スペイン語には言いえて妙な口語表現がたくさんあります。ただ、ちょっと古い表現には "Despedirse a la francesa"、"Engañar como a un chino"、"Salir del armario"、"Vestirse por los pies" など、políticamente no muy correcta(差別偏見の点からみてあまり適切でない)なものがわりとたくさんあることに気づきます。
現代社会は、人種、性、宗教、職業、年齢など特定のグループに不快感や不利益を与えるような差別的、あるいは偏見のある表現を嫌います。たとえ悪意はなくても、スペインらしいこれらの表現は、社会の変化とともに徐々に使われなくなり(caer en desuso)、新しく生まれるほかの表現に置き換わっていくのでしょう。それはスペイン語に限りません。言葉は時代を映しますね。
Mi vecina es una charlatana de mucho cuidado que se enrolla como una persiana.
(私のご近所さんはものすごいおしゃべりで、話し出したら止まらない。) 似た表現に "No callarse ni debajo del agua" や、"Hablar por los codos" があります。