コウタ |
この夏から「グリーンズの学校」の
事務局スタッフとして関わってくれていますが、
もともと受講生だったんですよね?
|
高橋さん |
はい。3年くらい前ですね。
そのときは、もう一度関わることになるとは
思っていませんでした(笑) |
コウタ |
実は以前から、学ぼうとする人たちを
応援する仕事をしていたそうですが。
|
高橋さん |
そうなんです。
大学に努めたり、地域のNPOでコーディネーターをしたり。
それで、今年に入って、
プロデューサーのおのっちから、
「学校をスケールアップさせていくために、
事務局を探している」という話を聞いて。
今までの私のキャリアが役に立つ仕事かなと思い、
「やってみたい」と伝えたんです。
|
コウタ |
学びの場づくりについて、
原体験などはあるんですか?
|
高橋さん |
最初に興味を持ったのは大学生の頃で、
60代のおじいちゃん・おばあちゃんを対象にした
授業のコーディネーターを担当したんです。
そのときの参加者の熱量がすごくて、
私は圧倒されてしまって。
みんながやりたいことに熱中している。
その熱中していることは、
時にニッチなことでもありますが、
だからこそ情熱を燃やしていることに驚いたんですね。
そのとき「人間は意欲があれば誰でも勉強できる」
という気づきを得たんです。
それから「みんながやりたいことをできる環境づくり」を
大切にしていきたいと思うようになりました。
|
コウタ |
確かに、今のグリーンズの学校と
つながっていますね。
そんな高橋さんが、
グリーンズ10周年に向けて、
現在、取り組んでいることについて教えてください。
|
高橋さん |
私は、とにかく「グリーンズの学校」を
さらに広げていきたいと思っています。
東京以外の地域でも開催したいし、
開講するクラス内容もさらに広げていくことが目標です。
|
コウタ |
それはどうしてですか?
|
高橋さん |
greenz.jpのような
「ほしい未来をつくる」とか、
自分のやりたいことに勤しむ人々を
取り上げるメディアが、
読者を能動的にしていく仕組みとして、
グリーンズの学校は大きな役割を担っています。
なので、受講生が増えれば増えるほど、
自分の手で暮らしをつくる人が増え、
誰かに押し付けられたことではない、
自分が本当にやりたいことに
取り組む人々が増えると思うんです。
そして、学校という場があることは、
人と人が出会うことにつながり、
自分のやりたいことや、
自分自身の魅力に気付ける機会にもなります。
|
コウタ |
たしかに。
|
高橋さん |
グリーンズの学校の様子を覗くと、
受講生も講師も本当に輝いているんです。
グリーンズの学校は、座学のような
受け身の授業ではないので、
講師から教わるだけでなく、
受講生同士のコミュニケーションからも
学びが大きいんです。
さらに講師として参加してくれる人にも、
いろいろな気づきが生まれていて、
お互いに知っていることを伝え学び合う
関係が実現しています。
|
コウタ |
新しい生態系が、生まれている感じですね。
そんな学校をスケールアップさせていくために、
何が必要だと思いますか?
|
高橋さん |
ひとつは、greenzライターの方々を、
もっと巻き込んでいくことですね。
今は、ファシリテーターをお願いしたり、
まだまだ実験をしている状況ですが、
今後はそのファシリテーターが
「こんなクラスを開講したい!」と
提案してくれるようになると、
さらに多様性が生まれていくと思っていて。
|
コウタ |
たしかに、greenzライターさんの
引き出しはすごいですものね。
|
高橋さん |
今は、理事3人の趣味や嗜好が
強く反映されているクラスばかりですが、
それ以外の分野に広げたいんです。
だから、数多くいるライターから
誰を引き抜こうか、密かに作戦会議してます(笑)
|
コウタ |
楽しそう(笑)
|
高橋さん |
そしてもう一つは、
各クラスに参加した受講生や講師を
コミュニティ化していくことです。
卒業した人数も増えてきていますが、
卒業したら、一人ぼっちということが
無いようにしたいなと。
|
コウタ |
今年の4月には、卒業生が集まる
「感謝祭」もありましたね。
|
高橋さん |
そうやって、いろいろな分野に
興味のある受講生たちが
知り合う場をつくることで、
なにか面白いことが
起きるのではないかと思ってます。
たとえば、コーヒー起業家クラスの受講生と、
アーバンパーマカルチャークラスの受講生が
意気投合して、一つのビジネスが生まれたり。
|
コウタ |
最高ですね!
最後にgreenz peopleのみなさんに
メッセージがあれば。
|
高橋さん |
greenz peopleのみなさんは、
これからの社会のあり方に
敏感な方が多いと思っています。
その実験ができる場として、
ぜひ「グリーンズの学校」に
参加してみてほしいですね。
実験が楽しいだけでなく、
近いビジョンを持った仲間もできる。
悪いことは、何もない!(笑)
そんな感じで、「グリーンズの学校」は、
オンライン中心になりがちな
グリーンズコミュニティを、
オフラインへ広げていく活動です。
ぜひ応援していただけるとうれしいです。
|
コウタ |
ありがとうございました!
|