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2014.12.21 Vol.25 New Moon / for 331 greenz people
2014年のご愛顧、グリーンズ一同より感謝!
今回も greenz people のみなさまに、「グリーンズのつくり方」をお届けします。
 
<vol.25>の目次

FEATURE / 柿原優紀さんに聞く「マイプロジェクトからビジネスへ」
SCENES / せんきょCAMP、忘年会、NHK...近ごろのグリーンズ
COMMUNITY / インターン卒業生に聞く「インターンと暮らしの変化」
Q&A / 編集長のYOSHさんに質問「理想のリーダー像って?」
 
 

FEATURE

「Happy Outdoor Wedding(H.O.W)」柿原優紀さんに聞く
「マイプロジェクトからビジネスへ」

with Yuki Kakihara / interview by Ono


こんにちは!greenz.jp副編集長の小野です。今日は、Happy Outdoor Wedding(以下、H.O.W.)代表の柿原さんとの対談をお送りします。

いまでは珍しくなくなってきたアウトドアでのウエディングをはじめとするDIYウエディングですが、H.O.W.がgreenz.jpの記事として登場したのは、2010年10月のことでした。当時としては、なかなかの衝撃があったのか、とても多くの反響があり、2012年に発刊した『ソーシャルデザイン』にも収録させていただいたのを覚えています。

そんなH.O.W.ももう5年目。代表の柿原さんの試行錯誤を、メディアとして、また一人の友人として見守らせていただいてきたわけですが、ここ最近特に「プロジェクトからビジネスへ」と変化をしてきたように感じるタイミングがありました。

今回はそのあたりの経緯を、ぐっと踏み込んでお伺いしました。(小野)


 

「H.O.W」の柿原優紀さん
 
小野 「H.O.W」のスタートって、いつでしたっけ?
 
柿原さん 2009年の終わりごろで、いま5年目です。
 
小野 最初はアウトドアウエディングの
事例を紹介するブログから始まったんですよね。
 
柿原さん はい。
大学を卒業してから編集者として仕事をしていたし、
まずは私も事例を知りたかったので、
いろいろ調べては、取材をしてました。
 
小野 そもそもは、結婚式の話題が身近になった年齢で、
「形式にはまらない結婚式がほしいなあ」
という思いがあったとか。
 
柿原さん そう。
もっと楽しくて、自由だと思っていたのに、
意外と選択肢がなかったんです。

まだその頃は、H.O.Wをビジネスにするとか、
あまり考えてなかったですね。
 
小野 シンプルに自分のメディアとして、
「リサーチしたから発信するよ」と。
 
柿原さん 考えていたとしても、
「アウトドアアイテムを提供してもらって、
 タイアップできるかな?」くらいかな。

でも、3件ぐらい載せたくらいで、
周りからのリアクションを
実感できるようになったんです。
「待ってましたー!」って感じで。
 
小野 そこから2010年頃に、
グリーンズでこの記事を書いてくれた。
 
柿原さん それは「ホントにできるの?」という
切り口の記事だったんですが、
ありがたいことに多くの人にリーチできて、
問い合わせが増えたんです。

まだ会社勤めだったんですが、
会社にも理解してもらって、
少しずつ広げていきました。
 
小野 その後、NPO法人ETIC.の
ソーシャルベンチャー・スタートアップマーケット(SVM)」に
参加しましたが、それはどんな流れで?
 
