2013年のアンダースロー開場以来、地点の活動は〈レパートリー〉を基軸に展開してきたと言っても過言ではありません。現在、地点がアンダースローでレパートリーとしている作品は8作品。ほか、今回上演する『グッド・バイ』のようにアンダースロー以外の劇場で初演し、いつでも声がかかれば上演できるよう準備ができている作品が6作品ほどあります。この中には東京では未発表の作品も多く、この機会にその一部をご披露いたします！
今回のプログラムは、ALL地点×空間現代作品。2016年にライブハウス「外」をつくってからの、空間現代の音楽の変遷とともにお楽しみいただければ幸いです。

▶︎レパートリー連続上演　公演ラインナップ

『どん底』2021年11月18日〜21日
人間は自由…… 何をしたって勘定は自腹……
抜け出すことのできない貧困の底で人々は酒を飲み、歌を歌う
地点×空間現代が謳う〈慰めの嘘〉と頑迷なまでの〈人間賛歌〉！

『地下室の手記』2021年11月25日〜28日
級友や同僚、街ですれ違った他人をさえマウントし、マウントされまいとする一人の男。 
“人間一般”に言葉をぶちまけることでかえって深まる苦しみは、SNSを予見……！？ 
モノローグに隠された多声性、軽快なリズムにのせておくる、地点最新作！ 

『ファッツァー』2021年12月2日〜5日
ブレヒトが「私のファウスト」と呼びミュラーが「ブレヒトの最高傑作」と評した断章。 
脱走兵ファッツァーは仲間たちとともに、革命が起こって戦争が終わるのを待つ。 
地点と空間現代が初タッグを組んだ記念碑的作品を、東京にて初上演！ 

『グッド・バイ』2021年12月9日〜13日
遺作である未完の小説『グッド・バイ』をモチーフに、後期の小説をコラージュ。 
あくまで軽妙洒脱な手つきのうちに、太宰が訣別しようとしたものを明らかにする——。 
大好評だった2018年の初演以来3年ぶりとなる待望の再演！

チケット発売：2021年10月23日（土）10:00
公演詳細は地点ウェブサイトをご覧ください。