決勝がスタートし、1周目に順位を1つ上げ、15周目までに上位10台に入るまでロニーは攻めの走りをしていた。そして他の車両らが続々とピットインを始めると、前方がクリアになったロニーは、さらに速いラップタイムを刻みながらタイムを稼いでいた。22周目、GT300車両がスポンジバリアにクラッシュする。ニスモチームは、見事な判断と動きで、セーフティカー導入が決定した場合はピットレーンクローズになるため、瞬時に判断し、ロニーにピットインを指示した。予想通りセーフティカーが導入され、全車両が減速している間に、チームは完璧なピット作業を行い、松田選手に交代した。トラック上のセーフティカーラインまでわずか数メートルのところで、23号車はトップに立った。松田選手は、新しいタイヤで第2スティントを完璧に守り抜き、2位との差を広げてトップでチェッカーを受けた。
ロニー クインタレッリ
「鈴鹿での優勝は信じられない結果でした。あらゆるシナリオに備えていた僕たちは、数々の困難な状況に迅速に対応することができました。さらに、チームのピットインの判断と指示は完璧なタイミングだった。シーズン前半は苦戦したけど、諦めずに努力を続ければパフォーマンスは向上することは分かったし、今シーズンは6戦中2勝を挙げることができて、努力が報われたと思います。そして2位も日産だったことで、本当に久々の1-2フィニッシュができたことも嬉しかった。
次戦まで時間がないので、休む時間はありません。来週末は第7戦もてぎのレースがあり、その次は最終戦富士となり、2020シーズンのタイトル争いにおいて重要なレースとなります。第6戦では、ウェイトハンデが獲得ポイント×1kgになります。
最後になりましたが、鈴鹿で驚異的で最高の仕事をしてくれたニスモチームのスタッフ、チームメイト松田選手、諦めずに応援してくれたファンのみなさんに、心から感謝します。」
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