柿原さん 私、本当に、助成金とか起業支援とか、
そういう存在さえ知らなかったんですよね。
このときは知人の紹介で、締め切り直前に知って、
ギリギリ応募しました。
 
小野 そうだったんですね。
 
柿原さん 当時、「ウエディングを企画してほしい」という
メッセージはたくさんいただいていたんですが、
私はブライダル業界で下積みを
していたわけではなかった。

それに、当時はフリーの編集者として独立したばかりで、
ブライダル業界に入って修行しようとは
まったく考えていなかったんですね。

だから、必要な初期投資を
どうしようと考えていたとき、
「これじゃん!」とピンときたんです。
 
小野 ちなみにYOSHさんが
推薦文を書いたみたいですね。
 
柿原さん そうそう。
今振り返れば、こうやって応募するときに、
初めて事業概要とかを文字にしたんです。

パワーポイントを使ったこともなかったのに、
10分プレゼンする必要もあって、ひたすら緊張して。

今思い返すと、「よくやったなー」と思いますが、
「今までどおりだったら、もう何も進まないな」って
わかっていたから、「やれ」と言われたら、
実現したいことのためにがんばってみようと。
 
小野 いいですね。
その後H.O.Wとして、仕事になったのは
いつでしたか?
 
柿原さん 初めてアウトドアウエディングの企画運営で
お金をいただいたのは、3年目の夏ですね。

そのときはまだ実績がなかったので、
当時の企画・運営サポート費は20万円前後、
現在の価格からすると約半額くらいです。
手伝ってくれるスタッフに支払うための
ほんと最低限の人件費という感じで受けていました。

やってみたら、撮影の現場を演出することに近くて、
編集者としての経験が力になることも多くありました。
 
小野 どんな経緯で初受注できたんですか?
 
柿原さん ありがたいことに、同じ頃、
二組の申し込みがあったんです。
一組は友だちの友だち。
もう一組は、Facebookを見て連絡をいただきました。
 
 

2010年の高尾山の記事より
 
小野 ちょっとずつ金額を上げていくとき、
何を基準にしましたか?
 
柿原さん 打ち合わせの回数とか、
前夜に入って設営をするかどうかとか、
単純に、どれだけ手がかかるかですね。

そのときは、編集の仕事でお金も稼いでいたので、
わたしの取り分を抜き、
最低限の必要経費まで下げました。
まずは収益よりも実績が欲しかったので。

徐々に上がっていったのは、
いろいろな希望を叶えてあげられる体制ができてきて、
そのバリューをしっかりと金額に入れたかったから。

チームとして一歩進化したタイミングで
値段を改定した感じです。
 
小野 メンバーもいろいろ入れ替わってきた。
 
柿原さん はい。
最初は二人で立ち上げたんですが、
「自分の地域でやりたい!」とか「料理をやりたい!」とか
そういう感じでメンバーが増えていきました。

その後、一緒に立ち上げた人とは
活動を別にすることになり、残りの二人も、
出産や自分のステップアップで抜けるとなって。

今は新たに入ったプランナー経験のある人と、
出産後にもう一度誘った人と3人体制ですね。
もちろん、ウエディングを開催するときは、
10人くらい現場スタッフを雇っています。
 
小野 その後、件数は増えていますか?
 
柿原さん 最初から最後まで面倒をみた件数でいうと、
年に4回、7回、10回という感じで増えています。

「サイトを見て自分たちもやってみました!」とか、
「部分的に手伝ってくれませんか?」みたいに
声をかけてくれる人はさらに増えています。
 
小野 当初はカップルのニーズに合わせて、
場所も一緒に探していたようですが、
今は「この場所でやりませんか?」と案内するように
変わっていったんですよね。
 
柿原さん 最初は公園とかキャンプ場で、
やりたいと思っていたんですが、
公共の場所はいろいろ制約が多いんです。
音楽が使えない、火が使えない、
個人や商業目的での利用ができない、とか。

お祝いする場所を選ぶときには、
”ウェルカムな場所”であることが大事で。
些細なトラブルが起きてしまう環境だと、
いい思い出もつくれないですし。

そこで、キャンプ場というよりも、
地域の人が協力してくれる場所を
見つけ出すことに切り替えてみたら、
とても相性がよかったんです。
 
小野 MAD CityとかKANAYA BASEとか。
 
柿原さん はい。
彼らも地元にメリットがあると感じてくれているので、
すごくやりやすくなりました。
 
小野 フィールドが決まると、運用も安定する?
 
