By OHNO on Jan 11, 2019 11:30 pm
フィボナッチはトレードにおいては、自然の摂理ではない。 フィボナッチというと、葉っぱの形がそうだとか、本の縦横比が黄金律だとか。そんなイメージがあるのではないかと思います。 ですが、ことトレードにおいてはそうではありません。
「自然と値がその値段に集まる」「黄金律の不思議!どのチャートも自然にフィボナッチ数列に当てはまる」…どれもまやかしです。
実際のところ、トレーダーが介在するチャートで値が動く理由は一つしかありません。 「誰かが買ったから上昇した」。 ですよね?
各トレーダーやディーラーが目を光らせているわけです。日本市場、欧州市場、米国市場と、オセアニアもありますよ。一日中、誰かが売買している。だから動いています。
通貨では確かに、実需もあるでしょう。 しかし、「より有利なレートで買いたい、売りたい!」という事を海外旅行のために外貨を調達するような個人でさえ思うのですから、企業であればなおさらです。タイミングを考えて通貨は交換しますよね。
だとすれば、どうでしょう。 本当に、自然と黄金律に値が集まったからその値段で反発したのでしょうか。
そうではなく、その値段で沢山の人や、お金が動いたから値が吊り上がったのではないでしょうか。
元々あるフィボナッチ数列を利用して作られたツールや数値を基に、誰かが売買している。
私達がフィボナッチで勝てるのは、どこかのトレーダーが同じポイントで買ってくれたから。
それ以外の理由は理屈としてあり得ません。 黄金律なんて、信じられるの? これがよくある、フィボナッチへの批判です。
黄金律が信じられるの?=『自然の摂理でそうなるとかありえねー』 こういう事です。しかし現実は 自然の摂理自体、そもそも全く関係ない話です。
葉っぱの数はどうでも良いのです。
”お金を持っている”トレーダーさんやディーラーさんが、フィボナッチを使っている。 だから、フィボナッチの通りに動く。それだけです。 大衆心理どうこうではなく、ディーラー心理です(笑)。
値動きが反転する理由。強力な抵抗となるフィボナッチ。 引き方は無数にあり、セオリーも存在します。 「どこから引くか、数値設定は何か、どのツールを使うのか」という事も完璧に知っている必要があります。
その理論は決して本屋では売っていません。 このブログに書いた事とも違います。
このシリーズは「本屋では売ってないトレードの話」。 今が第7話ですがこれは賑やかしというか、 楽しんでもらおうと思って書いているだけで、具体的な手法は一つも書いてありませんよね。
その本は最初から最後まで「個別具体的な理論の説明」です。 私が十数年の歳月を費やしてきた研究であり、 『極意書』という一冊の本です。
いよいよ完成しましたので、今月末にはお届け出来るでしょう。 フィボナッチはかなり”セコイ”。 クリックして拡大して下さい。 簡単な例を挙げます。 トレンドラインと、移動平均線、フィボナッチの基本(基本中の基本)を比較しました! どれも、とても簡単なレベルの引き方・使い方です。
少し前の例ですがこの日経平均1時間足で、 トレンドラインは抵抗線や支持線です。
持ち合いだという事が分かります。 持ち合いになった後で(笑)。遅いのです。
移動平均線は横ばいなので、持ち合いだと分かります。そこは素晴らしいです。ですが大きく上下した後で持ち合いだと分かります。
これもまた遅く、売買ポイントとしては相応しくありません。 持ち合いでトレンドフォローは不可能ですし、真ん中で買うほど馬鹿らしい事もないでしょう。持ち合いですから、このように上下して元の値段へ戻ります。
フィボナッチは底から上昇して下落してきた時点で、そのトレンドラインを引くはずの値位置で買えます。
ここの値位置で買えないのなら、意味がないと思いませんか? 移動平均線で、真ん中で買う?三角持ち合いが完成してから、本当にトレンドラインが役に立っていますか?フェイクで、持ち合い上ブレイクして戻っていますよ。
そうではないのです。
フィボナッチの基本の理論に沿って、押し目で買えば良いのです。 利食いは丁度、持ち合い抵抗線がある位置。 ただの基本だけでも、これは分かります。
基本は最初に習う事であって、基本だけで相場の世界で生き残れるほど甘くはありません。 それでも、そんな事すらフィボナッチを使わなければ分からないのです。 だからこそ、フィボナッチを習ってほしいのですね。
一体、どれほどの人間が買えばこの値位置で上昇すると思われますか? 日本でもそして海外の、どれほど多くのトレーダーがここで買ったのでしょう。 そうでなければ、10月1日~の下落トレンド中に高値切り上げなどするわけがありません。
※これはもう昨年の話ですが、日経平均が最後に22770まで1200円上昇したシーンです。
フィボナッチはさらに精度が高く、もっともっと驚くべき値位置も算出可能です。 今の話は簡単すぎて、第1章の最初の1ページにも至らないくらいの話です。
さらに値位置を特定し確率を上げる。他市場の値動きで確率を上げる。 買うべき時間を考え確率を上げる。 そうして、ベストなタイミングを計ります。
誰かが買わないと上昇しませんから他のトレーダーが動くタイミングで買うのです。
『皆が買うポイントを示してくれるのがフィボナッチ』。 というわけです。
売り場も同じですよ。 次回は…「梨とブドウとウニとトレードを教える理由。」 小難しい話は終わりです。(笑) 次回は、感謝を込めてこの話を届けたい人がいます。 この記事は「 ライントレーダーズ通信」で配信しています。→過去記事を読むなら こちら
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