Copy
とうとうコロナウイルス感染症の第二波が来てしまいました。ある程度予想されていたとはいえ、第一波よりも感染が拡大するとの見通しには、改めて感染対策に力を入れなければと身の引き締まる思いです。
マスクの着用、手洗い・うがい、人との密集を避けることを引き続き実施します。
衛生管理に対して日常生活でどこまでの対応を取るかに迷ったときは、日本で日頃行っていた事を思い出しています。「家の中を土足厳禁にする」、「外から帰ってきたら、うがい・手洗い、部屋着に着替える」、「一日の終わりにお風呂に入る」、「毎日洗濯をする」、「家の掃除をまめに(毎日/毎週掃除機をかけるなど)する」など。
皆様も、どうかこの厳しい時期をご無事で乗り切られますよう。 


お子様の歯を守るために「初めての歯磨きの方法と習慣化」

小児歯科特集の第三弾の今回は、お子様のむし歯予防や将来のお口の健康のために大切な「初めての歯磨きの方法と習慣化」について、赤ちゃん時代から小学校に上がるまでの、お子様のお口の健康維持についてお話をします。赤ちゃんの時の歯磨きの開始時期、歯が生えそろってきた時の歯磨きの方法、大人による仕上げ磨きを詳しく解説します。
 
1、歯が生えてきたら歯磨き開始(6か月くらい~)
2、歯磨きの習慣づけと仕上げ磨き(2歳くらい~6歳くらい)
3、歯ブラシと歯磨き剤について、選び方と量
4、お母さんの自身のお口の健康


1、歯が生えてきたら歯磨き開始(6か月くらい~)
 
≪初めはガーゼ磨き≫

赤ちゃんの歯が生えてきたら、歯磨き開始です。
前歯が数本生えているだけのうちは、かるく濡らしたガーゼで汚れをぬぐってあげましょう。赤ちゃんに母乳を上げるような姿勢で抱っこし、親指と人差し指で歯をつまむようにして、そっとぬぐってあげます。上唇の裏は特に汚れが溜まりやすいので、丁寧に行います。
赤ちゃんが手を動かしてしまうようでしたら、おもちゃを持たせたり、わきに軽く挟んでおきます。
 
≪徐々に歯ブラシに慣れさせる≫(1歳から2歳くらい)

後ろの歯も生えそろってきたら、徐々に歯ブラシに慣らしていきます。歯磨き剤を使うのは、うがいができるようになってからで構いません。「ぶくぶく、ぺ」と、水を口から吐き出せるようになるまでは、歯磨き剤を使わずに磨きます。
初めのうちは、歯ブラシを唇や歯にとんとんと当てるなどして、歯ブラシの感覚に慣れさせます。お子様を仰向けに寝かせ、頭を膝にのせて行うと、奥の歯までよく見えます。
歯ブラシはペンを持つように持ち、やさしく小さく横に動かしたり、かき出すように動かして汚れを取り除きます。唇をそっと持ち上げて、汚れの溜まりやすい歯と歯肉の境目もきれいにしていきます。この時、ブラシの当たり方が強すぎると、痛くて歯磨きを嫌がるようになってしまうので気を付けます。
特に上の前歯を磨くときには、上唇の裏の真ん中にある小帯に当たらないよう、人差し指でガードしながら行ってみてください。
 
   

歯磨きのタイミングは最低でも1日1回、むし歯リスクの上がる夜寝る前に。慣れてきたら朝晩の2回、そして、毎食後の3回にしていければ理想的ですね。


2、歯磨きの習慣づけと仕上げ磨き(2歳くらい~6歳くらい)
 
≪自分で歯磨きができるようになったら≫

歯磨きが楽しいものになるよう、歌を歌ったりお話をしながら行えると良いですね。歯磨きの絵本や好きなキャラクターの歯ブラシや歯磨き剤、砂時計などの小物も使ったりして工夫してみましょう。
歯ブラシは握るように持たせ、歯に対して左右に動かすようにします。磨く順番を決めれば偏りがなく磨けます。例えば、
「イー」と歯を噛み合わせて、前歯→左のほっぺ側、右のほっぺ側。
 
     

次に「アー」とお口を開け、左の下のかみ合わせの部分→下の前歯の裏→右下のかみ合わせ。そのまま上に行って右上のかみ合わせ→上の前歯の裏→左上のかみ合わせ。など。
 
    
                 