柿原さん そうですね。
トイレが何個あって、風がどれぐらい強くて、
日照時間はどれぐらいで、駅から何分くらいで、
子どもが危ない場所はないか探して...

フィールドを探すときは、
細かいところをたくさんみるので、
同じ場所で回数を重ねられるのは大きいです。

ただ、私たちは、地元の事業者とか、
食の文化やお祭りなどを、
地域に住む人たちに聞きながら、
時間をかけて調べていくんです。
 
小野 すごく丁寧。
 
柿原さん その時間が実は楽しくて(笑)
手間ではあるけれど、新しいフィールドに入るのも
すごく嬉しいですね。
 
 

現在、淡路島で結婚式をしたい新郎新婦さんを募集中(詳しくはこちら
 
小野 マイプロジェクトがだんだんと仕事になっていく中で、
楽しみや癒しのためだけではできなくなる場面って
あると思うんです。

趣味のまま、お金に変えない方が
よかったんじゃないかとか。
そういう葛藤ってありましたか?
 
柿原さん 私は、、ないかな。
プライベートと仕事の境界がもともとほとんどないし、
いつまでも仕事にならない方が
どちらかというと悩むと思う(笑)
 
小野 確かに(笑)
 
柿原さん やらなくてはいけないことは、
もちろんいろいろあるけれど、
一個一個を点で考えるから、
「やりたくないこと」に見えてしまうのかな。

きっと1年くらいかけて、
「これをできるようになろう!」というのが、
本当にやりたいことなはずで、
しっかり学んで、力をつけないと、
ピンチのときは、逃げることしかできない。

だから今の自分よりスケールが
大きい仕事に大抜擢されたら
喜んじゃいます(笑)
 
小野 いいことです(笑)
 
柿原さん まあ、始めた時は28歳で、
微妙に経験は積んでいる一方で、
今ほど「しっかり生活しなくては」と
思ってなかったから。
そういうタイミングとかもあるんでしょうね。

そういえば私、昔から年齡をすごく気にしていて。
 
小野 年齡?
 
柿原さん 例えば、いま私は32歳だけど、
35歳ですごく素敵なことをしている人がいたとして、
「あと3年でこの人みたいになれるかな」とか思ったり。

私がアシスタントをしていた、ある雑誌の編集長は、
28歳で雑誌を創刊した人だったんです。

それは大学を卒業してすぐだったんですが、
「やりたいことがあるなら、30歳までに
 一度は形にしてみろ」って。

その言葉がずっと離れなくて、
なんかずっと焦りみたいなのがあったんですが、
今思えばそれがよかったんだなあと。
 
小野 SVMの同期もどんどん活躍していますね。
 
柿原さん 周りの人たちが、
どんどん形にしているのを見ると、
自分が本当にちゃんと進めているのか、
考えるきっかけになりますね。

今って、5年くらい経てば、
やりたいことがやれるようになっていたりする。
それって本当にすごい時代だなって思います。
 
小野 うんうん。
 
柿原さん あとは本当に、決心とやり方の問題だけだから。
やるかやらないかわかんないままいるよりも、
思いっきりやって失敗した方が、
まだ前に進めるから。
 
小野 あとは当たり前だけど、ニーズがあることをやる。
 
柿原さん そうそう。
ある程度は時代に合わせながらね。

と、こんなことをいいつつも、
私もちょっと最近ぐずぐずしているんですけどね。
 
小野 というと?
 
