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パートナーズ通信
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弁護士法人パートナーズ法律事務所ニュース

2020年11月04日配信号

 
 早いもので、2020年も残すところ2か月を切りました。今年は私たちがかつて体験したことのない新型コロナウイルスのパンデミックにより、経済活動も日常生活もこれまでの常識が一変される一年でした。なおもこれからのパンデミックは、予断を許さない状況が続いており、「新しい日常」は、今後も継続するものと思われます。インバウンド需要を見込んだ航空業界や観光業などの分野では、未曽有の経済的な打撃を受けており、飲食業なども苦しい経営が今なお続いています。新型コロナウイルスの中で、社会のオンライン化、IT化が加速しました。

 私たちの法律事務所では、時代の変化、環境の変化を踏まえ、最善のリーガルサービスを提供できるよう努力を続けていきたいと決意を新たにしています。 

 当事務所では、事務所の顧問先、取引先、名刺交換をしたみなさまに、月1回、事務所の近況や企業経営と市民生活に役立つ情報を提供するためメールでニュースを配信させていただきます。

 事務所ニュースの配信を希望されない方は、下記のアドレス宛に、配信解除のご連絡を頂きますようお願いいたします。

⇒配信解除

 日常生活で起こりうる法律問題等、皆様に役立つ情報の掲載に努めて参りますので、最後までお読みいただければ幸いです。

>>INDEX
1.  中小企業家・起業家向けYouTube 法律解説動画の配信を開始します。
2. フランス人弁護士(当事務所で本年1月~6月に司法修習生としてインターン勤務)アンナ・ミレールさんからの近況報告が届きました。
3. となりの弁護士10月号「それでも地球は回っている」を掲載しました。

1.  中小企業家・起業家向けYouTube 法律解説動画の配信を開始します。



 当事務所では、株式会社プロローグ(住所:東京都港区六本木二丁目3番8号ミノウラビル3階)と業務提携し、エール少額短期保険株式会社の発売する弁護士費用保険商品「コモンBiz+」のプロモーションを目的として、YouTubeを通じての中小企業家・起業家向けの法律解説動画を本年11月から開始することになりました。


配信動画は、Website: https://prologuecorp.jp/

で無料視聴できるとともに、当事務所のHPでもご紹介させていただく予定です。


 弁護士によるサービスを十分に受けられない中小企業経営者・個人事業者の方々に、会社・事業経営を進める上での基本的な法律知識、法的リスク回避のための情報を順次紹介していきますので、ご期待ください。
 

2.  フランス人弁護士(当事務所で本年1月~6月に司法修習生としてインターン勤務)アンナ・ミレールさんからの近況報告が届きました。



 みなさまお元気ですか。二回試験(司法研修所の卒業試験)に合格しました。就職活動もそろそろ終わりそうです。ジャパンデスクを持っている事務所にしました。来月から仕事が始まります。 

 今日(10月31日)から、フランスでは、ロックダウンにもう一度なりました。特例外出証明書がないと外へ出ることができません。特例外出が認められる理由は以下のとおりです。

1-自宅と職場あるいは教育・訓練施設、延期不可能な仕事及び試験会場への移動

2-職場に必要な備品の購入、営業許可を受けている施設での必需品購入、宅配のための移動。

3-遠隔で実施できず急を要する診療や検査、薬の購入

4-家族のためのやむを得ない理由、脆弱な人への支援、子供の監護のための移動。

5-障害者及び付き添い人の移動。

6-集団的スポーツ以外で他人との接近を伴わない個人的な運動や同居人との散歩、ペットのための移動で、1日1時間以内、自宅から1キロ以内で行う短時間の移動。

7-司法あるいは行政機関からの召喚及び公共機関での手続き

8-行政機関の要請による公益任務への参加。

9-子供の学校や課外活動への送り迎え。

 違反者には以下の罰金等が科されるとされています。初回135 ユーロ、期限内に支払いがない場合は375ユーロです。15 日以内の再犯は200ユーロ、期限内に支払いがない場合は450ユーロ。30日以内に3度目以降の違反は3,750ユーロ及び禁固6ヶ月の可能性があります。

 前回のロックダウンとは異なり、通学通勤は許容されています。


 今のところ、ロックダウンの期間は1ヶ月予定ですが、噂で2ヶ月・3ヶ月になるかもしれません。

 

3.  となりの弁護士10月号「それでも地球は回っている」を掲載しました。


(1)「それでも地球は回っている」~子どもの頃に伝記で読んだイタリアの学者で「天文学の父」「近代科学の父」と言われるガリレオ・ガリレイの名言である。

 ガリレオは、17世紀初頭に望遠鏡を発明し、天体の謎を解明、当時の常識であった天動説に対し、地動説を唱え始める。

 ガリレオの地動説は、異端として危険視され、1616年、52歳の時に宗教裁判にかけられる。裁判では、今後地動説を唱えないように命令されたが、その後も地動説を維持し、1633年の2回目の宗教裁判で終身刑の判決を受け、1642年に死亡するまで地動説を貫く。


(2)このガリレオの生涯から私たちが学ぶべきことは、その時代の多数者の考え、常識は必ずしも真理ではないということであり、常に物事には批判的な視点をもって対処する必要があり、一見突拍子もない考え方であってもその考え方を封じてはならない、ということである。

 批判的精神がなければ、判例変更もないし、時代に即応した法律の改正もなくなってしまう。

 成熟した民主主義社会では、常に異論や少数意見が尊重される寛容さが必要であり、そのような寛容さのある社会こそが、真に強い社会であると言ってよいであろう。


(3)世界に目を向ければ、一国二制度を掲げる中国では、今年6月に香港で国家安全維持法が中国全国人民代表大会で可決・施行され、香港市民の政治的・市民的自由に対して世界から危惧の声が上がっている。旧ソ連邦から独立したベラルーシでは、ルカシェンコ大統領の独裁に対して反対する対立候補の政治家が拘束され、その妻スベトラーナ・チハノフスカヤ氏が今年大統領選挙に挑んだが、世論ではチハノフスカヤ氏圧倒的優勢の調査結果にも関わらずルカシェンコ大統領が再選を果たした。1991年のソ連からの独立以来、30年近く独裁政権が続いている。


(4)このような報道に触れると、世界にはなんてひどい国があるのだと多くの日本人は思うだろう。しかし、これは対岸の火事ではないと私は思う。忖度により権力者の顔色をうかがうことに徹した官僚やメディアが重宝され、これに異を唱える心あるガリレオは、静かに排除されていく。今回の学術会議の任命拒否問題も、権力批判をするとどうなるかわかっているか、という見せしめとしか私には思えない。

 ガリレオの悲劇はもうたくさんである。

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*事務所では、ホームページで、法律コラム(月一回)の他、となりの弁護士(原和良)、磯部たなの漫遊記(磯部たな)など各所属弁護士のコラム・ブログを掲載しておりますので、こちらもぜひご覧ください。


弁護士法人パートナーズ法律事務所ニュース 2020年11月04日配信号

○発行:弁護士法人パートナーズ法律事務所 東京都豊島区南大塚3-36-7 T&Tビル4F
○発行人:
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○お問い合わせ TEL:03-5911-3216 E-mail:info@p-law.jp


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