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辞書を使った言葉遊びについて。紙のメディアの強さについても触れています。
ブラウザで読む
こんにちは。7月27日(火)です。
今週のメールマガジン
モノガタ レ クスプレス
をお届けしています。
<組み合わせはツヨイ!> 辞書で偶然を楽しむ
// 紙メディアの一覧性
辞書で遊ぶ
本メールマガジンではいくどか辞書、について紹介をさせていただいたことがあります。
今回のメールマガジンは辞書そのものではなく、辞書をつかった遊びについて。
とはいえ、せっかくなので前半は辞書についても触れていきます。
私の手元にはいくつかの種類の辞書があります。基本となる日本語の辞典。これは劇作家井上ひさしさんがおすすめされていた国語辞典と古語辞典を所持。所持すること自体が目的となっていそうなのはここだけの秘密です、ハイ。
さて、井上ひさしおすすめの辞書。具体名を出すと、『
角川必携国語辞典
』、および、『
岩波古語辞典
』 です。
角川必携国語辞典は、ナント、物書きの感性に訴えかけてくるものだそう。文脈による言葉のチョイスにまで言及されていて、それゆえ井上ひさしさんが頼れる辞書と太鼓判を押されているのです。
また岩波古語辞典。これは大和言葉についても言及されているのが特徴とのこと。
どちらも国学者 大野 晋 先生による編さんです。
定番の安心感
みなさんは辞書になにを求めるでしょうか。私は「辞書=最新の言葉を追いかけてくれる検索機械」と思っていました。
言葉の使い方に関して興味があるわけではなく、その瞬間に表面上の意味が分かればよいや、という使い方です。
しかし、これだけ移り変わりが激しい世の中になると、最新の言葉はネットで都度都度学べばよいのではとも考えるようになりました。
そう考えると辞書は
広く知られた言葉を解説してくれる有難さ
がある
と思います。
そもそも辞書は多くの人が使う言葉について解説がされているのもの。であれば、たとえ改定が遅い辞書であっても(たとえ改定が止まっていても)、その
よく使われる言葉に対して感性を磨けるようなること
が辞書それぞれの魅力なのではと思うようになりました。
たとえば井上ひさしさんは編さんをされた大野晋先生に信頼を置いていたはずです。つまり、井上印と大野印が押された定番の安心感が前述の辞書にはあるのだと思います。
そして、この定番の安心感を感じながら、辞書に遊び感覚で触れていきたいと思います。
ちょっとデリケートな避雷針
「ちょっとデリケートな避雷針」って不思議な言葉ですよね。
コレ、私の中では面白い不思議な言葉と思っているので書いておりまして、辞書遊びから生まれた言葉です。
やりかたは単純
(この本を参考にしています「
超ショートショート講座 / 著:田丸雅智 / WAVE出版
」)
1.スマホに「乱数アプリ(お好きなものでOK)」をダウンロードする
2.このアプリに辞書の本文ページ数を設定。この間でランダムに数字を発生される(たとえば1~1466など)
3.乱数アプリで20個のランダム数列を出し、同じく辞書でそれら当該ページを開いていく
4.開かれたページは上から下まで記載の単語を眺め、気になった言葉をひとつ選択。それを紙に書き写す。これを20回繰り返す
5.20個の単語が集まったら、その中からイメージが広がりそうな言葉をひとつ選ぶ
6.そのひとつの言葉から浮かぶ情景や語感をもとに、思いついた長さの言葉を10個書く
7.書いた言葉10個と先に調べた20個の単語を組み合わせる
8.それらの組み合わせを楽しむ(たとえば「ちょっとデリケートな避雷針」)
9.この造語をもとに物語を書いていく
といった遊びです。
もちろん、乱数アプリを使うまでもなく、ご自身の手で辞書の適当なページをひらくのもOKです。わたしは
気楽さ
と
偶然性
を求めて乱数アプリを使っています
。
この遊びができるのは
定番の言葉が載った辞書だから
。
そして、
紙の辞書だからできることでも
あります。紙の1ページ内におさまった様々な言葉を眺めていくことができる。
紙のメディアには一覧性
(本やページの厚み重みを加えた)があるのです。
辞書に安心感があるから、一覧も信用して眺めることができ、そこから発生する偶然性も楽しめる...というぜいたく(!?)
遊び心が自由に動けるのも、安心して動き回れる環境があるからではないでしょうか
。
コーヒーブレイク
この数年、欲しくてほしくてたまらない辞書があります(笑)それは『
ニューヴィクトリーアンカー
』という英語の辞書(高校生用)。
どうやら英作文に適した辞書だそうです。英作文をすることなど無いのですが(笑)、なんだかのぞいてみたくって、手元に置いておきたくって仕方がありません。
完全なる自己満足の世界。困ったもんです。
ちなみに僕が高校生の頃は、定番の辞書=「ジーニアス(大修館書店)」でした。私は英語の辞書はずっと研究社の「ライトハウス」でした。中学時代に教えていただいた英語の先生のおすすめだったのです。この英語の先生ともこの数年、少しご一緒させていただく機会があり、ひとのつながりって不思議だなぁと感じています。
:::編集後記:::
先の述べた中学時代の英語の先生は「辞書はいろいろな使い方ができて、一生涯使える費用対効果の高い書籍だ」ともおしゃていました。いまは電子辞書も充実していますし、持ち運びしている学生さんも多く見かけます。辞書って、すごいですね。
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