって、
実際に売れるまでにまた時間がかかる。

そうすると、最初にお金を払ってから、
お金が入ってくるまで5ヶ月とかかかる訳です。
そこの設計をあんまり考えずに
始めてしまったので、苦労しましたね。
 
小野 それでも現金払いにこだわったんですね。
 
山崎さん それはやっぱり現金払いが、
彼らにとって一番ありがたいからです。
きちっと途上国のみんなの環境を考えて、
進めることが大事だし、
本当に喜ばれるんですよ。

日本では当たり前ですが、
うちは一度も支払いが遅れたことがなくて。
でもそれって途上国ではあり得ない話だったりして、
それが信頼関係につながっているんです。
 
小野 なるほど。
ところで、マザーハウスさんのように、
力強く成長しているソーシャルビジネスの事例は、
日本では意外と少ないのかなとも
感じてもいるんです。

2、3人くらいの小さなチームの方が、
もちろんリスクも小さいですから、
チャレンジするにも精神衛生上よかったりとか。

でも、本当はいろいろな規模や領域で
次々と新しいプレイヤーが出てくるくらい、
全体として盛り上がって行く方が、
健全だと思うんですよね。

ちなみにマザーハウスカレッジという学びの場や、
最近では東洋経済オンラインの連載などが始まりましたが、
そのあたり意識されていますか?
 
山崎さん うん、それはあると思います。

まだまだ、本業でできていることを考えると
「まだ何か語れるフェーズじゃない」と思っていたので、
あまりそういったアクションはしてきませんでした。
 
小野 よくわかります。
 
山崎さん 8年経った今、やっとある程度は
会社がサステナブルに成長している中で、
そろそろ発信するべき時期なのかなと。

やっぱり社会を変えようとか、
何かを達成しようと思っても、
1社じゃできない。
いろんな価値観の会社が
どんどん出てきて、それぞれの目的に
向かって大きくなっていかないと。
 
小野 そうですよね。
 
山崎さん ただ、そう言う僕たちもやっぱり、
お店を増やすべきなのかどうか、
みたいな葛藤はたくさんありました。

その度に立ち戻ったのは、
「ひとつでも多くのバッグを届けることが
途上国の未来を変えることだし、
お客様の未来を変えることだよね」
という原点なんです。
 
小野 マザーハウスカレッジをやってみて、
どんな手応えがありますか?
 
山崎さん 本当にいろんなやり方があるんだなあって、
僕自身たくさん学んでいます。

実はマザーハウスって、
本当にクローズドな会社なんですよ。

大体みんなネットワークとしてつながって、
オープンソースで共有したりすると思いますが、
さっき言ったとおり、そういうフェーズじゃない、
ってことで、あまり出て行ってなかったんです。
そこが最近は変わってきましたね。
 
小野 何かきっかけがあったんですか?
 
山崎さん もともとやりたいと思っていたんですが、
いろんなタイミングが重なった
ということだと思います。

最近、特に思うのが、「極端な話、
最終的には理念だけじゃないよね」ってこと。
会社も数年経ってくると、
方向性が見えなくなることもある。

そのときに大事なのは、
理念よりもアクションだと思うんです。
アクションが理念を体現するから、
理念が意味を持つ訳で。

だからマザーハウスカレッジも、
外向きにやっているようで、
半分は中のためでもあるんです。

社員にとっても、
「こういう行動をしている会社だから
すごい価値があるんだよね」って
考えるきっかけをつくりたいんです。
 
 

マザーハウスカレッジの様子(公式ブログより)
 
山崎さん 逆に質問なんですが、
今のソーシャルビジネスの動きは
グリーンズさんにはどう映っているんですか?
 
