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三度目のロックダウンに変異種の発見など、不安が募ります。病院も新型コロナウイルスの患者の受け入れでひっ迫している状態が続いています。このような状況下では、なるべく手術や入院の必要があるような大きな病気やケガをしないように、今まで以上に心掛けたいものです。必要な治療は続けて受けなくてはなりませんが、日常生活の中の心掛けで防げる怪我や病気はあるのでしょうか。

今回は、歯科の分野で自分で防げる歯科疾患を知り、また、罹ってしまった歯科疾患をどのように早期に発見・治療して重症化を防ぎ、大きな病院に行くことなしに済ませることができるのか。そのことについて一緒に考えていきたいと思います。
 
≪自分で防げる歯科疾患を知って、医療のひっ迫を助ける≫
 
多くの歯科・口腔外科の治療は、設備の揃った歯科医院で行うことができますが、全身疾患を伴う場合やその病気の種類によっては、総合病院や大学病院での外科手術が必要になったり、入院が必要になったりすることもあります。では、具体的にどのようなものなのでしょうか。防ぐことができる疾患、早期に発見・治療して入院や大病院に行くことなしに済ませる方法はあるのでしょうか。
 
 
≪大きな手術や入院が必要となるような歯科の疾患≫
 
1、全身疾患を持った方の治療
2、難抜歯
3、顎の中や粘膜にできた嚢胞や腫瘍
4、口腔がん
5、外傷:スポーツや転倒などで歯や顎の骨、頭にダメージを受ける
 
 
1、全身疾患を持った方の治療

全身疾患を持った方の中には、麻酔や使えるお薬に制限があるために、大掛かりな歯科・口腔外科の治療の場合には、そのような対応のできる設備の整った大きな病院で行うことになることがあります。
 
〈大事に至る前に〉

全身疾患を持った方には、将来に問題を起こしそうな歯に対する治療は、症状が出る前に、あらかじめ体調の良い時に行ってしまうことをお勧めしています。
お口全体を撮ったレントゲン写真は、顎の骨の中に埋まっている親知らずや歯の根の病気、その他の病気を症状が出る前や初期の状態で発見できます。少なくとも半年に一度は歯科医院で検診を受け、そのような変化を見逃さないようにします。また、初期のむし歯や歯周病も、見付けた時点で治してしまえば、麻酔も必要ないような簡単な治療で済み、大掛かりな治療になることはありません。
かかりつけの歯科医を持つことによって、体調の変化に対する対応や、治療の計画もスムーズに立てることができます。
 
2、難抜歯
 
例えば、親知らずの抜歯の時に、その歯がむし歯になっている、顎の骨に大部分が埋まっている、神経に近い、といった悪条件が重なった時には、大掛かりな治療になる場合があります。時に、大きな病院で手術・入院となる場合もあります。
 
<大病院での難抜歯を回避する方法>
 
この場合も、将来に問題を起こしそうな歯に対する治療を症状が出る前に、あらかじめ歯科医院で行ってしまうことで、大きな病院での難抜歯を回避することができます。
大きなむし歯の抜歯、特に、親知らずに多くあるような大部分が顎の骨に埋まっているような歯は、その状態により大学病院などの大きな施設で抜歯するケースとなることがあります。これを回避するには、むし歯にしないことはもちろんの事、斜めに生えているなど、噛み合わせに関与しておらず問題だけを起こしそうな親知らずは、痛みが出たりむし歯になる前に抜歯してしまうなど、何らかの処置をしておくことです。
 
 
3、顎の中や粘膜にできた嚢胞や腫瘍
 
顎の骨の中や粘膜にできた嚢胞や腫瘍は、歯科医院で入院もなしに治療できるものもありますが、嚢胞や腫瘍の大きさや場所、全身疾患の有無などにより、より設備の整った大きな病院で治療を受けることになる場合があります。初期の段階で発見できれば、大きな病院に行かずに済ませられる可能性が上がっていきます。
 
