暖かい春の天候のもと開催された開幕戦は、多くのレースファンがチームやドライバーを応援するためにサーキットに足を運んだ。久々に聞くファンの歓声で、ドライバーたちのモチベーションがさらに上がる。9番手スタートの23号車ロニークインタレッリは、スタート直後に前車を抜き8位に順位を上げる。ディフェンディングチャンピオン車両36号車との激しいバトルが始まった。このバトルは何周にもわたって繰り広げられたが、クインタレッリは36号車を抜くことができず、31周目にドライバー交代と給油作業のためピットインした。
後半スティントは、より波乱なレース展開で激しいポジション争いが始まった。他車両のアクシデントのタイミングに加え、23号車のミシュランタイヤは路面のグリップが向上し、松田選手は抜群の追い上げを見せ、3位に浮上する。終盤、2番手に迫る23号車だったがそのまま3位でチェッカーを受けた。Nissan Zのデビューレースを3位表彰台で終えられたことは、日産・ニスモ・チーム全体にとって自信に繋がる開幕戦の結果だった。
ロニー クインタレッリ:
「僕たちにとって、Zデビュー戦で3位という結果は、優勝に等しい喜びです。表彰台を獲得したことだけでなく、新型車両Zとミシュランタイヤのポテンシャルを最大限に発揮でき、競争力を見せられたことがとても嬉しいです。ゴールデンウィークの5月3日・4日に富士スピードウェイで開催される第2戦の準備に早速取りかかっています。最近の富士戦では、僕たち23号車がトップ争いをする姿を見せられていないけど、過去の成績を見ると相性は悪くないので、今シーズンこそ優勝争いできるポジションで戦えるように頑張りたいです。最後に、岡山まで応援しに来てくれたファンの皆さん、テレビなどで応援してくださったファンの皆さん、ありがとうございました。」
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