小野 僕たちの経験で言うと、2012年に
『ソーシャルデザイン』が出たとき、
震災直後ということもあって、
純粋なメッセージが届きやすかったと思うんです。

お金のためだけじゃないよね、
信じるものをつくっていきたいよね、
みたいな当たり前のところに立ち戻る感じ。

でも、2年経った今は、それだけでは
響かなくなってきた感じかなと思っています。
もう少し地に足をつけてきたこともあって、
もっと日々の暮らしに必死というか。
 
山崎さん なるほど。
 
小野 グリーンズの読者自体は増えていて、
2012年は月間読者数が12万人くらいで
今は20万人なんですが。

なんだろう、小さくても素朴でも
個人のチャレンジを応援してきたものの、
それが社会的インパクトを目指すのではなく、
自分たちの癒しに留まってしまっている
側面もあるのかもしれません。

もっと大事なことは、
それを力強い商売にしていくことで、
「1,000人くらいはお客さんができるくらいの
価値はつくろうよ」って言いたいんですけど、
あんまり言うと、うるさがられたりもして(笑)
 
山崎さん いやいやー、よくわかります。
山口はアーティスト気質で、
僕はマクロから入っていくので、
その組み合わせはすごい重要なのかも。

ちなみにグリーンズさんは
大きくしていかないんですか?
 
小野 「メディアは大きくしちゃいけない」
ってちょっと思っているんです。
大きくした瞬間に、組織を維持するために
正しいことよりも広告を優先しちゃうかもしれない。
そうするとメディアの質が下がるし。

とはいっても、拡大志向そのものはあって、
コミュニティに関わる人たちを増やしていくのは、
大事なことだと思っています。

この夏には新しく30人のライターさんが入って、
約100人の大所帯になりました。
ひとりひとりと半年に一度ヒアリングしたり、
コミュニティづくりには時間をかけていますが、
それって他のメディアでは
あまりやってないことみたいですね。
 
山崎さん マザーハウスでいうと、
社員ひとりひとりもコミュニティの一員だし、
その人たちがどう生きていきたいのかが大切。
だから経営ってすごい楽しいんですよね。

うちはバングラデシュ人とかネパール人とか中国人とか、
いろんな国籍のメンバーがいる。
言語も宗教も違うけど、
同じ目標の中で集まっていて、
そこでどうコミュニティをつくるのかって、
もう日々、哲学の世界です。

例えばもしバングラの国内で何かあったときは、
うちがセーフティネットになりたいと思う。
そう思った時に、やっぱり会社は
大きくあるべきだと思うし。
 
小野 なるほど、そこまでのスケールで
考えられる起業家が増えてくると
面白くなりそうですね。
 
 

バングラデシュ工場の人々
 
山崎さん あと、「社会起業」って言わない人たちも、
かなりいますよね。

B&Bの内沼さんだって、
本や本屋の未来を考えて動いているけれど、
社会起業家とは言われていない。

何かそういう集まりがあったとしても
いつも同じメンバーになってしまうのは、
ちょっと違うんじゃないかなと。
 
小野 D&DEPARTMENTのナガオカさんとかも、
そうかもしれませんね。

実は僕、グリーンズに転職するときに、
D&DEPARTMENTからも内定もらっていて、
悩んだ時期があったんです(笑)
 
山崎さん そうだったんですね(笑)

やっぱり、グリーンズさんは、
その領域を超えてつなげられる
ポジションにあると思いますよ。
 
小野 僕たちなりにできることは、
いろいろあるとは思うんです。

例えば、さっきの経営の話も本当に共感していて、
それって結局、長期的なスパンに対する
恐怖心を取り除いたり、そうすることでしか、
得られない喜びを、メディアとしてしっかりと
伝えることなのかもしれない。
 
山崎さん それは期待したいんです。
特に社会起業家の経営論はあまりなくて、
ほとんどがケース集で。

でもマーケティングもブランディングも、
人材開発も、全然考え方が違うし、
時間がかかるものだったりするから、
そういう本があったら読んでみたいなあ。
 
小野 いいですね!
会員さん向けに発行している
green BOOKSの次号で、
『社会起業家の経営論』とかいいかも。

普通の経営の本とかだと、
社員の人生を本気で考えろ、なんて、
絶対書かないですもんね。
 
山崎さん 確かにそうですね。
ちなみにグリーンズとして、
ものづくりとかは考えていないですか?
 
