「ブランドのユーザーを増やしたい! 」と考えるときであれ、「あらたに市場参入したい! 」と考えるときであれ、必ず「どこから人を取ってくるのか」を考える必要がでてきます。また、マーケティングのセオリーにならってSTPをはじめようというときでも、 「どんな市場で考えるべきなのか」が最初に決めるべきことになります。
ブランドがみるべき市場は、ブランドの目的やビジネスの文脈に大きく依存します。 「数値的にどれだけの目標が設定されるのか」と「消費者の頭の中で何と戦うのか」の2点で市場の選び方は大きく変わる、ということです。それそれどういうことなのか、順番にお話していきましょう。
①目標にあった市場を考える
たとえば、ブランドの売上目標が(控えめに)1億円であるとして、市場規模100億円の市場を考えるとしましょう。この場合、市場でブランドの存在感はどれくらいでしょうか? シェアにするとたった1%です。おそらく、ほとんど見えませんよね…。 この場合であれば、市場全体に対してという考え方ではなく、ニッチブランドとして突き進んで売上を作っていくので充分そうです。
目標に対してあまりに大きすぎる世界を考えて途方に暮れてしまうのであれば、その市場を細分し、市場で適切な規模感になるまで絞り込んで考える方が、結果的に扱いやすい情報になります。もちろん、市場規模が小さすぎるのも問題です。
つまり、 ブランドの目標にあった適切な規模の市場を考えることが大事になってきます。目安としては、10〜20%までのシェアを目指す規模で市場を設定しておくと、あとあとセグメントを考えていく過程でも扱いやすくほどよい値かと思います。
②ブランドは消費者の頭の中で何と戦っているか
「消費者の頭の中で何と戦うのか」は、別の言い方をすると、「 消費者が費やすお金と時間を共有している相手は何か」とも言えます。
例えば、スーパー銭湯は消費者にどのように思われているのでしょうか。・・・
「市場を見つける2つのポイント」についてもっと知りたい方はこちら
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