「 書を捨てよ、街に出よう」というコラムを、弊社代表の高橋が書いています。マーケターはもっとリアルに現場を見て、考えることによってイノベーションを起こすことができるのだ、というメッセージでした。さて、今回はその逆です。「外出するな、ひきこもれ。その代わり面白い本を読もう」というメッセージです。そして御存知の通りひねくれものなので、以下の条件で選んでいます。
• マーケティングに役に立つ
• あまり有名でない(Amazon のレビュー10件以下)
ジャンルは、「マーケティング戦略」「マーケティング戦術」「マーケティングリサーチ」の3つに整理しています。 こちらのコラムで各書、かんたんな紹介つきで記載しておりますが、その中から、私が独断と偏見で特に面白そうだと思った一冊をコラムから抜粋して紹介したいと思います。
人は記憶で動く 相手に覚えさせ、思い出させ、行動させるための「キュー」の出し方
マーケティング的に考えると、 「記憶」はとても難しい言葉です。「認知」とは何が違うのか、「想起」とはどう違うのか、など突き詰めればそれだけで鳥貴族で5000円くらい使えそうな話題です。記憶していれば、それは認知と言えるのか。いやいや、記憶はきちんと呼び起こせる状態になって初めて意味があるんだ、だから何度も擦り込むんだ、など、記憶と認知のハザマで議論しているマーケターも多いのではないかと思います。
さて、この本は 「記憶」が意思決定にどのように作用するのかを、脳科学の視点から考察した本です。「記憶」を軸に、意思決定のメカニズムを解明することにダイレクトに取り組んでいます。
とはいっても、小難しい理論的な本というよりは、マーケティング戦術を考える上でヒントに富んだ実践的な本だと思います。 次のキャンペーンでちょっと試してみたい、そういう小ネタがたくさん潜んでいる本です。
この他にも、「なんか気になる...!」というようなマニアックな本をたくさん紹介しておりますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
|