小野 うーん、まだ手をつけていないですね。
ただそろそろ僕らも、実業の経験を持った方が
いいんだろうなあというのはあります。
それで日本仕事百貨と一緒にリトルトーキョーで、
バーの運営とかもしてるんですけど。

お店を経営する、ものをつくるって、
やっぱりリスキーですよね。
それをきちんと知っていないと、
ふわふわしちゃうと思って。

そうすることで、僕たち自身も
グリーンズそのものも、成熟してくるというか。
 
山崎さん なるほどね。
いやあ、グリーンズさんも
いろいろ挑戦していて面白いなあ。

これをきっかけに、ぜひいろいろ
一緒にやっていきましょう!
 
小野 こちらこそ面白かったです。
ありがとうございました!
 
 


SCENES

トークイベント、増刷決定、北海道MTGツアー...
近ごろのグリーンズの風景

selected by Nao, Yosh and Ono

 

2014年7月6日(日) 横浜にて
#bukatsudo のトークはじまりました。
モデレーターの内沼さんが来てませんがw(小野)
 

2014年7月15日(火) 鹿児島にて
2012年1月に発行した拙著『ソーシャルデザイン』が2年ぶりに増刷となりました、感謝!
ソーシャルデザインの入門書として、多くの方に読んでいただけているようで嬉しいです。(YOSH)
 

2014年7月18日(金) 札幌にて
#heymeoto 宅で朝ごはん。わいわい。(鈴木)


 


COMMUNITY

「green drinks chofu」オーガナイザー薩川良弥さんに聞く
「green drinks の空気感のつくり方」

with Ryoya Satsukawa / interview by Kota


日本全国130ヶ所以上に広がる「green drinks Japan」ネットワーク。
ほぼ毎週、日本のどこかでまちづくりやサステナブルな話題をテーマに、
飲み会が開催されています。そのなかで、編集部コウタが特に注目しているのが、
今年1月から調布で開催されている「green drinks chofu」です。

今回は、「green drinks chofu」オーガナイザーの薩川良弥さんに
green drinks の作り方について、お話を伺いました。(コウタ)


 

gd調布オーガナイザーの薩川良弥さん
 
コウタ 今日は、よろしくおねがいします。
ぼくが薩川さんの活動を見ていてすごく印象深いのは、
ダンスカルチャーや音楽が、まちづくりと自然に
かけ算されているところです。
それが「green drinks chofu」にもあらわれていますよね。
 
薩川さん ありがとうございます。
ぼくは、もともとダンスをメインコンテンツとして扱う、
イベントスペースの運営をしてたんです。
ダンスのレッスンをコーディネイトしたり、イベントを開催したり。
そのときの経験や人脈が生きているんだと思います。
 
コウタ そうだったんですね。
green drinks chofuを始めたきっかけは何だったんですか?
 
薩川さん ぼくは音楽やダンスが好きな人々に囲まれて、
共通の趣味がひとつのきっかけとなって仲間たちが集まり、
それが無数に広がっていくという環境にいたんです。

そんなときに手に取ったのが、
山崎亮さんの『コミュニティデザイン』でした。

本を買って勉強していくうちに、地域とかまちに興味がわいて
「地元のためになにか活動したいな!」と思ったんです。
 
コウタ 他にも参考にした事例などはあったんですか?
 
薩川さん 『コミュニティデザイン』の中で、
「水都大阪」の事例が紹介されていますが、
実際にワークショップに参加したことがあるんです。

そこで体験した”つながっていく感覚”も、
個人的にはカルチャーショックでしたね。
 
コウタ そのカルチャーショックが、
人と人をつなげる場を自身でつくることへ駆り立てたのでしょうね。
ちなみに、なぜ「green drinks」というフォーマットを
使おうと思ったのですか?
 
