なみっきー |
おのっちさんがグリーンズに参加したのは、
2009年12月ですよね。
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小野 |
もうすぐ丸6年ですね。早!
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なみっきー |
今年の春までは、
"副編集長"という肩書きでしたが、
今は"プロデューサー"という立場になりました。
具体的に、どんな仕事を担当しているんですか?
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小野 |
ひとことでいうと、
取材先のみなさんのように、
社会に対して何かやりたいことがある人と、
大きな企業や行政の人たちが思う
「こんな人と一緒に価値をつくりたい」という人を
マッチングさせることで、
greenz.jpの事業収益化を図ることですね。
小さくてもいいから何かプロジェクトをつくって
協業を進めること。
具体的なアクションが生まれる環境づくりが、
僕の役割です。
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なみっきー |
そもそもなのですが、おのっちさんが、
グリーンズに参加したきっかけは?
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小野 |
2009年は、僕が社会人4年目に入った年で、
タイミング的に何か新しいことを
始めようとしていたんです。
そんなときに、当時よく遊んでた、
青山のファーマーズマーケットなんかも
運営しているメディアサーフの堀江くんから、
「小野ちゃんは大御所の下でついて
働いてるのイメージつかない。どちらかというと、
小野ちゃんはゼロから自分で
つくり出すのが面白い人なんじゃないの?」
って言われて、ハッとしたんです。
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なみっきー |
鋭い指摘ですね。
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小野 |
本当はその言葉を
自分の中から出せたはずだったのに、
実はデザイン業界で少し著名な方からも
仕事のオファーをいただいていたので、
それに対して思い切れなかった
自分のミーハー心とか不安な心を
爽やかに取っ払ってくれて。
そんなときに、僕のことを
必要としてくれていると感じたのが、
圧倒的にグリーンズでした。
決め手は仕事内容よりは、
最終的に仕事に対して
誠実かどうかで決めましたね。
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なみっきー |
そんなおのっちさんが、
10周年に向けて考えていることを
教えてください。
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小野 |
誤解を恐れずに言えば、
6年前はあんなに編集者に
憧れていたはずなのに、
ウェブマガジンがコンテンツを発信していくことに、
だんだん興味がなくなってきていて。
それよりも、情報を発信したことに
興味をもって集まった人たちに対して、
「そのコミュニティで何ができるか?」ってことに
完全に興味が移ってますね。
もちろん記事の内容はどうでもいい、
とかではなくて。さらに進んで、
同じ価値観をもった人の集合体が
集合として何ができるのか、
ってことに興味があります。
例えば「何か新しいチャレンジをするときに
何を足がかりにすれば良いんだろう?
そのパイがそれなりに大きいのであれば、
その足がかりを社会として用意するとどうなる?」 とか。
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なみっきー |
なるほど。
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小野 |
greenz.jpの読者は、少なくとも
自分で道を切り開いていける人が
ほかのコミュニティより多いと思うから、
彼らが歩んでいく道をどう補強するか、
ってこととかが大事かなと。
だって、そういったチャレンジ精神あふれる
イノベーターとかアーリーアダプターとかって、
往々にして孤立しちゃうこともあるから。
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なみっきー |
そうですね。
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小野 |
あと、僕はやっぱり仕事という軸に
興味があるんですよね。
というのも、あったらいいなと
思っているものがあるけど、
それを仕事まで落とし込めない、
っていう人が多いんじゃないかと思っていて。
やっぱり仕事ってつくるものだから、
やりたいことがあるんだったら続ければいいし、
続けていくと仕事にしていく術は身につくから。
仕事をつくるって高度に思われがちなんだけど、
誰だって始める前は素人だし、
それがだんだんとできるようになって、
できるだけ最短でできるようになれば
仕事にしていいわけだから。
特にこれからは、仕事のバリエーションを
増やしていかないと、なかなか幸せを
感じれないんじゃないかな~、というのは
すごくよく思うんですよね。
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なみっきー |
たしかに、おのっちさんは、
働きながら悩んでいる人に
いろんな可能性を示している印象があります。
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小野 |
それは意識的に取り組んでますね。
もうシンプルに、新しくて楽しい仕事を
提供するのが僕の仕事だと思っているので。
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なみっきー |
頼もしいですね!
例えばで言うと、「グリーンズの学校」はひとつ、
形になりつつありますね。
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小野 |
「グリーンズの学校」は、
取材先の人に講師になってもらい、
greenz.jpライターがファシリテーターになる
という座組づくりをすすめています。
greenz.jpの読者の方に学んでもらう場所は
つくっていきたくて。
そのためには拠点を構える必要は
あるかなと思っているから。
仕事帰りとか、思い立ったときに
ふらっと寄れる学び舎をつくりたいですね。
東京はグリーンズのオフィスになると思うけど、
大阪や京都にひとつ、あとは福岡も
具体的なお話があるので実現したいです。
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なみっきー |
私も最近、編集学校に参加して
いろいろ吸収することがあったので、
学校が広がっていくことに期待しています。
では最後に、greenz people会員のみなさんに、
抱負やメッセージを!
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小野 |
最近、greenz peopleで
「コミュニティ部」っていうのが始まったんだけど、
思ったより人数が多く集まっていただいたので、
どうやっていこうかと思っていて(笑)
今後はもう少し、greenz peopleの人同士が
つながる機会を、グリーンズからの投げかけじゃなく、
greenz people会員の投げかけできるようにしたい。
その機会をgreenz peopleの人にうまく使ってほしくて、
そのために何をどうしていくのかを、
会員のみなさんと一緒に考えていきたいですね。
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なみっきー |
そうですね。
まずはコミュニティ部を盛り上げていきましょう!
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