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深呼吸をしながら、自分の身体を観察。身体と結びつく感情(不安)についても観察しましょう。
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こんにちは。4月14日(火)です。
今週のメールマガジン
モノガタ レ クスプレス
をお届けしています。
#123 <2回シリーズ> これからの時代を歩くために
// 観察する技術 その2 観察の質感を上げる
観察するということ
発信される情報、場の雰囲気をよくよく観察していきたい。そのような時分であると考え、観察する技術を2回シリーズでお届けしています。
前回のメールでは、情報を受ける側における "情報の構造をつかむことの大切さ" をテーマに。それによって、観察の幅を広げようという提案をさせていただきました。もちろん、逆も然りで情報発信者は構造を意識することで、信頼を得られる発信ができえます。
具体的には以下の3つの構造でした。
戦略 ~ 作戦術 ~ 戦術
(設計図 ~ グループ化された情報 ~ 具体的な手順)
※
詳細は前回のメールをお読みください
https://mailchi.mp/e0a5a2d33ba5/122
今回は、
観察の "質感" を上げる方法について『 瞑想 』を
絡めてお届けいたします。
瞑想の基本
便宜上、瞑想とお伝えしていますが
座禅でもかまいません
。
もっと砕いていうと、深呼吸
の話です。※肺呼吸ではなく、お腹で行う腹式呼吸です
息を吐いて、吸う
。
人間が無意識にできるこの動作を、意識して行うことが深呼吸。そして、その
深呼吸を観察することが瞑想であり、座禅でもあります
。
楽な姿勢で、息を吐いて、吸う
。
鼻腔を、喉をとおる空気はどのようでしょうか
。
そして、吐いた息はどのように外に流れていくのでしょうか
。
空気は温かいですか、冷たいですか
。
呼吸の音も観察してみましょう
。
普段行わないことを、意識的にしていくことが瞑想。食器を洗っているとき、洗濯物を干しているとき。それぞれの感覚を注意深く意識することもまた瞑想といえます。
瞑想や座禅をして、悟りを得た。とか、無意識の境地に達したいという話では(わたしは)ありません。
むしろ、それとはほど遠い、
気が散る自分に気が付くと思います。それでよい
のだと思います。
観察をすることが大切
です。
不安やパニック(我を失う)を観察する
チベット仏僧に ヨンゲイ・ミンゲル・リンポチェという方がいらっしゃいます。彼は10代の時に脳科学者と出会っているので脳科学の見地も得ながら瞑想を語り続けてくれています。
もちろん、このご時世もそれはかわりません。
呼吸を観察する瞑想も、不安やパニックを観察する瞑想も、以下の動画を参考にしています。
Transforming Anxiety into Awareness - Live Teaching with Yongey Mingyur Rinpoche
https://www.youtube.com/watch?v=bTw5XQqBT8o
開始から 5:50くらいまでが呼吸の瞑想(上述の部分)
5:50から30:00くらいまでが後述の内容
※残りの時間は、質疑応答の15分
わたし自身もよく感じることなのですが、時間的に切羽詰まっているときは、呼吸が浅くなっています。また、胸と肩が縮こまっています
。
不安が原因です。しかし、一歩立ち止まると、不安ってなんなのでしょうか
。
リンポチェはこう言います。
「
不安のための不安になっていないか
」、「
パニックのためのパニックになっていないか
」と。
言い換えると、
なにかに反対(抵抗)するときに、反対(抵抗)することが目的になっていないか
、ということです。
自身が漫然と感じる不安やパニック(の予感)を、観察してみれば、その観察をきっかけに自分を取り戻すことができるのです。そして、そのトレーニングは自己の観察眼を磨いてくれるものでもあります
。
リンポチェによると、
"なにかが訪れるかもという身体感覚(=センセーション/sensation)" は、感情と結びついていると言います。いまでいうと、世の中の動きに対する不安やパニックという感情は、身体感覚と結びついている
というのです。
そこで、瞑想です。深呼吸を観察したように、呼吸をしながら身体の感覚を丁寧に観察していきます
。
いきなり身体を観察するのは難しいので、
目を閉じて、両方の手のひらをこすり合わせ、温かさ、そして冷たさから感じてみましょう
とリンポチェは言います。
そして、次に手のひらをおでこに当てます
。
温かいでしょうか、冷たいでしょうか
。
それともなんだかチリチリするような感覚でしょうか
。
この手のひらの感覚をのこしながら、頭のてっぺん、後頭部、首、それぞれの肩、腕、食道、胃、両足などを観察
していきます。
不安やパニックは身体に影響を与えていないか。"なにか起こりそうだなという予感" を観察します。不安のための不安、パニックのためのパニックになっていないか
。
そして、
"なにかが訪れるかもという身体感覚(=センセーション/sensation)" を手放します=そのままにしておく感覚
。
この一連の観察が、自分がここにいるという意識を気づかせてくれ(=awareness)、自分らしさを取り戻す
と言います。
ぜひ、ご自身で、一度、ゆっくりと試されてみるとよいと思います。きっと気づきがあるはずです。
この観察するチカラはみなさんの中にすでにあり、このチカラに気が付くこと。
それによって、これからの時代をどのように歩んでいくかに少しづつヒントが見つかるのではと思います。
幸いにして、目を閉じて楽な姿勢で深呼吸する時間を取ることが出きる数か月になりそうです。
ぜひ、ゲーム感覚でお試しください。
わたしも楽しんでみます。
コーヒーブレイク
瞑想の時間って、どのくらいやればよいのかという疑問もよく上がります。座禅ですと20分×2セット(合計40分)が一般的かと思います。同じく瞑想も20分がひとつの目安になっているように思います。
ただ、20分はハードルが高いです。2分間目を閉じて深呼吸をはじめることからでも十分だと思います。いままでの生活で、2分間深呼吸をするなどということはあったでしょうか。
自分を観察することに慣れてきたら、好きなだけ時間を増やし、日によっては長かったり、短かったりしてよいと思います。
わたしなどは、2分間の中で、自分の呼吸が1回観察できればよいかなというレベルです。あとは、ほとんど気が散っています(笑)
なによりも深呼吸は身体によいらしいので、2分間深呼吸するだけでもめっけもの、です。
※数年前、脳の血流をリアルタイムで測る機具をつけ、瞑想をさせていただく機会がありました。目を閉じて、深呼吸をし、そのときは周りがうるさかったので眉間のちょっと上に意識を集中させて息をすると、みるみると血流が下がっていったのを覚えています(メーカーさんも驚いてました)。
血流が下がることが健康に良いかどうかはわかりませんが(笑)、瞑想をすると脳波が落ち着いて、違う脳波が出始めるという説はさもありなんと感じました。
:: 編集後記 :::
オリジナル(源流)をたどると、
仏教は哲学( way of life )
だと思います。具体的には原始仏教という形で書籍も残っているので興味があれば検索ください。
ゴータマシッダールタという青年が、生死と向き合い、いかに日々を過ごすかの方法論であって、神仏は出てきません。
宮元 啓一さんという方が書かれた原始仏教の本が読みやすくためになりました(元グーグル日本法人名誉会長 村上憲郎氏のおすすめ)。
ご参考までアマゾンへのリンクを貼っておきます。
作者の「宮元 啓一」でいろいろと検索をお試しください
ブッダが考えたこと 仏教のはじまりを読む
(角川ソフィア文庫) 2015/10/24
https://amzn.to/3b7wCBo
※図書館も閉館になっているので、残念ですね。。。
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