ここみち便り:自分に厳しい人は、他人にも厳しい(その2)
こんにちは。
プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチの畑中景子です。
今日は皆既月食だそうですね。
皆様お住まいの地域では見ることができそうでしょうか。
前回のお便り、普段よりも感想を頂きまして、ありがとうございました。
私も思いを込めて研ぎ澄まして書いた1通だったので、心に届いたのを知って嬉しいです。
さて、今回も同じテーマについて、違う切り口から書いてみたいと思います。
キーワードは、「私たちの中には全部ある」と「自己受容」。
私たち人間の中には、本来は、
美しいところも、醜いところも、
素晴らしいところも、どーしよーもないところも、
全て存在しています。
ところが、人は、自分自身について、
「確かに自分にはこういうところがある」と認めているところと、
そうでないところがあります。
例えば私は、一緒にポッドキャストをやっているCTIファカルティのはっしーから、
「ほんと、けいこは傲慢だからなぁ」
とよく笑われます。
最初の頃、これを言われると、
「失礼な!」「謙虚なところもあるよ!」
と反応・反論していました。
これには2つの側面があります。
一つは、「自分が傲慢である」ということを認めていない。
もう一つは、「傲慢」ということについて、好ましくないと思っている。
そこにコンプレックスや罪悪感を感じている。
つまり、自分に「傲慢である」ことを許していない、ということです。
心理学用語で、「投影」というものがあります。
自分の中の認めたくない側面や許していない側面を、他者に見てしまうというものです。
私の例を続けると、今から思えば、ですが、
他者が「傲慢な」振る舞いをしていると、
私はその人の中に、傲慢さを投影してしまい、
その人の振る舞いがとりわけ目についてしまっていました。
そして「傲慢」を好ましくないものだと思っているので、
どうしても批判的な目をその人に向けてしまっていました。
一方、私は相当忘れっぽいのですが、
あまりそのことに罪悪感を感じていません。
なので、友人や家族が、私が以前話したことを忘れていたという場合も、
それほど気になりません。
自分にこれを許可しているので、ネガティブな意味での投影が起きません。
タイトルに戻りますが、
他者の言動を許せない、正さなくては、と思うとき、
実は、その他者に、自分の許していない側面を見ている、
ということになります。
ものすごいポジティブに言うならば、
相手の言動にイライラ・ザワザワッとしたら、
まだ認めていなかった自分に出会う機会です。
ちなみに、はっしーが私を傲慢だというとき、「だからお前はダメだ」という意味では言っていません。
「けいこはその傲慢さがいい。全開で行け。その方がいいから。その方が面白いから」と、
むしろエンパワーするくらいのトーンです。
(改めて聞くと「そんなこと俺、言ったか?」と返ってきそうですが、確かに言ってました。笑。)
おかげさまで、このコンプレックスはだいぶ薄れてきまして、ポッドキャストも言いたい放題感が増してきました。
実際、その方が私も伸び伸びしますし、中身も面白くなって、聴いてくださる方も増えたりするから不思議なものです。
どんな自分にもOKを出していくことで、自分の幅が広がり、
結果的に、他人にも寛容になっていきます。
いかがでしょうか。
皆さんは、どんな自分を許可していませんか?
自分に厳しい自分すらも、許してみましょう。
ちょっとおかしな話ですけど、そういうことなんです。
こちらのブログ記事、まだ読まれていない方がいらしたら、是非、合わせてお読みください。
「ダメな自分にOKを出す」(ここみちノート)
https://note.cocomichi.club/entry/2020/03/11
ゴーマンな2人によるポッドキャストも、お楽しみください。
昨年4月に始めてから、毎週続けて早1年。
こちらの最近の2本は、とりわけ好評頂きました。
・独立後のリアル#55 本当の『味方』の見分け方 https://anchor.fm/dokuritsugonoreal/episodes/55-e10du07/a-a5g7d9c
・独立後のリアル #56 「人はわかり合えない」という前提が大事。 https://anchor.fm/dokuritsugonoreal/episodes/56-e10q5a2/a-a5i76fu
では、今日も良い1日を!
【ご協力頂ける方を探しています】 現在、HOGAN社の開発したパーソナリティ診断の認定コーチとなるためのトレーニングに参加しています。 この実習として、2名の方に対してパーソナリティ診断のフィードバックを提供する課題があり、これに協力して頂ける方を必要としています。 ご自分の価値観や強み、気をつけておくとよいところなどを知って、ご自身の能力開発に役立てて頂くものです。 事前にご自分でパーソナリティテスト(オンライン、所要時間目安:1時間)を受けて頂き、その結果を基にしたフィードバック(zoomを想定、1時間)を受けて頂きます。 費用は無料、実施時期は6月中。 ご協力頂ける方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただければ幸いです。 内容は、私が通常提供しているコーチング・セッションとは異なります。 通常のコーチングのクライアントであるか否かは問いません。 HOGAN ASSESSMENTの詳細はこちらをご確認ください。 https://rc.persol-group.co.jp/consulting/survey/service/hogan/ よろしくお願いいたします。
【ご案内1】 次回ビガーゲーム・ワークショップの開催日程が決まりました! 7月10,11,17,18日の土日4日間、9:00-13:00です。 是非ご参加ください! 今回は私はIT担当で入ります。
詳細&お申込:https://peatix.com/event/1917392
【ご案内2】 今週のクラブハウスは平常通り。日曜20時-21時。雑談されたい方、お気軽にどうぞ。(コーチングは致しません。) アカウント名:@trottolina URL:https://www.joinclubhouse.com/event/M5zQvJbj
◆今日の写真は、ピンとくるものが見つからず。そんな自分も許してみたいと思います。先日、友人を訪ねて行った、藤野での散歩より。 ◆ここみち便りは著作物です。ご友人・ご家族・ご同僚等への転送は歓迎ですので、その際はメール丸ごとの形で転送してください。無断での一部または全部のコピー・転載はなさらないようお願い致します。 ◆新規のご登録:新規登録 ◆前回までのお便り: アーカイブ ◆配信が不要な場合のお手続: 配信停止 ◆登録メールアドレスのご変更: 登録情報変更
畑中 景子
国際コーチ連盟認定プロフェッショナル・コーチ(PCC) 米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC、https://www.thecoaches.co.jp) ザ・リーダーシップ・サークル認定プラクティショナー(TLCCP、https://leadershipcircle.com/ja/home/) ビガーゲーム認定トレーナー(https://www.biggergame-japan.com) web:https://coaching.cocomichi.club(面白く生きる!) blog:https://www.cocomichi.club (ここみち読書録) https://note.cocomichi.club (ここみちノート) podcast:https://note.com/khradio(独立後のリアル)LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/keiko/