Copy
このメールマガジンは awai / IDEEP INTEGRATION のウェブサイトでメールマガジンにご登録いただいた方・サービスをご利用いただいている方・オリエンテーション等をご利用いただいた方にお送りしています。
トルコイズミルからのたより⑥

<<Name>>さん、こんばんは。こんにちは。おはようございます。
awaiの佐藤草(さとうそう)です

5月もちょうど折り返し。いかがお過ごしでしょうか?

現在滞在しているトルコは今日いっぱいでラマダンとロックダウンが終わります。

4月末から静かだった街はすでに少しずつ賑やかになってきています。
 

画像3

*そんな中私は相変わらずおうちでのんびり。テラスでもりもりサラダを食べています。


・・・・・・・・・・・・・・・・
 

先日、夜に映画を見た後にパートナーが突然「あなたは僕の話をもっと聞いてくれてもいいんじゃないか」と言い出しました。


ガーン!!!
 

確かに彼が何の話をしているか(英語も話の文脈も)よく分からなくて、半分聞いていないこともあるけれど…

時間がないときもまずは聞いているつもりなんだけどなあ…
 


「興味がない話でも、もう少し聞いてほしい」

「正直何の話をしているのか分からないこともあるけど、それでも30秒は黙って聞いてから質問をしたり、口を開いていると思う」

「それはそれで(待つ時間が)長すぎる」
 

と水掛け論が続きます。
 

「あなたの中に僕の話を聞くスペースがないんだ」

「それは私が他に何かしようとしていることがあるときで、時間がないだけだよ」




結局その日は話が平行線に終わってしまいました。
 

・・・・・・・・・・・
 

私たちの脳の持つバイアスの一つに「根本的な帰属の誤り(Foundamental Attribution Error)」というものがあります。
 

脳は、他人の行動や言動を、その人の性格に由来すると捉える傾向があります。(中略)
たとえば、誰かが不可抗力で花瓶を落として割ってしまった場合でも、「不注意な人だな脳は」と考える傾向があります。
ところが不思議なことに、自分は花瓶を割ってしまった場合は「私は不注意だ」とは考えず「机の端にあったから」と責任を転嫁します。
つまり、他人の発言や行動は当人の内的要因に帰属させる一方で、自分については外的要因に帰属させる傾向があるのです。


池谷 裕二著『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80』より


インテグラル理論では、内と外、個と集合という軸を使って四象限で世界を捉える視点を提案していますが、この四象限の視点を使うと、一つの出来事に対して私たちが違う視点で話をしているということがよく分かります。

根本的な帰属の誤り

「あなたの中に話を聞くスペースがない」(特性:内的要因)
「時間がなかった」(状況:外的要因)

違う視点で話しているのでは、話はいつまでも噛み合わないまま。

根本的な帰属のエラーは私たちの日常の中で本当によく起こっています。


・・・・・・・・・・・
 

それでは先程の場面では、どうしたら良かったのでしょうか?
 

私たちが違う視点で話をしていることに気づいて、お互いの視点に歩み寄ることができたかもしれません。

「わたし」と「あなた」ではなく「わたしたち」を主語に、できることを考えられたかもしれません。




でもきっと、何より大切なのは、相手が感じていたことをもっと聞くこと。

どんなときに、どんなことを感じていたのか。

今この瞬間にどんなことを感じているのか。
 

解決策を考えるのはその後でも間に合うでしょう。



どんなに同じ場所にいて同じ景色を見て、同じ時間を過ごしていても、お互いの心で見ている景色や心が体験していることは異なるものかもしれません。

言葉で表現していることと、本当に伝えたいことは違うことかもしれません。

「この人はどんな世界を見ているのだろう。この人の心の中では何が起こっているのだろう」

そう思ってともにいることで、これまでとは違ったことが聴こえてくるかもしれません。

お知らせ

5月に開催するイベントのお知らせ

CO-INQUIRY for Team Empowerment
一人ひとりが力を発揮する組織を、5つの視点からともに探求する

画像4

「より良い組織をつくっていこう」という想いは同じでも、組織の現状や理想、理想に近づいていくための方法について、違う視点で見て話をしているということが多々あります。

「組織のことを考えて提案しているけれど他の人に話がなかなか通じない」
「いくつも施策が投じられているけれど、噛み合っているのか分からない」
etc...

