Copy


 
今いるファンを手放しても大丈夫?

 vol.246 ターゲット仕切り直しの際の留意点


こんにちは。株式会社ホジョセンの金本です。

実際に現場から出た声をもとに抽出したQ&Aや、セミナー告知など、企業や自治体のマーケティングに関する情報を無料でお届けするホジョセンメルマガ。第246回目の配信となる今回は、「ターゲット仕切り直しの際の留意点」をお届けします。

さて、先週末の昼下がり、家の近くを散歩をしていると、ふと、まちの桜の木々たちが開花しはじめていることに気付きました。依然として新型コロナウイルスが猛威をふるい、気分が晴れない日が続いていましたが、小さな幸せに心が洗われる1日となりました。
目次
 
1. マーケティングQ&A『ターゲット仕切り直しの際の留意点』
2. ホジョセンメンバーのご紹介
3. マーケティングQ&Aの募集について
4. ホジョセン会員のご案内

  1. マーケティングQ&A
ターゲット仕切り直しの際の留意点
 Q 

「世界に羽ばたくすべての女性にエールを」コンセプトに、これから社会で活躍する女性に焦点をあてたコスメブランドのマーケティング部に所属しています。この度、ターゲットの切り直しを行い、これまでとは違ったコミュニケーション法を模索しようと考えているのですが、ターゲットの切り直しの際に留意すべき点はあるでしょうか?
(化粧品メーカー勤務)
 A 

今回のご相談では、既存のブランドについてターゲットの切り直しを行う際の留意点を知りたいとのことですが、まずは以下の5つにポイントについて確認しましょう。

①意味を持って分けているか
②分けたセグメントの違いは明確か
③目標とするシェア・売上に対して適切なサイズか
④(特にデジタルメディアを中心とした施策を予定している場合)到達可能性はあるか
⑤既存ブランドからの離脱はどれくらいか

1.意味を持って分ける

セグメントを分ける基準はいくらでもあります。例えば名前の50音。しかし、高橋さんとか田中さんとか立花さんとか、名前が「た」ではじまるからといってその人たちが皆ご相談者様の商品を買ってくれるでしょうか?そんなわけないですよね。

今のは極端ですが、名前の50音と同様に、例えば年齢や性別といった商品の選択に影響を与えない軸でセグメントしている事例はよく見かけます。あなたのまわりにいる20代の女性はみな同じ価値観のもと行動しているでしょうか。今一度よく考えてみてくださいね。

2.分けたセグメントの違いが明確か

セグメントが分ける際は、分けたセグメントの違いが明確である必要があります。なぜなら、セグメントの違いが曖昧だと狙ったセグメントに対する施策を効果的に行えないからです。

3.目標とするシェア・売上に対して適切なサイズか

どれくらいのシェアを必要としているのかで、どのような基準でセグメントすべきなのか、またいくつのセグメントに分けるべきなのかが違ってきます。例えば、ご相談いただいているコスメ業界だとどうでしょう。10%のシェアをとるのがほぼ不可能とされているこの業界で、シェア20%を狙ったセグメントを行うのは的外れですよね。

また、少し現実的な話をすると、1%のシェアを狙って、5%のサイズ感のセグメントを行うとなると、市場をなんらかの基準で20個に分けなくてはなりません。これってとても大変ですよね。もしかすると、セグメントで分けるよりも、ターゲットを宣言してターゲットとそれ以外に分けてしまった方がずっと楽かもしれませんので、この辺はよく検討してみてください。

4.(特にデジタルメディアを中心とした施策を予定している場合)到達可能性はあるか

また、シェアについて考える際に確認しておきたいこととして、ご相談者様がどのメディアを使って商品をPRしようとしているのかという点が挙げられます。特に、デジタルでのPRを検討している場合は、ご相談者様で打ち出したターゲットやセグメントがちゃんとデジタルにフィットしているかといというのは抑えておきたいポイントです。

デジタル広告の特徴として、そこそこ細かい属性を設定できるという点は挙げられますが、その一方で、採用するDSPのサービスにより項目や精度が様々で、それゆえ、セグメントがそれられにフィットしない切り口になっていたり、ターゲットに沿って項目が設定されていないと、もったいない結果になりかねません。

例えば、ユーザーの属性として興味関心の条件で広告を打てるとして、価値観によるセグメントで大丈夫なのか、それとも、どんな行動をとっているのかで切り分けた方が良いのかなど、セグメントの基準がそこに当てはまるような切り口になっているのかしっかり判断したいところです。もちろん、セグメントに分けた後で、それに合うDSPサービスを選択しても良いのですが、そのメディアでのPRにより最初に設定したシェアの到達目標が達成できるのかというところは、予め確認しておくようにしましょう。

