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使い古された言葉の感がある ”パーソナル・メディア”。これが実現していること。また、このメディアのよさとはなんでしょうか。
ブラウザで読む
こんにちは。6月2日(火)です。
今週のメールマガジン
モノガタ レ クスプレス
をお届けしています。
#130 <パーソナルメディアとは> 妖怪「アルゴリズムくん」
// 核となるのはひとつひとつの物語り
どちらがお好み?情報の調べ方
みなさんは情報の検索の仕方、日々どのようにされているでしょうか。辞書を使う、インターネットで文字を打ち込んで調べる。そして、スマホに話しかけてプログラムに調べてもらう。
いろいろな方法がありますね。これらはいずれも、私たちからの働きかけで調べるという作業をしています。
一方、SNSでは当たり前となった "ハッシュタグ"。キーワードの前に "#"マークを付けることで、つながりを作ることができる便利な情報検索の仕方です。与えられたハッシュタグをクリックするだけなので、受け身な検索法とも言えます。もちろん、自分が考えもしなかった言葉(ハッシュタグ)でつながっていく楽しさはハッシュタグのよさでもあります。
そしてもう一つ。
情報を調べた "
後
"
も 意識していくことが大切になってきました。
あなたの好み、用意します
昨今のインターネットではある情報を調べると、それ以降、その調べた情報がよく出てくるようになります(たとえば、"あなたへのおすすめ" などと表示される)。
どうやらネットには調べた好みに近いものを用意してくれる妖怪がいるようです。それは...
アルゴリズム
、です。
辞書を引くとこうに記されています。
オックスフォード英英辞典
a process or set of rules used in calculations or other problem-solving operations
(意訳)一定の定められた手順。計算をしたり、課題解決の実施をするための
なんのこっちゃわからない表現にも見えますが、この通りかもしれません(^^)
たとえば、動画サイトの YouTube で「料理」を調べると、それ以降、料理のコンテンツが表示されるクセがつく。また、YouTubeが決めたアルゴリズムによって料理に近いようなコンテンツも表示されるようになります。
次いで、YouTubeで「ウクレレ(楽器)」について調べると、ウクレレやそれに近い(たとえばハワイアンのジャンルの音楽)ようなコンテンツが表示されるようになります。そして、おすすめの動画には料理とウクレレが並ぶようになると。
このアルゴリズムくんの働きたるや、ただただ眼を見張るばかり。検索した後、即、わたしの好み(クセ)にしたてて、コンテンツをおすすめしてくれます。
この
アルゴリズムくん、利用者からはどのような手順でコンテンツを仕立ててくれているのかは見えないのがミソ
(各社の企業秘密)、です。
核となるのはひとつひとつの物語り
(パーソナル・メディアとは)
YouTubeやその他SNSサービスは、おしなべてこのアルゴリズムくんが働いてくれています。
あなた好みにコンテンツを並び替えてくれている
のです。
そして最近は、テレビに出ている俳優さん、女優さん、コメディアンさんなどが YouTube にも参加をしています。 テレビであればチャンネルボタンを押せば、その時間帯に出演している彼ら/彼女らをある意味強制的に目にします。
一方、YouTube では、私がテレビではそうそう取り上げられないような、細かいテーマに関心(たとえば多言語学習)をもっていれば、いくら YouTubeにテレビ界の有名人が参加していようとも、彼ら/彼女らは私の画面には出てきません(※彼ら/彼女らが多言語学習を取り扱えば、別です。が、なかなか想定できないでしょう ^^)。
これが妖怪アルゴリズムくんのチカラであり、そして、そこにはまさしく "パーソナル・メディア" が実現している
ことになります。
"パーソナル・メディア" という言葉。若干使い古されたような言葉に感じますが、振り向けばパーソナル・メディアがあるのです。
テレビなどマスメディアとは違って、個々人の画面に表示されるパーソナル・メディア。派手さや華やかさは無いかもしれません。なのに、なぜ見てしまうのかと言うと、"
そのひとつひとつに物語り
" があるから
だと思います。
パーソナル・メディアが実現している今だからこそ、物語りの大切さを噛みしめていく時代なのだと思います。
ご自身で気になった YouTubeのコンテンツ、またはSNSのコンテンツ。なぜ気になったのかを振り返って見られることをおすすめします。
そして、たまにはSNSで、いつもと違う言葉で検索をして、情報の入れ替わり具合と、やっぱりそこに有る物語りも味わってみてください。
なんだか、すごい時代だなぁと、改めてしみじみお感じになることでしょう。
コーヒーブレイク
併せて、単なる "ランダム" を。インターネット辞典のウィキペディア。下記のアドレスをクリックすると、ウィキペディアがランダムで記事を選んでくれます。
日本語ページ
https://jp.wikipedia.org/wiki/Special:Random
英語ページ
https://en.wikipedia.org/wiki/Special:Random
これは多分アルゴリズムではなくて、機械的にランダムでページを表示してくれているだけだと思います。
こちらは思わぬ発見があって、純粋に面白いです。同じ項目でも、言語によって情報量が違うところも、誰もが編集者になれるウィキペディアらしさを感じます。
:::編集後記:::
久しぶりにウィキペディアのランダムページをしてみてたら、大好きなバンドのやっぱり好きな曲が出てきました。さすがに思わずニンマリしてしまいました(^^)
なにせ、ランダムですから。アイスバーの当たりを引いたみたいで、うれしいです。
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