初めての歯磨きは、磨けている事よりも習慣づけをすることに重点を置きます。永久歯が生え始める小学校に上がる頃には、またその時に合わせた歯の磨き方をしていきます。

≪大人による仕上げ磨き≫

小学校に上がるくらいまでは、大人による仕上げ磨きも大変重要です。
ペンを持つように子ども用の歯ブラシを持って、子どもが磨きづらい奥歯や歯の裏側を重点的に確認しながら磨きます。お子様を仰向けに寝かせ、頭を膝にのせて行っても良いですし、子どもと同じ高さになるよう向き合って行っても良いでしょう。
この時も、順番を決めておくとスムーズにもれなく磨けます。
例えば、
お口の中を6つのブロックに分け、それぞれ頬側、内側、噛み合わせの部分を、右側の上の歯から上の前歯→左上、下におろして左下の歯から下の前歯→右下、というように区切って順番に磨いていくと全体を把握しやすいでしょう。
 

3、歯ブラシと歯磨き剤について、選び方と量
 
≪歯ブラシの選び方≫
 
子ども用の歯ブラシは、ヘッドや毛の長さなど、小さなお口に合わせて作られており、簡単に握りやすいように、柄の部分に工夫が施されているものもあります。トレーニング用の歯ブラシがあったり、安全のために、のど突き防止カバーが付いているものもあります。
お子様自身で使うものと、仕上げ磨き用のものを分けて用意しても良いですね。どちらの歯ブラシも、対象年齢を参考に選びます。
歯ブラシ選びのポイントを、まとめてみました。
 
1、ブラシのヘッドが小さいもの
2、ブラシの先は平らにカットされているもの
3、持ち手が太目で握りやすいもの
4、2歳頃までは、ブラシが横2~3列くらい、縦が3~4列くらいのもの
5、3歳から5歳くらいまでは、横2~3列、縦6~7列くらいのもの
 
≪歯ブラシの替え時≫
 
歯ブラシの毛先が広がってきたら替え時です。毛先が広がてしまうと、うまく汚れが落ちなかったり、粘膜に当たって痛がり、歯磨きを嫌がる原因になってしまいます。仕上げ磨き用の歯ブラシだけでも広がり始めたら取り換えましょう。
歯ブラシの使い始めのうちは、子どもがブラシを噛んでしまい、すぐに毛先が広がってしまいます。仕上げ磨き用ブラシを別にしていている場合は、子ども用の歯ブラシの毛が広がっていてもあまり気にしなくてもかまいません。
 
≪歯ブラシの管理≫
                     
子どもの歯磨き中は、必ず大人が付いていてください。歯磨き中に動き回ってぶつかったり転んでしまったりすると、思わぬ事故につながります。また、歯磨きの時以外には、悪ふざけをしないよう、子どもの手の届かないところに保管しておきましょう。


≪歯磨き剤の選び方≫

赤ちゃんは、始めのうちは口のものを吐き出せません。お口の中に入ったものは全て飲み込むことになりますので、「ぶくぶく、ぺ」ができるようになるまで、基本的には歯磨き剤はいりません。しかしながら、歯磨きの習慣づけのトレーニング目的や、歯磨きをどうしても嫌がる場合には、飲み込んでも安全な歯磨き剤がありますので、それを使います。
例えば、右の写真の製品のように「トレーニング用」と書かれているものを選びます。

「ぶくぶく、ぺ」ができるようになったら、いよいよ歯磨き剤を使います。
お子様には子ども用の歯磨き剤を使うのが望ましいでしょう。大人用の歯磨き剤では、清涼感を出すためのミント系のフレーバーが小さなお子様には刺激が強過ぎ、辛く感じてしまい、嫌がる原因にもなってしまいます。
子ども用の歯磨き剤には様々なフレーバーがありますので、好きなものを選びます。また、ほとんどの歯磨き剤にはむし歯予防に欠かせないフッ素が含まれていますが、念の為、パッケージの裏を見てフッ素が入っているか確認しても良いですね。
 
    
 

≪歯磨き剤の量≫

次に、歯磨き一回に使う歯磨き剤の量です。2歳ぐらいまでは、ほんのちょっとで十分です。年齢が上がり歯の本数が増えるにしたがって少しずつ増やしていきますが、小学校に上がるくらいまでは、5mm程度で十分歯磨き剤の威力を発揮してくれます。
余りつけ過ぎてしまうと、お口の中が泡やフレーバーでいっぱいになってしまい、十分な時間磨き続けられなくなってしまいます。また、小さな子どもは、歯磨き時に歯磨き剤の3割程を飲み込んでしまうともいわれています。多くつけたとしても歯磨き剤の効果は変わりませんので、適量を守って使います。
厚生労働省のe-ヘルスネットでは、日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会によるガイドラインを載せています。
ガイドラインにのっとった実際に使う歯磨き剤の量の写真です。一緒に参考にしてください。
 