柿原さん なんていうんだろう。
大きいことに思い切って、手を出す勇気がほしいというか。

ゲームみたいに思い切りよくやる人いるじゃないですか。
すごく大きなリスクを背負っているのに、
「やばくない、これ?」みたいに笑いながらやっている。

ゲームオーバーになったらもう一回やります、
みたいな突破力はすごいなあって。
あ、グリーンズもそうですね。
 
小野 そうですか?(笑)
あ、確かに、そうかな。
 
柿原さん 先月も小野ちゃんに、
いろいろ言われたじゃないですか。

「あれこれと頼まれる仕事が多くて、
 H.O.Wの時間がとれないんだよね」って相談したら、
「もう、断りなさい」と。
 
小野 言いました(笑)
 
柿原さん 「簡単に言うけどさー」みたいな。
言われれば耳が痛いんだけど、でも、
「結局そうじゃん!」ってことなんですよね。

昔、ナカムラケンタさんにも
「H.O.Wってもったいないよね」って言われたり。
そういうギリギリ傷つく言葉とかで成長しています(笑)
 
小野 グリーンズの周りには、
僕と違って優しい人が多いけど、
ビジネスはある意味勝ち負けで、
そこが面白いはずなんですけどね。
 
柿原さん 私にとっては、H.O.Wが初めてのビジネスで、
ちょっとずつ経験を積ませてもらっています。

やりたいことはいっぱいあるんだけど、
今は本当に意味があることだけをする、
ということを大切にしたいですね。

最近、株式会社になって、
チームで成長するにはどうしたらいいかとか
どんな人と一緒に組めばいいのかとか、
新たにそんな悩みも出てきています。

なので、また相談のってください(笑)
 
小野 もちろんす!
今日はありがとうございました!
 


SCENES

せんきょCAMP、飛行機、忘年会、NHK...
近ごろのグリーンズの風景

selected by Nao, Yosh, Ono and Shotaro

 

2014年12月9日(火) せんきょCAMPにて
初ツイキャス!!(菜央)
 

2014年12月16日(火) 関西出張の飛行機にて
不思議な不思議な雲on雲(YOSH)
 

2014年12月16日(火) NHKにて
ファンドレイジング研究会での講演の様子が、NHKで放送されました!(しょうたろう)
 

2014年12月17日(水) 大阪にて
グリーンズ関西忘年会。みんなキャラ立ちしてる。楽しい。(小野)
 
 


COMMUNITY

2014秋冬のライターインターンさん4人に聞く
「インターンへの参加と暮らしの変化」

with Kayo Kito, Chiaki Nakayama, Mayu Oishi and Haruna Yoshioka / interview by Kota


グリーンズでは将来、編集者やライターを目指している方向けに、ライターインターンというプログラムを展開しています。グリーンズで紹介している海外ネタの記事のほとんどは、実はライターインターンさんの作品なのです。

そういう編集アシスタントの僕も、ライターインターン出身。今ではインターンさんのチューター役を務めるようになりました。今回は12月に卒業したばかりのライターインターンさんである大石真由さん、きとうかよさん、中山智晶さん、吉岡遥菜さんの4人に、インターン期間を経ての暮らしの変化についてお話を伺いました。(コウタ)


 

(左上)中山智晶さん(右上)大石真由さん(左下)吉岡遥菜さん(右下)きとうかよさん
 
コウタ こうやって直前まで現役だったインターンさんが
しかも全員でインタビューに登場するのは初めてなんです。

まずはそれぞれ、グリーンズのインターンに応募した
きっかけを教えてもらえますか?
 
きとうさん 私はYOSHさんが出演していたスクーの授業でした。
グリーンズの雰囲気に魅力を感じて、
何か関われる方法がないかなあと探してみたら、
ライターインターンの募集を見つけたんです。
 
吉岡さん わたしは、「ソーシャルデザイン」という
キーワードが気になっていろいろ検索したり、
ライターのインターンを探してみたり、
自分が気になることを調べると、
いつもたどりつくのがグリーンズでした(笑)

それで「グリーンズってなに!?」って読み始めたら、
関わりたくなったという感じです。
 
大石さん わたしは、ふたりと違って
グリーンズのことは詳しくなくて。

でもライターインターンという仕事には興味があって、
インターン卒業生だった友人の大久保さんに
薦めてもらったのがきっかけでした。
 
中山さん わたしも実は、グリーンズのことを
あまり知りませんでした。

私は将来、ソーシャルビジネスを運営することを
目指しているんですが、
「ほしい未来は、つくろう」というコピーがしっくりきて、
何か学びたいと思ったんです。
 
コウタ 四者四様ですね。
実際にインターンとして参加してみて、
どんな変化がありましたか?
 