薩川さん 「地元の調布のために活動がしたい!」を前提に、
自分自身の経験を生かして何ができるか考えたときに
辿り着いたのが、ひとが集まる場づくりでした。
そんなときに、グリーンズに出会ったんです。

単独でなにかやるよりも、地域単位のネットワークを
広げる機会があるといいなと思っていたので、
green drinks Japanネットワークは魅力的でした。
あと、「地域、はたらく、ソーシャル」といった
green drinksのコンセプトへの共感も大きかったですね。
 
コウタ たしかに、green drinks chofuのトークゲストの人選は、
その3つのテーマにぴったりハマっていますね。
先日のイベントでは、フクヘンの小野さんが
参加されていましたが、人選は薩川さんが
決めていらっしゃるのですか?
 
薩川さん そうですね。
ソーシャル枠、調布枠、アート枠で自然と軸ができています。
 
コウタ 独特なのは、アート枠の人選かもしれませんね。
クラブDJやダンサーが語る仕事論や社会貢献というトーク内容は、
毎回とても刺さっています!
 
薩川さん 彼らの人選は、元の職場の人脈が生きていますね。
前職もイベントスペースのマネージメントだったので、
まるで職業病のように「このひとと、このひとを
一緒に呼んだら面白いことになるんじゃないかな?」という
アンテナを張っているのかもしれません。
 
コウタ 確かにすごく編集者の感覚で運営されている印象があります。
実際に毎回イベントが終わるとすぐに、
すごく丁寧に編集されたイベントレポートが届きますが、
どのような仕組みでまわしているんですか?
 
薩川さん まず、レポートで伝えたいことや切り口を、
3〜4個にしぼる話し合いをするようにしています。
最終チェックはしますが、基本的にお任せですね。

イベントレポートで大事なのは、
空気感をつくることだと思うので、
確認するようにしていますが、
それも回数を重ねていけば解像度が高まるので、
何本もくりかえしお願いしていると、
ぼくが訂正する箇所がなくなっていく。

レポートを書いてくれる仲間のことも、
イベントと同様に長い目で
育てていくことが大事かもしれません。
 
コウタ ぼくたちのインターンシップとも似ていて、
とても興味深いです。
今後の展望はありますか?
 
薩川さん green drinks chofuは、調布への入り口を
つくりたいなと思ってやっているんです。
だからこそ、長く継続していくことが一番ですね。

そして、ぼくらのイベントをきっかけに
何かが始まったらうれしいなと思います。
 
コウタ そのひとつとして、薩川さんが運営される
「co-ba chofu」がはじまりますね!
 
薩川さん co-ba chofuは、ツクルバの中村真広さんを
ゲストにお呼びしたことがきっかけで始まったんです。
だから、green drinks chofuがきっかけです!

地元の不動産屋とツクルバで住民参加の
ワークショップを開催し、その結果わかったことが
「市民の人同士が話す場所が必要だ」ということでした。

そのうえでツクルバさんからは、
「新しい活動や仕事が生まれる場づくりをしましょう」と
提案いただいたので、co-baが調布に生まれることになりました。
 
コウタ co-baというと、いわゆるアントレプレナーのイメージを
持つ方が多いかと思うのですが、
green drinks chofuの会場として使っていくことで、
調布市民にとってもコミュニティパブになりそうですね。
ますます楽しみです!

最後に、あなたにとってグリーンズとは?
 
