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パートナーズ通信
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弁護士法人パートナーズ法律事務所ニュース

2021年01月29日配信号

 
 ピークを越えたとはいえ、緊急事態宣言下の東京はじめ都市部の新型コロナ感染は、まだまだ多く、変異種の発見など予断を許しません。寒い季節がまだまだ続きますが、感染予防を徹底しながら、体調管理には万全を尽くしたいものです。
 
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 日常生活で起こりうる法律問題等、皆様に役立つ情報の掲載に努めて参りますので、最後までお読みいただければ幸いです。

>>INDEX
1. 4月1日よりパートタイム・有期雇用労働法が中小企業にも適用になります。
2. 1月25日、労働災害認定が出ました。
3. 日弁連声明(新型インフルエンザ等特措法・感染症法改正における罰則問題)
4. 中小企業法務チャンネル
5.となりの弁護士1月号「ダーウィンの進化論とパンデミック」を掲載しました。

1.  4月1日よりパートタイム・有期雇用労働法が中小企業にも適用になります。



 働き方改革推進の中で、同一労働同一賃金の原則が提唱され、2020年4月1日に短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律(通称:パートタイム・有期雇用労働法)が施行されました。2021年4月1日からは同法が、中小企業にも、適用になり、短時間及び有期雇用の労働者に対する不合理な待遇の禁止、差別的取り扱いが禁止されます。

不合理な待遇の禁止)
第八条 事業主は、その雇用する短時間・有期雇用労働者の基本給、賞与その他の待遇のそれぞれについて、当該待遇に対応する通常の労働者の待遇との間において、当該短時間・有期雇用労働者及び通常の労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度(以下「職務の内容」という。)、当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情のうち、当該待遇の性質及び当該待遇を行う目的に照らして適切と認められるものを考慮して、不合理と認められる相違を設けてはならない。

(通常の労働者と同視すべき短時間・有期雇用労働者に対する差別的取扱いの禁止)
第九条
 事業主は、職務の内容が通常の労働者と同一の短時間・有期雇用労働者(第十一条第一項において「職務内容同一短時間・有期雇用労働者」という。)であって、当該事業所における慣行その他の事情からみて、当該事業主との雇用関係が終了するまでの全期間において、その職務の内容及び配置が当該通常の労働者の職務の内容及び配置の変更の範囲と同一の範囲で変更されることが見込まれるもの(次条及び同項において「通常の労働者と同視すべき短時間・有期雇用労働者」という。)については、短時間・有期雇用労働者であることを理由として、基本給、賞与その他の待遇のそれぞれについて、差別的取扱いをしてはならない。

詳しくは、厚生労働省のパンフレットでご確認ください。
【パートタイム・有期雇用労働法の概要pdf】

2.  1月25日、労働災害認定が出ました。



2019年11月22日に労働災害の給付申請を行っていた、長時間の時間外労働でうつ病を発症し、自殺されてしまった労働者の遺族に対し、労働災害認定と補償給付の決定がなされました。
 
今後、会社に対して民事の損害賠償請求を行います。

一昨年の事務所ニュース2019年11月29日配信号で紹介しています。
高速道路から飛び降り自殺「月213時間の時間外労働あった」 遺族が労災申請 - 弁護士ドットコム (bengo4.com)

3.  日弁連声明(新型インフルエンザ等特措法・感染症法改正における罰則問題)


日弁連は、1月22日、現在国会で審議中の特措法・感染症法の改正問題に関し、入院拒否者に対する罰則の適用について、構成要件のあいまいさや効果の実効性の観点から反対する会長声明を発表しました。

日本弁護士連合会:感染症法・特措法の改正法案に反対する会長声明 (nichibenren.or.jp)

4.  中小企業法務チャンネル


中小企業法務チャンネルでは、原和良弁護士が、中小企業の抱える法律問題をU-tubeで配信しています。

現在配信済みのものは、
「コロナ禍の賃貸借」、「コロナ禍での中小企業経営者の破産」の動画です。

原弁護士が解説している動画のリンクのまとめはこちらから⇒https://bengoshihoken.jp/archives/staff/haralawyer


【youtube】中小企業法務チャンネル

   

5.  となりの弁護士1月号「ダーウィンの進化論とパンデミック」を掲載しました。



(1) ダーウィンの進化論とパンデミック
 1859年、進化論を唱えたダーウィンは、著書「種の起源」の中で「人間は動物の一種」だと唱えて「人間は神の創造物」とする当時の教会勢力から厳しい批判を受けた。その後、ダーウィンは、1871年、著書「人間の由来と進化」の中で、「人間は猿から進化した動物だ」と唱えた。現代では、誰も疑わない心理といっていいであろう。


(2) 約500万年前のアフリカ大陸では、我々の祖先である猿たちは樹の上で安全な生活を営んでいた。当時、アフリカ大陸に地殻変動が発生し、大陸は東西に分断され、東側の森林が消滅し、平坦な草原の中で厳しい生活を送ることを余儀なくされた。何万年もその生活に適応していく中で、猿たちは平地での生活に適応するため二足直立歩行を余儀なくされていった。これが、猿が人間へ進化する第一歩だといわれている。


(3) 手が自由に使えるようになった猿たちは、次第に手の機能を進化・発達させていった。食料を獲得するために道具の使用をはじめ、頭脳を発達させ、生存を守るための共同生活は、相互のコミュニケーションの必要を生じ、複雑な言語を発達させていった。不運な外部環境の変化に対応する中で能力を発展させてきたことがわかる(それがよかったのか?は別問題であるが)。
フリードリッヒ・エンゲルスは、1876年に発刊した「猿が人間になるにあたっての労働の役割」という著書の中で、更に克明に論証した。
人間は、このように猿から進化し、複雑な社会をつくり今日まで高度に発展させてきた。言語を駆使することによって、観念の世界を志向することもできるようになり、創造力によって様々なイノベーションを起こしてきた。このように特殊な進化を遂げた人間は、万物の霊長といわれるようになった。

(4) 今、コロナのパンデミックの時代にある世界は、混乱の中にある。万物の霊長と言われ、未来に向けての創造力があるはずであった人間は、パニック状態の中で未来をイメージする想像力を欠如している。
たまたま、コロナで大変になっている業種、そこで働く人々がいる。そこには想像力は働かず、共感は欠如している。自分さえよければという創造力・共感の欠如である。社会の分断、言語を通じたコミュニケーションの欠如、あるべき将来に向けた創造力の欠如が日本でも世界でもまん延している。
「人間」とは、「人の間」と書く。他者との共存なくしては人間社会は存在しない。我々は、猿で居続けた方がよかったのか?今、すべての人間に問われているのではないだろうか。
 
以上

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