Copy
秋の夜長。
ヨーロッパの秋は日に日に日が短くなり、むしろ日本よりも「秋の夜長」を実感しますね。
季節の変わり目お体ご自愛ください。

今月は、歯周病についてのお話です。歯周病についてよく知って、予防しましょう。

【歯周病の罹患率の高さとその怖さ】
 
歯周病は、世界中で最も患っている人の多い病気です。
そして、最近では歯周病が関係していると疑われる、全身の病気が続々と明らかにされています。
糖尿病や心筋梗塞、脳血管疾患、肺炎、早産など、重大な病気が並びます。
これらの病気は、歯周病菌が原因の一つとされています。

【歯周病は気付かずに進行する】

歯周病の一番厄介なところは、恐らく症状がほとんど出ないことにあると考えられています。相当に病状が進行していないと、痛みが出ないため、自分が歯周病に罹っていることに気が付かないのです。
自覚症状が出るのは、歯がグラグラになったころで、こうなると痛みや口臭がひどく、治療は「抜歯」になってしまいます。
しかしながら、こうなる前に自分でチェックする方法はあります。一度しっかりご自分のお口に注意を向けてみてください。

≪歯周病セルフチェック≫
1、歯肉が濃いピンク色または赤い色をしている。
2、歯を磨くと血が出る。
3、歯肉に鈍い痛みを時々感じる。
4、口臭が気になる、口臭を指摘された。
 
以上のような症状がある場合、歯周病を疑い、歯科医院で診てもらうことをお勧めします。
どの病気でも、むし歯でも同じように、歯周病も早期発見・治療で、治療費や時間が少なくて済みます。

【歯周病の進行の仕方とその対処法】

 
1、健康な歯肉
健康な歯肉は薄いピンク色をしています。
歯の根の部分は歯槽骨という骨に植わっていて見えません。その上を歯肉が覆っています。

 



 
2、歯肉炎
歯垢を落としきれずにいると、歯と歯肉の境目に溜まっていきます。歯垢は細菌の塊で、その中の歯周病菌が毒素を出し、歯肉は炎症を起こします。
 
この時は、ほとんど自覚症状はありません。歯肉の山の部分の色が赤みを帯びてきたり、丸みを帯びてきたりします。通常は山の先端は尖っているはずですので、セルフチェックの目安にしてみてください。

毎回の歯磨きで、しっかり汚れを落とせていれば、歯周炎は数日ですぐに治ります。
これ以上、歯周病を進行させないためには、症状がなくても定期的に歯科医院で歯のクリーニングをすることが大切です。
歯科医院での歯のクリーニングでは、歯ブラシでは届きにくい歯周ポケットの奥の汚れや歯石を落とすことができ、歯周病予防に大変効果的です。


 
3、歯周炎 軽度から中程度
歯垢や歯肉の炎症をそのままにしておくと、やがて骨を溶かしていきます。
歯垢は、数日で硬い歯石になっていきます。歯石はもう歯ブラシでは落とせません。
その歯石は、炎症を起こした歯肉の部分では、より硬く、強固に歯の側面にこびりつきます。歯石は歯周病菌の温床となり、その毒素は歯肉に炎症を起こすばかりでなく、歯槽骨を溶かしていきます。

自覚症状としては、歯肉が赤くなる、歯肉が丸みを帯びる、歯磨きの時に出血しやすい、体調の悪いときにうずく感じがするといったものがあります。どの症状もあまり気にならないので、この状態になっていても気が付かないことが多くあります。この状態になるまでには、数カ月から数年かかるので、半年に一度の定期歯科検診を受けていれば、確実に防げます。定期歯科検診を呼びかけるのは、このためです。

この段階になると、歯科医院で歯石を取り、場合によっては抗生物質を使いながら、自宅でのご自身による毎日のメインテナンスが必須となります。症状にあった歯の清掃方法を歯科医師又は歯科衛生士から教わり、数週間ごとに状態をチェックします。症状が改善の方向に行っていれば、そのまま数カ月継続し、症状の改善が見られない場合は、外科的処置をとるなど、別の治療法に切り替える必要があります。
失ってしまった歯槽骨は戻ることはありませんが、進行が止まり歯肉が健康になると、しっかり歯を支えることができますので、もう安心です。通常の半年に一度の定期検診と、自宅でのメインテナンスを続けていきます。


 
4、歯周炎 重度
歯石をそのまま放置していると、歯周病はどんどん進行していきます。歯石は歯ブラシで届かないうえ、深くなった歯周ポケットの奥底は家庭でできる清掃方法ではきれいにできません。歯周病菌の繁殖は進む一方で、歯槽骨を溶かし、歯を支えきれなくなっていきます。

この段階で、やっと気になる自覚症状が出てきます。歯磨きの時に出血する、ものをかじった時に出血する、噛んだ時に痛む、歯がぐらぐらするなどです。口臭も強くなってきます。
歯槽骨は大部分が失われています。そのため、歯の根の部分が露出してくることもありますが、歯肉が大きく腫れているために、見た目には少し歯茎が下がってきたように感じる程度のこともあります。炎症が歯の周辺だけにとどまらず、顎の骨の中に細菌が入り込んでしまうと、骨の中に膿が溜まり、下顎や頬が腫れることもあります。

歯槽骨が、歯を支えられないぐらいに減ってしまうと、抜歯しかなくなってしまいます。その後にインプラントをするにも、歯槽骨が薄くなってしまっているので、とても難しくなってしまいます。



いかがでしたでしょうか。
大変怖い歯周病ですが、完全に予防できる病気です。そして、予防はとても簡単です。
毎日の歯磨きと半年に一度に定期検診で、いつまでも自分の歯で、健康に暮らしましょう。


キース・コーヘン総合歯科医院の歯科医師群は、さまざまな症例に迅速に対応できるようコーヘン院長をはじめとして、歯科各分野のスペシャリスト(専門家)をそろえています。20年以上の経験をもつ経験豊富なスペシャリスト、病院の顧問医師、トレーニングを積んだ一般歯科医で構成されていますので、他の医院に転送されることなく、全て当医院内で治療が完了できます。このことは、治療の後の手厚いアフターケア、メインテナンスをも可能とさせています。

 

私たちは歯科医院として常に心掛けていることがあります。
歯科医療の最新の知識と技術を常に提供できること、
安全であること、
歯科治療の受けやすい雰囲気を院内で作ること、
そして、いつでも皆様が助けを必要としている時に即座に対応できること。

確かな知識と高度な技術で皆様の歯、お口の健康を守ります。

お問い合わせ・ご相談は下記リンクの専用フォームから。
又は各診療所へ直接日本語でお電話ください。
24時間オンライン予約も受け付けております。

http://www.keithcohendentist.co.uk/contact.php

Copyright © *|2017|* *|Keith Cohen Dental Surgery|*, All rights reserved.

Our mailing address is:
mail@keithcohendentist.co.uk 

Want to change how you receive these emails?
You can update your preferences or unsubscribe from this list

Email Marketing Powered by Mailchimp