当初の予想よりも気温が低く、路面の特製によりタイヤの摩耗が激しいサーキットでは、上位争いのカギは一貫性だとチームは考えていた。レース前半は2度のセーフティカー導入によって混乱したロニーのスティントだったが、ロニーは3位まで順位を上げ、このまますべてがうまくいけば、2位もしくは優勝争いができるチャンスがあった。
23号車ニスモワークスチームは、第1スティントを長めに走るためのタイヤを装着していたが、ライバル勢の大幅なアンダーカットにより、松田選手にドライバー交換しトラックに戻った際には6番手まで順位が下がっていた。しかし、松田選手は前を走るライバル勢を果敢に攻め続け、オーバーテイクが難しいコーナーで前車を追い抜き、3位でチェッカーを受けた。
チームは今シーズン2度目の表彰台を獲得し、クインタレッリ/松田ペアはドライバーポイントランキングで5位に浮上した。
ロニー クインタレッリ
「まずはオートポリスに戻ってくることができてとても嬉しいです。このサーキットがとても好きだし、素敵な思い出がたくさんあります。2度のセーフティカー導入を含む波乱のレース展開で非常に難しかったですが、僕たちは臆することなく闘い続け、3位表彰台という結果を残せてよかったと思います。今週末のために、チーム全員が準備に尽力した結果だと思います。そして、寒い気温ではなかなか力を発揮できなかったミシュランタイヤがここまで改善して、最高のパフォーマンスを出せたこともよかったです。今回のような入念な準備と取り組みを維持できれば、もてぎ戦と富士戦でも十分にチャンスはあると僕たちは信じています。2年ぶりにサーキットに足を運んでくれた九州のみなさん、そして僕たちを応援してくれたファンのみなさん、応援ありがとうございました。」
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