薩川さん 「いまを伝えてくれる場所」だなと感じています。
greenz.jpというメディアからは、
最新のグッドアイデアやドラマが届きますし。

いま誰が何を思って、どのような活動をしているのかを
実感できる「green drinks Tokyo」という場があります。

green drinks chofuのオーガナイザーとして、
グリーンズコミュニティの中に入ってみて感じることは、
みなさんが近くにいてくれているという
実感を持てることがうれしいです。
 
コウタ ありがとうございました!
ぜひ今度、調布に遊びにいかせてください。
 
 


Q&A

フクヘンおのっちに質問です。
「年の離れた人と話す時に気を遣う点は?」

with Ryuta Kose


メルマガの〆は、greenz people と一緒につくるフリートークの質問コーナーです。
ご質問・ご意見などは people@greenz.jp までお気軽にお寄せ下さい!

 

今回は、会員の小瀬隆太さんが質問します

Q. 年の離れた人と話す時に気を遣う点はありますか?

私は、SNSなどを使って地元の情報発信をやっています。少しずつ地元や近隣の方々に名前を知って頂けるようになってきまして、市の地域振興担当の方や、商工会議所の方から地元でのイベントやまちおこしの相談を持ちかけて頂けるようにもなりました。

そんな中で、一回りや二回り、時には三・四回りほども年の離れた方とお会いして話をさせて頂ける機会が出てきたのですが、基本的に口ベタな人間なので、コミュニケーションの取り方がなかなか上手くいかないことがあります。

小野さんは仕事柄、年齢も業種も様々な方とお会いする機会が多いかと思いますが、初対面で異なる世代の方と話す時に何か気を付けていることなどありますでしょうか?(小瀬)

▼ ▼ ▼


フクヘンおのっちが答えます

A. 相手の文脈に合わせて、言い換えています

ウェブマガジンという性質上、なかなか年上の方の目に触れることのなかったグリーンズも2012年に初めての編著『ソーシャルデザイン』を刊行して以来、より幅広い世代の方に知っていただけるようになってきました。

それもあって、最近、確かに、年上の方とお話させていただく機会は増えてきました。

カタカナ言葉はなるべく避ける、といった具体的な注意点を挙げればキリがないとは思うのですが、僕が一番気をつけていることは、相手の文脈に合わせた言葉を選ぶ、ということです。

たとえば、「ソーシャルデザイン」のような言葉は、解釈の幅の広い言葉ですから、その言葉を、どんなシーンで、誰に向けて使うのかによって、「新しい社会貢献」「地域の課題解決」「社会的弱者やマイノリティへの支援」「企業によるCSRやCSV」「行政や政治による社会的なサービス」といった具合に、いろいろな意味を含んで、相手に伝わることがあると思います。

あるいは、「ソーシャルデザイン」に対する印象として、「そもそもみんなで取り組むべきだ」という風に、オープンでポジティブな印象を持っている方もいれば、その逆で「限られたひとだけが関わるテーマだ」という風に、限定的で、場合によっては少しネガティブな印象を持っている方もいると思います。

要は、キーワードそのものではなく、その内容や、その言葉を使う意図を伝え、共通の理解を導き出したいわけですから、話をする相手の文脈に合わせ、さまざまに言い換えていく必要がありますよね。

また、相手の文脈は、職業、ライフスタイル、世代、地域といったもので定義されますから、まずはそれらをよくよく知り、そのなかで、伝えたい言葉がどのような内容と印象として理解されているのかを把握することが大切だと 思います。

それをしないまま喋り続けてしまうと、「なんだかよく分からない話をしているなあ」「私にはあまり関係の無い話だなあ」と思われてしまい、もったいない場面も多いのではないかと思います。

と、ここまで説明しておいて何ですが、小難しいことは抜きに、共通の興味や趣味が見つかってしまえばとたんに分かり合える、なんてこともよくある話。そう考えてみると、共通の理解を得るのが難しいのは、必ずしも年齢や世代の違いに限った話ではありませんね。

参考になれば嬉しいです。

 



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回の発行日は<8月25日(月)>の予定です。

メールマガジン編集長:YOSH(グリーンズ編集長)
編集:鈴木康太(グリーンズ編集部)
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