中山さん 私はグリーンズ以外にも
いろいろな活動に参加しているのですが、
ライターインターンをしていることを伝えたら、
DVDのキャプションを書いたり、企画をつくったり、
そんな役割をふられることが多くなりました。
 
吉岡さん 最近ウェブマガジンの「オルタナS」が
早稲田支局をつくることになり、
そのメンバーのひとりになりました。

今後、記事執筆とか企画づくりで
関わっていくことになりそうです。
 
コウタ みなさん着実に経験を活かして、
活躍の場を広げているようで嬉しいです。

ちなみにきとうさんと大石さんはインターン期間中に、
留学生活が始まりましたね。
インターンさんMTGは朝8時半からですが、
大石さんはいつも夜0時過ぎの参加でした。
 
大石さん イギリスに留学しているのですが、
こちらでの暮らしが安定するまで、
両立に苦労しましたね。

でも、わたしが書いた文章を
プロの編集者がアドバイスをしてくれて、
完成した記事を何万人もの人が読んでくれる。
さらに読者の方の反応を見ることができる。

そのことがとてもうれしくて、
モチベーションが下がることはありませんでした。
 
きとうさん 私も新しいアイデアに触れて、
自分なりの"一石n鳥"を見つけ出して、
記事にしていくことができるようになりました。

普段なかなか出会えない層の人々から
リアクションが届くと、すごくうれしいですね。
 
コウタ きとうさんは途中からマレーシアへ。
 
きとうさん グリーンズでインターンしている中で、
自分自身を見つめなおしたことが
留学のきっかけになったんです。

インターンに入る前は、
英語ソースの記事を読む機会は少なかったんですが、
毎週記事を読むことで、世界が広がっていった感じで。
 
コウタ さらに中山さんも
ハワイ大学への留学が近づいていますが、
もしかして...!?
 
中山さん はい、グリーンズでの経験は
影響していると思います!(笑)

ハワイ大学でもメディアやコミュニティを
専攻したいと思っています。
 
コウタ グリーンズが少しでも
肩を押すことができたなら嬉しいです。

改めてインターン生活を終えてみて、
僕たち編集部に伝えたいことはありますか?
 
全員 優しすぎますよねー(笑)
 
コウタ え、どういうことですか?(笑)
 
きとうさん その”優しすぎる”というのは、
まさにグリーンズの雰囲気そのもので。
 
中山さん うんうん。
ライターインターンの記事も
グリーンズの大事なコンテンツだと思うので、
もっと厳しく指摘してくれて
よかったと思いますよ。
 
きとうさん ですね。
私たちは落ち込んでもちゃんと復活しますから!
YOSHさんもコウタさんも、励まし上手だし。
 
コウタ そうなんですね(笑)
 
大石さん とても校正が丁寧で、どのような表現をすれば
読者に伝わるのか細かく教えてくれるので、
いい勉強になりました。
それは今後も続けていってほしいです。
 
コウタ ちょっと厳しくも丁寧に、ですね。
では、最後にみなさんにとってグリーンズとは?
 
大石さん 「日常生活の中に少しの工夫をするだけで、
 毎日が楽しくなる」と教えてくれる場所ですね。

ちょっとした工夫の詰まったアイデアが、
多くの人々に伝わって社会をつくっていくと
気づかせてくれました。
 
吉岡さん 「未来は自分次第でわくわくできる」と
教えてくれる場所。

そしてグリーンズ編集部も取材先も、
みんな等身大でやっている方々ばかりで、
常に何か進化させようと実験を続けている。
そのことを知って、とても勇気づけられました。
 