5.既存ブランドからの離脱はどれくらいか

ターゲットの切り離しを行う以上、既存の顧客が離脱してしまうことを避けて通ることはできませんが、どれだけ離脱させるかは、セグメントの仕方によりある程度コントロール出来ます。

元々、既存のブランドにほとんど顧客がいないのであれば、心機一転、全く違うコンセプト・違うターゲットを打ち出して勝負に出るというのもアリかもしれませんが、既存ブランドにある程度顧客がついているいうことであれば、これまでのファンを手放してでも、あえてこれまでと全く違ったセグメントを狙うというのは、あまり賢明ではないかもしれません。


さて、本日はターゲットの切り直しについてお話させていただきました。最初にお話したように、市場を仕切るための基準はいくらでもありますが、それを正しく行うのは、意外に難しい作業になるかもしれません。

株式会社ホジョセンの、Segment Compassでは消費者の価値観や嗜好を軸に細分する消費者セグメンテーションを行い、「誰に」「何を」提供するブランドなのか明確にし、ポジショニングにつなげるお手伝いをいたします。ご興味のある方はぜひお気軽にお声がけください。

2. ホジョセンメンバーのご紹介
 

ホジョセンのFacebookアカウントにて、ホジョセンメンバーのインタビューを掲載させていただいています。日頃の活動やクライアントさんとお仕事させていただく上でのこだわりについて熱く語らせていただいてます

ホジョセン Facebookアカウント

 
 

3. マーケティングに関するお悩みを募集します
マーケティングを実践する現場でお困りのことはありませんか?
皆さまのマーケティングについてのお悩みごとに、ホジョセンメルマガ・マーケティングQ&Aでお答えさせていただきます。
調査を実施するも上手くいかない、効果測定の仕方が分からないなど、普段のマーケティング活動でのお悩みごとやお困りごと、および疑問をお寄せください。
 
<応募方法>
お問い合わせフォームに必要事項をご記入の上、お問い合わせ内容欄にご相談内容を記載してください。

※回答にあたり、応募者の方の個人情報を公開することはございません。
   ご相談内容によっては、マーケティングQ&Aでお答えできない場合もございますので予めご了承ください。
 
 

4. ホジョセン会員のご案内
 
ホジョセン会員とは
・弊社が実作業を伴わずコンサルテーションに専念することで、月々の費用を10分の1以下に抑えたリーズナブルな顧問契約です。
・ニーズに合わせたエントリー、ベーシック、プレミアムの3つのコースをご用意しています。
・定期的に貴社専用のセミナー・勉強会を開催することができますので、セミナーをお考えの企業様には大変お得になっております。
・通常のプロジェクトをご発注いただく際、コースに応じたディスカウントが適用されます。

・ホジョセン会員様の特典として、セミナー開催時の録画は無料とさせていただきます。
WEB会議でのコンサルテーション(WEB会議コンサル)について
・ご契約時に訪問コンサルとWEB会議コンサルの利用割合を決めていただきます(ご契約後の変更も可能です)。
・WEB会議コンサルの未利用分に限り、最大1時間まで翌月への繰越・利用が可能です。
・WEB会議コンサルは弊社契約のWEB会議システム上または企業様がご利用されているWEB会議システム上で行うものとします。
・弊社契約のWEB会議システムのご利用に関して、システムへのアクセス・動作確認などを事前に行っていただくことは可能です。
お問い合わせ
さて第246回ホジョセンメルマガはいかがでしたでしょうか?次回の配信は3月25日を予定しています。

Mailing Address : news@hojosen.jp
Homepage URL : https://www.hojosen.co.jp
さて第242回ホジョセンメルマガはいかがでしたでしょうか?次回の配信は2月26日を予定しています。

Mailing Address : news@hojosen.jp
Homepage URL : https://www.hojosen.co.jp
このメールは、本メールマガジンに登録された方、
 これまでお仕事や取材等で名刺交換をさせていただいた方にお送りしています。
 
配信停止を希望される場合は、お手数ですが、メルマガ下部にある「Unscribe from this list」をクリックし、手続きを行ってください。

※配信停止・アドレス変更には、お時間がかかる場合がございます。
あらかじめご了承ください。
Copyright © 2020 Hojosen Co. Ltd., All rights reserved.






This email was sent to <<Email Address>>
why did I get this?    unsubscribe from this list    update subscription preferences
Hojosen Co. Ltd. · Fujishin Build. 5F F-1 ,4-4-18 Kitanagasa-Dori Chuo-ku, · Kobe, Hyogo 658-0047 · Japan

Email Marketing Powered by Mailchimp