<早期発見・治療、予防方法>
 
顎の骨の中にできる嚢胞や腫瘍は、骨の中で無症状のまま骨を溶かしながら大きくなるものが多く、気が付きにくいのですが、お口全体を撮ったレントゲン写真で発見できます。
唇や頬の裏の粘膜にできたものは、目視できたり違和感によって本人が気付くものや、歯科受診時に発見されます。ここでもやはり、半年に一度の定期歯科検診が、早期発見・治療をするうえで大変重要になります。
 
<確実に予防したいもの>
 
むし歯の放置によりできる、歯根嚢胞というものがあります。
むし歯は自然治癒はしませんので、放置していればどんどん進みます。むし歯を放置し続けて歯の根が感染を起こすと、根の先に膿が溜まり嚢胞を作ります。この嚢胞が大きく広がり、隣の歯や神経付近にまで達していたりすると歯科医院では治療が難しくなり、場合によっては大病院での手術や入院にもなりかねません。たかがむし歯と、放置するのは大変危険です。痛みがなくても、歯が茶色や黒に変色していたら、歯科医師に相談しましょう。
また、一度治療した歯や過度な刺激を受けた歯の根の先にも、同じように嚢胞を作ってしまうことがあります。噛んだ時の違和感で気が付くことがあります。お口の中に違和感が出るようでしたら、なるべく早く歯科医に相談してください。
 

キース・コーヘン総合歯科医院には、歯科用CTスキャン(シロナ社製)が導入されています。
歯科用のCTスキャンを使うと、歯の根の先の様子や顎の骨の様子、神経の走り方を正確に立体的に見ることができます。


 
4、口腔がん
 
口腔がんの治療は、大きな病院で行います。早期発見・治療で、通院回数や入院日数を減らすことができますので、定期歯科検診や口腔がん検診を受けることが大切です。
まずは、以下の口腔がんリスクチェックリストをご覧ください。
 
  1. タバコ、葉巻、パイプを吸う
  2. お酒を多く飲む
  3. 刺激の強い食べ物が好き
  4. 歯磨き、入れ歯の掃除をあまりしない
  5. 頻繁に舌や頬の粘膜を咬む
  6. 入れ歯や歯の詰め物が当たって痛い
  7. 偏食がある
  8. がんになったことがある
 
これらに当てはまるものがあったら、口腔がんになり易い環境や体質であることが考えられますので、リスクを減らすよう心がけましょう。
 
喫煙・飲酒・刺激の強い食べ物
喫煙やお酒は、それだけでがんの危険性を高めてしまいます。また、お酒を飲みながらの喫煙は、タバコに含まれる発がん性物質が、アルコールに溶けて口腔粘膜に付着するため、特に危険が高まります。
刺激の強い食べ物を摂り過ぎるのも、粘膜だけでなく遺伝子を傷つけてしまう可能性があるために、良くありません。
 
歯磨き・入れ歯のお掃除
お口の清掃不良で歯垢や歯石が付いた状態でいると、発がんの危険性が高まります。
 
入れ歯や歯の詰め物が当たって痛い
合わない入れ歯や、壊れた詰め物、放置したむし歯などの尖った部分が慢性的に同じ部分に当たって傷ついたり刺激になったりしていると、口腔がんの発生のリスクが高まると言われています。
 
偏食・がんになったことがある
偏った食事でビタミンやミネラルが不足していたり、がんになったことのある人は、体質的に発がんのリスクが高いことが考えられます。
 
<日ごろから気をつけること>
 
①タバコ、お酒、刺激の強い食べ物を控える
②自分に合った歯磨きやお口のお手入れを習慣化して、口の中を清潔に保つ
③合わない入れ歯、壊れた詰め物、治療していないむし歯があれば放置せず、歯科医師の治療を受ける
④偏食をせずバランスの良い食生活、適度な運動、ストレスをため込まないよう心がける
 
