海外業界誌ではようやく「オミクロン・ショック」が一段落してきました。分からないことだらけのなかで恐れすぎるのは無意味であり当然の対応ですが、政治家や一般メディアは水を得た魚のように危険性を言い募っている印象を受けます。

ロイターは、HSBCのアナリストは航空業界の回復が1年遅れると予測したとショッキングな記事を配信していますが、旅行観光産業にとって重要なのはオミクロン株の感染力などの特性自体よりもむしろ、（各国の）国民感情やそれにおもねる政治家の判断がどうなるかでしょう。このような不確実性や不安さとあとどれだけ付き合わなければならないのか、と考えると気が滅入ってきます。