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待ちに待った東京オリンピック・パラリンピックが始まりました。
思い返せば2013年に、2020年大会の開催地を「Tokyo」と発表された時には飛び上がって喜んだものです。一年の延期を経て、ついに今年2021年の開催となった東京オリンピック、手に汗握るパフォーマンスが繰り広げられています。日本の選手団も、すでにたくさんのメダルを獲得していて誇らしいですよね。まだまだ続くスポーツの祭典を、存分に楽しみたいと思います。
 

 
むし歯の進行度合いによる歯科治療のいろいろ②
 
前回に引き続き、今回も「むし歯の進行度合いによる歯科治療のいろいろ」のお話をします。
今回は、「重度のむし歯」と「歯の根の部分しか残っていないむし歯」についてです。

 
  1, 小さなむし歯 2, 中程度のむし歯 3, 重度のむし歯 4, 歯の根の部分しか残っていないむし歯
むし歯の痛み 殆どないか、
冷たいものや甘いものにしみることがある
冷たいもの、温かいもの、甘いものにしみる 常にズキズキ痛む ない
むし歯部分の処置 むし歯部分を取り除く むし歯部分を取り除く むし歯部分を取り除く、神経の治療 神経の治療、または抜歯
補い方 レジンなどの詰め物 レジンや金属の詰め物やかぶせ物 土台を立て、かぶせ物 土台を立て、かぶせ物、
又は
インプラント、ブリッジ、入れ歯
麻酔の必要性 ほとんどなし 必要 必要 必要
治療回数 1日 2回程度 3~5回程度 3回以上











 


3,重度のむし歯
 
むし歯の部分がさらに大きくなると、神経が細菌感染を引き起こし、夜も寝くれなくなるほど常にズキズキと痛みます。

<治療とその回数>
治療は、麻酔をしてむし歯部分を取り除き、感染してしまった神経が通る歯の根の治療を行います。根の治療には、その感染の状態により、一回から数回必要になります。
その後、土台を立ててかぶせ物をかぶせます。土台とかぶせ物は、別々に作ることが殆どです。それぞれ型を取り、後日、歯科技工士によるオーダーメイドの土台やかぶせ物を装着します。
通常、3回以上の通院が必要になります。
治療一回ずつの流れは以下の通りです。


むし歯部分を取り除き、歯の根の治療を開始する。

歯の根をきれいに洗浄し、感染が治まったら、神経が通っていた管に再び感染がおこらないように薬品を詰める。土台の型を取る。(症状により数回かかることがります)

出来上がった土台を立て、かぶせ物のための形を整える。

出来上がったかぶせ物をかぶせる。
 
<選べる素材>
土台やかぶせ物は、素材が選べます。特にかぶせ物は、金属色や白いものがあり、使われる素材も費用も様々です。歯の場所や力のかかり具合、周りの歯との調和を考えて選択します。
材料の種類は沢山あるので、一つの歯科医院で世に出ている全ての材料をそろえることはできません。とはいえ、それぞれの歯科医院で、全ての患者様のニーズに対応できるように、注意深く選択された材料を取り扱っています。希望を伝えながら、歯科医師とよく相談しましょう。特に希望がある場合は、その材料を取り扱っているか、前もって歯科医院に問い合わせしてみるのも良い方法です。

以下に、大まかな材料の説明をいたします。
 
銀色の金属…パラジウム合金など、銀色の金属で作ります。最も安価なかぶせ物です。
…金でかぶせ物を作ります。金はしなやかさがあり、丈夫で劣化もなく生体に最も良く馴染む材料の一つです。かぶせ物の材料としては理想的です。歯の色と異なることが、唯一の欠点です。
前面は白、裏面は金属色…硬質レジン、メタルボンドなどは、金属のかぶせ物のベースに、前面の見える部分にだけ白いレジンや陶材を載せてあります。裏側は金属色です。ベースが金属な為、歯と歯肉の境目が黒っぽく見えてしまうことがあります。
全て白い色…かぶせ物を白い色の材料で作ります。審美的に最も優れています。材料もたくさんあり、強度や発色が若干異なりますので、他の歯との噛み合わせや色のバランスで材料を選びます。特殊な材料や器械を使って作成する為、高価なことが難点です。
                

歯科医師や歯科医院のスタッフには、治療や材料について遠慮なく納得いくまで説明を受けましょう。万が一、希望が叶えられないと感じたら、歯科医院を変えることも全く問題はありませんので、納得のいった上で治療を進めてください。
 

4,歯の根の部分しか残っていないむし歯
 
<痛みが治まったからと言って放置は禁物>
歯冠の大部分が破壊され、神経も死んでしまっています。その為、前段階までは常にズキズキと痛んでいた歯の痛みがいったん治まります。
ところが、痛みが治まったからと言ってそのまま放置していると、細菌感染はどんどん奥に進み、激痛がおこります。さらに、骨髄炎を起こしてしまうと、あごの腫れや発熱などの全身症状を引き起こし、細菌が血液に乗って全身に運ばれてしまうことになれば、抗生物質の点滴を行う必要が出るなど、大事に至ります。
むし歯は決して放置をしないでください。
 