歯科医院では、がん検診を受けられるところもありますので、かかりつけの歯科医院に問い合わせてみましょう。
また、ここでも大切なことは半年に一度の歯科検診です。歯科検診では、むし歯や歯周病の有無だけではなく、前がん病変と呼ばれる、わずかでもがん化する可能性のある異常がないかも診ています。
 
キース・コーヘン総合歯科医院では、口腔がん検診も行っております。

 
5、外傷:スポーツや転倒などで歯や顎の骨、頭にダメージを受ける

不意の事故や転倒を予防は難しいですが、激しいスポーツをする方は、マウスピース(スポーツマウスガード)を使うことで、衝撃から歯や顎の骨、顎関節の保護や、頭部の衝撃による脳震とうなどの発生率や重篤率を緩和することができます。
マウスピースには、市販のものや歯科医院で本人専用にカスタムメイドされたものを作ることもできます。歯科医院で作るものは、市販のものよりも高額になりますが、装着時の違和感が少なく、噛み合わせも本人に合わせてあり、しっかりと噛み締めることができるのでパフォーマンスも向上しやすくなります。市販のものが合わない時には、歯科医院で相談してみることをお勧めします。
 

≪まとめ≫
 
今回は、歯科の疾患別に重症化を防ぎ、大きな病院での手術や入院を避ける方法を見て来ましたが、まとめると、半年に一度の歯科検診がとても大切だということを、改めて認識できました。
かかりつけ医を持つことと同じ様に、かかりつけ歯科医を持ち、定期歯科検診では気になったことを何でも相談し、皆様の健康管理に役立ててください。

 
歯科衛生士:武富陽子(Partner.JP)
キース・コーヘン総合歯科医院では、現在、シティ診療所とアクトン診療所で診療を続けています。完全予約制となっておりますので、各院にお電話でご予約の上、ご来院ください。
シティ診療所: 020 7796 9776 アクトン診療所: 020 8993 2933


シティ診療所で、小児歯科専門医イブリン先生(Dr Evelyn C Sheehy)が診療を開始!
イブリン先生は、イギリス国内でも数少ない小児歯科外傷を専門とする、小児歯科専門医ですので、以下のようなお口の中の外傷、緊急時にも対応しています。あらかじめ電話連絡の上、ご来院ください。
- 転倒やスポーツで歯が折れてしまった
- ぶつかって歯が抜けてしまった
- お口の中を怪我した
お子様のむし歯治療、歯科定期検診、歯並び等、ご兄弟で受診された場合は割引がございます。シティ診療所では4つある診療室でそれぞれ一般歯科医や専門医が診療をしていますので、ご家族揃っての受診や検診もできます。

アクトン診療所では、
補綴歯科専門医久留島悠子(くるしま ゆうこ)先生が診療をしています。


 
        

キース・コーヘン総合歯科医院の院長キース・コーヘン医師は、インビザライン治療について2,800以上の症例経験があり、その数はヨーロッパのTop 50以内にランキングされています。治療経験の豊富さや治療技術の確かなことを、患者様自身が実感され、安心して当院を選んでいただいております。今後も患者様の満足度向上・維持に努めていきます。

キース・コーヘン総合歯科医院では、歯科矯正、口腔外科、審美歯科、小児歯科、インプラントの専門医が診療をしています。総合歯科医院として、専門医と一般歯科医がチームを組み、複合的な問題を抱えたケースにも対応し、他院からの紹介患者も多く受け入れています。
 
私たちは歯科医院として常に心掛けていることがあります。
歯科医療の最新の知識と技術を常に提供できること、
安全であること、
歯科治療の受けやすい雰囲気を院内で作ること、
そして、いつでも皆様が助けを必要としている時に即座に対応できること。
 

確かな知識と高度な技術で皆様の歯、お口の健康を守ります。

お問い合わせ・ご相談は下記リンクの専用フォーム
又は各診療所へ直接日本語でお電話ください。

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