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Garbage in, garbage out

 vol.275 調査データの質は、"聞き方"で変わる

 こんにちは。株式会社ホジョセンの金瀬です。

実際に現場から出た声をもとに抽出したQ&Aや、セミナー告知など、企業や自治体のマーケティングに関する情報を無料でお届けするホジョセンメルマガ。第275回目の配信となる今回は、『調査データの質は、"聞き方"で変わる』をお届けします。

本日のQAは、ケースリードの足立とアナリストの小田切による議論形式となっております。ホジョセン社員についてはこちらで紹介しておりますのでぜひご覧ください!
目次

1. 調査データの質は、"聞き方"で変わる
2. お役立ち資料
3. メルマガ/セミナーのテーマを募集します!
4. 今日のひとこと

  1. マーケティングQ&A
調査データの質は、"聞き方"で変わる
 Q 
 
 家電メーカーで、コーヒーメーカーを販売しています。この度新商品のターゲットを選定するため、「どんなときにコーヒーを飲むか」「コーヒーを選ぶ基準は何か」「粉で買うのか豆で買うのか」など日々のコーヒーの利用実態について調査することになりました。こうした調査において、聞きたいことを正しく調査票に落とすために意識すべきことはありますか。
 A 
 
 足立:まず前提として、調査では「消費者が答えられることには限りがある」ことと、「それが本当の答えでなくても、聞けば何かしらの答えが返ってきてしまう」という、2つの難しさがあります。
 例えば、「どんなときにコーヒーを飲むか」という質問で、5つの選択肢を用意したとしましょう。もちろん消費者からは何らかの答えが得られますが、選択肢以外に本当の答えが存在した場合、それらを定量調査では拾えません。また自由回答でも、個人の回答能力に依存するという難しさがあります。だからこそ、「如何に聞くか」が問題となります。
小田切:知りたいことをそのまま聞けば良いとは限らないわけですね。となると当然、「どんなときにコーヒーを飲むか」についても、シーンで聞くのか、比較で聞くのかなど、自分たちが知りたいことについて、より消費者が回答しやすいフレームを構築する必要があります
 
足立:「回答のしやすさ」は本当に大切ですね。質問を投げかけたとき、やっぱり消費者も人間なので、「どうしてこの質問をされるのだろう?」と、文脈などから考えを巡らせることもしばしば。なので、回答の流れや順番についても吟味が必要です。
 
小田切:真面目に質問文を読んでくれるという想定も、あまりしない方が良いです。先に選択肢パーっと見て答える人の方が多いんじゃないかな(笑)。この注釈は絶対気が付かないよ、といったものや、表現の難しい質問は極力避けるのが良いかと思います。
 とにかく聞き方ひとつで、回答は大きく変わってしまう。そして、ここで適切にデータをとることができないと「Garbage in, garbage out(ゴミを入れるとゴミが出てくる)」、つまりこれ以降のデータ分析が全く意味のないものになってしまいますので、消費者にとってやさしく、誤解のない聞き方になっているかは本当に肝です。
 
足立:あとは、聞きたいことを正しく聞くために、「自分たちが知りたいことは何か」「それを知って何をするのか」の部分をもう少し掘り下げておくと良いと思います。例えば「コーヒーを選ぶ基準は何か」というのはまだまだ曖昧で、何か仮説を検証するためのデータが欲しいのか、それとも自分たちがまだ把握していないことを聞き出したいのかによって、その聞き方や調査方法自体が大きく変わる可能性があります。
 
小田切:消費者が回答しやすいように噛み砕くことと、自分たちが知りたいことを噛み砕くこと。この2つを意識して、「Garbage in, garbage out」や、調査の結果当たり前のことしかわからなかった(ちなみに以前、こうした調査を「肋骨六本」と表現したクライアントさんがいました。)といったことにならないように、きちんと設計をしていくことが重要ですね。
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『初めての定性調査(インタビュー調査)で役立つ「聴き方のコツ」5つ』

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https://www.hojosen.co.jp/blog/6369/
『商品・サービス開発の基本アプローチ』
 QAで出てきた「Garbage in, garbage out(ゴミを入れるとゴミが出てくる)」。これは統計モデルを作成するときによく言われる言葉ですが、ホジョセンの消費者調査においても常に念頭に置いている考え方です。
 「正しく」調査をすることにこだわりを持つホジョセンのアプローチを覗いてみてください!
https://www.hojosen.co.jp/cases/product-development/

2. お役立ち資料
売上構造チェックリスト
 ホジョセンブログ「上市後レビューに役立つ!売れていない理由 7つのパターン~消費財編」に基づいた、売れていない理由の現象分解用のチェックリストです。Excel形式ですので、カスタマイズも可能です。是非ダウンロードしてご活用ください!

チェックリストを無料DLする↓
https://www.hojosen.co.jp/whitepaper/6738/
書き込み式クリエイティブブリーフ
 
ホジョセンでも活用しているクリエイティブブリーフのテンプレートです。広告代理店へのブリーフ資料のみならず、マーケターの思考の整理のため、はたまた稟議の添付資料としてもお使いいただけます。「施策の軸作りからレビューまで。クリエイティブブリーフを活用しよう」の記事も参考にして、ぜひご活用ください!

テンプレートを無料DLする↓
https://www.hojosen.co.jp/whitepaper/5828/

3. メルマガ/セミナーのテーマを募集します!
 いつもホジョセンのメルマガをお読みいただきありがとうございます。今後のよりよいサービスご提供のため、メルマガ及びセミナーで扱って欲しいテーマを募集したいと思います。1分程度で回答可能ですので、ご協力いただけると嬉しいです!
アンケートに答える(約1分)

4. 今日のひとこと
  明日10月1日は、コーヒーの日だそうです。
「酸味のあるコーヒーは苦手だな...」「コクは深めが良い!」といった嗜好がある方もいらっしゃるかと思いますが、実は、味の特徴を知る簡単なキーワードがあります。それは、コーヒーベルトと呼ばれる「ラテンアメリカ」「アフリカ」「アジア・太平洋」の地域名です。
一般的に、アフリカ産は酸味が強くフルーティ、アジア・太平洋産はコクが深くスモーキー、そしてラテンアメリカ産はバランスの取れた味わいとなるそうです。
私はコクが深いのが好きなので、帰りにインドネシア産の豆でも買って、QOL上げていこうかな...!
 
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さて第275回ホジョセンメルマガはいかがでしたでしょうか?次回の配信は10月7日を予定しています。

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