<治療方法はかぶせ物か抜歯>
基本的には「3,重度のむし歯」と同じように、歯の根の治療をして、土台を立て、かぶせ物をかぶせます。
しかし、むし歯が歯肉の下まで進んでいたり、神経の細菌感染が重篤であったりすると、もう歯を残すことはできませんので、抜歯になります。
 
<抜歯となった場合>
抜歯となった場合は、その欠損部分を補うために、インプラント、ブリッジ、入れ歯のいずれかを選択します。
 
インプラント抜歯した歯の替わりに、顎の骨の中に人口の歯根を埋め、その上に人口の歯をかぶせます。抜歯の後や人口の歯根を入れた後の傷口の回復を待ちながら、数回にわたる治療のため、治療期間は数カ月に及びます。インプラントの埋入手術、特殊で精密な器械や材料を使うので、治療にかかる費用が高額になります。
最大の利点は、天然の歯の様に自然に噛めるように見た目も機能も回復することです。
 
ブリッジ…抜歯した歯を橋体、両隣の歯を橋脚として、橋渡しをした形になることから「ブリッジ」と呼ばれています。かぶせ物をする時と同じ工程で行われるため、抜歯後の傷口が落ちついた後、2、3回の通院で済みます。しかし、健康な両隣の歯を削ってしまうこと、両隣の歯の負担が増すことが難点です。
 
入れ歯…取り外し式の入れ歯を、抜けた歯の部分に作ります。隣の歯にフックをかけて支えます。治療回数は最も短く、抜歯後の傷口が落ちついた後、1、2回程度で作れます。
難点は、噛んだ時の違和感や痛み、フックの部分が金属であると目立つことがある、食事の時にズレたり、食べた物が挟まりやすいことが挙げられます。

 
欠損部分を補うために、どの方法で行うかは、生活環境や健康状態、予算など総合的に考えて決めます。歯は、毎日の食事、会話、コミュニケーションにと一生を共にするものですので、担当医には遠慮なく希望を伝えながら、納得いくまで話し合って決めましょう。
 
 
歯医者は、痛いし、何をされるか分からないから、つい足が遠のいてしまう...きっとほとんどの人が同じ気持ではないでしょうか。歯科医療従事者でさえ、自分の歯のこととなるとドキドキしてしまいますから。
今回の、2回にわたるお話で、少しでも不安が和らいでいただけたら幸いです。
むし歯も他の病気と同じように、早期発見早期治療で、肉体的にも経済的にも負担が軽く済みます。

 
 
歯科衛生士:武富陽子(Partner.JP)
キース・コーヘン総合歯科医院では、現在、シティ診療所とアクトン診療所で診療を続けています。完全予約制となっておりますので、各院にお電話でご予約の上、ご来院ください。
シティ診療所: 020 7796 9776 
アクトン診療所: 020 8993 2933

シティ診療所で、小児歯科専門医イブリン先生(Dr Evelyn C Sheehy)が診療を開始!
イブリン先生は、イギリス国内でも数少ない小児歯科外傷を専門とする、小児歯科専門医ですので、以下のようなお口の中の外傷、緊急時にも対応しています。あらかじめ電話連絡の上、ご来院ください。
- 転倒やスポーツで歯が折れてしまった
- ぶつかって歯が抜けてしまった
- お口の中を怪我した
お子様のむし歯治療、歯科定期検診、歯並び等、ご兄弟で受診された場合は割引がございます。シティ診療所では4つある診療室でそれぞれ一般歯科医や専門医が診療をしていますので、ご家族揃っての受診や検診もできます。

アクトン診療所では、
補綴歯科専門医久留島悠子(くるしま ゆうこ)先生が診療をしています。
久留島先生よりメッセージ:全ての患者さんに、笑顔で、楽しくお食事ができるように、お口全体の健康を考えた最善の治療が提供できるよう日々研鑽したいと思います。歯でお困りのことを何でも気軽に日本語でご相談いただけると幸いです。
 
        

キース・コーヘン総合歯科医院の院長キース・コーヘン医師は、インビザライン治療症例数でヨーロッパのTop1%にランキングされています。治療経験の豊富さや治療技術の確かなことを、患者様自身が実感され、安心して当院を選んでいただいております。今後も患者様の満足度向上・維持に努めていきます。

キース・コーヘン総合歯科医院では、歯科矯正、口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラントの専門医が診療をしています。総合歯科医院として、専門医と一般歯科医がチームを組み、複合的な問題を抱えたケースにも対応し、他院からの紹介患者も多く受け入れています。
 
私たちは歯科医院として常に心掛けていることがあります。
歯科医療の最新の知識と技術を常に提供できること、
安全であること、
歯科治療の受けやすい雰囲気を院内で作ること、
そして、いつでも皆様が助けを必要としている時に即座に対応できること。
 

確かな知識と高度な技術で皆様の歯、お口の健康を守ります。

お問い合わせ・ご相談は下記リンクの専用フォーム
又は各診療所へ直接日本語でお電話ください。

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