きとうさん ひとことでいうと、
「素敵な人が集まるコワーキングスペース」。

コワーキングスペースって会員さんがいて、
ビジターさんがいて、受付がいますよね。
コワーキングスペースは受付の案内の仕方次第で、
ビジターが場に馴染めるかが決まると思うんです。

グリーンズでいうと、
ライターさんが受付で会員さんが取材先。

ライターさんがうまく誘導できれば、
グリーンズを通じて、活動を始めるビジターさんが
どんどん増えていく。そんなイメージです。
 
中山さん わたしにとっては、
「100年続くかもしれないNPOのかたち」ですね。

なにかアイデアをもって社会を良くしたいという人は、
時代が変わっても増え続けると思うし、
そういった人々のニーズに答えるために模索し、
活躍していける団体だと思います。
 
コウタ こちらも四者四様で素敵な表現でしたね。
改めて4ヶ月おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました!
 
 


Q&A

編集長のYOSHさんに質問です。
「理想のリーダー像ってなんですか?」

with Tomoko Yanagishita


メルマガの〆は、greenz people と一緒につくるフリートークの質問コーナーです。
ご質問・ご意見などは people@greenz.jp までお気軽にお寄せ下さい!

 

今回は、会員の柳下朋子さんが質問します

Q. YOSHさんの考える「これから、もしくは理想のリーダー像」を教えてください。

今年、イギリスのシューマッハカレッジで学んだことのある日本人で集まり、「次世代のリーダー」について考える機会がありました。

Yoshさんは「グリーンズ編集学校」を開講されたり、京都で教鞭をとられたり、次世代を育てる教育をどんどんされていますよね。また同時に編集長として様々な分野で活躍されているリーダーの方々と会われたり、時代を遡り、復興リーダーでもあった1200年前の空海も追ってこられています。

時代の転換期だと感じている今、Yoshさんがこうして出会いを通して考えている、「これからの理想のリーダー像」についてお聞かせいただきたいです!(柳下)

▼ ▼ ▼


編集長のYOSHが答えます

A. "源泉"と自在につながることができる「第四のリーダー」に興味があります

ご質問ありがとうございます!シューマッハー・カレッジ卒業生の集い、素敵すぎますね。そこでの話も、とっても気になります。

リーダーシップに関する本は膨大にありますが、僕にとって一番しっくりきたリーダー像は、グローバル・リーダーシップ・イニシアチブ創設者のジョセフ・ジャウォースキー氏のいう「第四段階のリーダー」です。

ジャウォースキー氏は『シンクロニシティ』などの著書や、ピーター・センゲ氏(『学習する組織』)やオットー・シャーマー氏(『U理論』)らとの対談集『出現する未来』の共著者としても知られている方。

で、「第四段階のリーダー」というキーワードは、『源泉 ― 知を創造するリーダーシップ』という本に出てくるのですが、第一段階は「自分が中心になるリーダー」、第二段階は「一定の水準に達しつつあるリーダー」。第三段階はよく言われる「サーバント・リーダー」で、命令型ではなくやる気を引き出す奉仕型のリーダーとのこと。

そして第四段階の「新生のリーダー」は、「宇宙には目に見えない知性があって、私たちを導き,創り出すべき未来に対して準備させてくれると確信している」人たちをいうのだそう。

『源泉』は、『U理論』の「Uの底」と呼ばれる部分を補うために書かれたもので、そういう話も含めて、ここではスペースが足りないのですが、僕が「空海とソーシャルデザイン」でひも解こうとしている"ソーシャルデザインの奥深い部分"と、不思議な重なりがあると思っています。

なので、詳しいことはぜひそちらの連載をお楽しみに!(「即身成仏」について書こうと、三ヶ月も筆が止まっていて、もがき中です。来年こそはがむばります!!!)


 



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回の発行日は<1月21日(水)>の予定です。

メールマガジン編集長:YOSH(グリーンズ編集長)
編集:鈴木康太(グリーンズ編集部)
発行:NPO法人グリーンズ
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配信停止については people@greenz.jp まで