    
 
フッ化物配合歯磨剤の年齢別応用量
年齢 使用量 歯磨剤のフッ化物濃度
歯の萌出〜2歳* 切った爪程度の少量 500ppm(泡状歯磨剤ならば1,000ppm)
3歳〜5歳 5mm以下 500ppm(泡状またはMFP歯磨剤ならば1,000ppm)
6歳〜14歳 1cm程度 1,000ppm
15歳以上 2cm程度 1,000ppm~1,500ppm
*仕上げ磨きに保護者が行う。 
  日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会 編『フッ化物応用の科学 第2版』口腔保健協会, 2018



4、お母さんの自身のお口の健康

むし歯は感染症です。赤ちゃんのお口の中にはもともとむし歯菌はいないのですが、口移しで食べ物を与えることなどを通じて、むし歯菌に感染してむし歯になっていきます。何かと赤ちゃんに接することの多いお母さんのお口の健康も、お子様のお口の健康に関わってくるということですね。また、赤ちゃんの歯は、お母さんのお腹の中にいる時から作られ始めていますので、赤ちゃんが生まれる前からのお母さんの全身の健康も、お子様のお口の健康につながっています。
もちろん、ご家族全員の規則正しい食生活や、正しい歯磨き習慣もお子様のお口の健康には欠かせません。
 
お子様の歯磨きの仕方やお口の健康管理についての疑問・質問は、小児歯科医や歯科衛生士がいつでも相談に乗ってくれます。歯が生え始めたら、歯科検診も始めましょう。
 
歯科衛生士:武富陽子(Partner.JP)
キース・コーヘン総合歯科医院では、現在、シティ診療所とアクトン診療所で診療を続けています。完全予約制となっておりますので、各院にお電話でご予約の上、ご来院ください。
シティ診療所: 020 7796 9776 アクトン診療所: 020 8993 2933


◎シティ診療所で、小児歯科専門医イブリン先生(Dr Evelyn C Sheehy)が診療を開始!
イブリン先生は、イギリス国内でも数少ない小児歯科外傷を専門とする、小児歯科専門医ですので、以下のようなお口の中の外傷、緊急時にも対応しています。あらかじめ電話連絡の上、ご来院ください。
- お子様が転んで顔面を打ち、歯を折る
- ぶつかって歯が抜けてしまった
- お口の中を怪我する
お子様のむし歯治療、歯科定期検診、歯並び等、ご兄弟で受診された場合は割引がございます。シティ診療所では4つある診療室でそれぞれ一般歯科医や専門医が診療をしていますので、ご家族揃っての受診や検診もできます。

◎アクトン診療所では、補綴歯科専門医久留島悠子(くるしま ゆうこ)先生が診療を開始しました。


 
キース・コーヘン総合歯科医院の院長キース・コーヘン医師は、2018年のインビザライン・ダイアモンド・プロバイダーに認定されました。
「インビザライン・ダイアモンド・プロバイダー」とは、その年のインビザラインの治療件数が150件を超える歯科医師に与えられます。また、コーヘン医師は2017年には「プラチナエリート・プロバイダー」(治療件数80件以上)を獲得し、治療件数は年々増え続けています。治療経験の豊富さや治療技術の確かなことを、患者様自身が実感され、安心して当院を選んでいただいております。今後も患者様の満足度向上・維持に努めていきます。
 

キース・コーヘン総合歯科医院では、歯科矯正、口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラントの専門医が診療をしています。総合歯科医院として、専門医と一般歯科医がチームを組み、複合的な問題を抱えたケースにも対応し、他院からの紹介患者も多く受け入れています。
 
私たちは歯科医院として常に心掛けていることがあります。
歯科医療の最新の知識と技術を常に提供できること、
安全であること、
歯科治療の受けやすい雰囲気を院内で作ること、
そして、いつでも皆様が助けを必要としている時に即座に対応できること。
 

確かな知識と高度な技術で皆様の歯、お口の健康を守ります。

お問い合わせ・ご相談は下記リンクの専用フォーム
又は各診療所へ直接日本語でお電話ください。

keithcohendentist.co.uk

Twitter
Facebook
Website
Copyright © *|2017|* *|Keith Cohen Dental Surgery|*, All rights reserved.

Our mailing address is:
mail@keithcohendentist.co.uk 

Want to change how you receive these emails?
You can update your preferences or unsubscribe from this list

Email Marketing Powered by Mailchimp