そんなときにインテグラル理論の四象限の視点を用いると、立場や意見が違う人とも共通認識を持って話をすることができるとともに、さまざまなものごとのつながりを確認し、より効果的な選択ができるようになります。

一人一人が力を発揮する組織をつくっていきたい方、組織の中で孤軍奮闘している方、インテグラル理論の四象限の視点を、実際の組織づくりに役立てていきたい方にご活用いただきたい講座です。

▼こんな方に特におすすめです

・チームや組織を運営している
・チームや組織をより良くしたいという思いはあるけど、どうしたらいいかわからない
・孤軍奮闘している、ともに探求していく仲間がほしい
・チームや組織の中にいる人が、ともにいかしあい、より力を発揮できる環境や関係性をつくりたい
・既存の役割にとらわれず、上下関係を打ち砕いていきたい
・自分もまわりも、幸せにいきいきと働きたい
・成果を出しながら、一人ひとりの価値観や、カルチャーを育んでいきたい
・インテグラル理論の四象限を組織運営や対話に活用できるようになりたい

*インテグラル理論の四象限についてはこちら
*インテグラル理論についての知識が全くなくて大丈夫です

<講座の仲間とともに目指す状況>
それぞれの組織の中で、
・色んな立場の人と対話がしやすくなる
・視点の違いを俯瞰して捉えられるようになる
・いま取り組むべきことを明確にしやすくなる
・これまで取り組んできたことを棚卸しして意味づけすることで、次に進みやすくなる
・経験が長い人と新たに加わった人の目線を揃えやすくなる

▼講座の概要

【事前ワーク】
チーム・組織の課題感やゴールの言語化

【当日】
・組織運営の5つの視点の紹介(インテグラル理論の4象限の活用)
・5つの視点をもとにした現状整理
・ともに探求して新たな視点を獲得
・組織への活用イメージを深める

【事後ワーク】
チーム・組織での実践
コミュニティでのシェア・共同探究

▼日時
①2021年5月28日(金)JST 19:30~21:30
②2021年5月29日(土)JST 15:00~17:00

*①②の日程で内容は同じです。ご希望の日程にご参加ください。

▼参加費
10,000円

▼詳細・お申し込み
・詳細はこちら
・お申し込みはこちらより、参加ご希望の日程を選んでお手続きください。
 

画像2

*最近は彼がスムージーづくりにはまっています。スーパーで買ったバジルもすくすく育ってサラダにも大活躍。

毎日をごきげんに過ごすオランダ人パートナーの生態はこちら▼
暮らすこと、生きることを楽しむヒント【オランダ人のパートナーと暮らしてビックリした10のこと】
 


最後まで読んでくださってありがとうございました。

こちらからはいつでもあなたからのお便りを書いていただけます。
メールマガジンのご感想やその日のつれづれでも構いません。

いただいたお便り、うれしく拝読しています。


このメールは自由に転送ください。
あなたの大切な人にも小さな贈りものが届けられると嬉しいです。

あなたがこれからも静かな心とともに在れますように。

 

 awai 佐藤 草
awai
ことばとことばにならないもののあいだに
Copyright © 2019 awai All rights reserved.


このメールはDEEP INTEGRATION  にて
メールマガジンにご登録をいただいた方にお送りしております。
配信先メールアドレスの変更をご希望の方はこちらからお手続きください。
配信停止をご希望の方はこちらからお手続きください。

Email Marketing Powered by Mailchimp