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Newsletter by Ximera, Inc. No.024

こんにちは。キメラです。


私たちがメディアのみなさんを支援していると、データ分析にまつわる運用の問題は必ずお聞きします。1. 多忙な編集者や記者がデータを見ている余裕がない。 2. (主に上層部が)PV至上主義を抜け出せず、読者に価値を与えること、エンゲージメントを中心とした考え方への移行が組織の課題にならない、などです。3. データは難しいもの、自分には関係のないことだと思っている、も含まれるかもしれません。


ですが、私たちが支援させていただいている多くのメディアのみなさんがその課題に真摯に取り組み、日々メディアの、コンテンツの改善にデータ分析を活かしています。組織に上等なデータサイエンティストが在籍している必要はありません。むしろ、メディアとコンテンツの経緯と文脈、そして読者にどんな価値を与えて自分たちが何を遂げたいのか。それを理解したメンバーが大切です。なぜなら、データから洞察をひらめくには文脈への理解が必要で、その洞察を行動に変えていくのは、チームメンバーひとりひとりだからです。


今回はデータ分析にまつわる考え方を学ぶことができる記事を3本お届けします。どの分析ツールを使っていても役にたつ考え方です。みなさんがよい洞察を得られることを願っています。



目次

  1. なぜパブリッシャーに実用的なインサイトが必要なのか

  2. 編集者と記者がエンゲージメントに影響を与える方法

  3. オーディエンスの育成:リアルタイム・インサイトの活用によるエンゲージメントとロイヤリティの向上

なぜパブリッシャーに実用的なインサイトが必要なのか

ニュースサイクルが加速しつづけるなか、編集者がリアルタイムの読者エンゲージメントに影響を与える重要な決定を下す時間が少なくなっている。データに基づいたコンテンツ戦略を強化しても、パブリッシャーとそのメディアは読者行動の急速な変化についていけない。


とりわけ、記事を読み込んだ読者の45%が最初の15秒以内に離脱してしまうような場合、編集チームはどこに時間を割くべきなのだろう。リアルタイムのデータがあれば、問題を素早く発見し高エンゲージなロイヤルユーザーを失うリスクを減らすことができる。


サイトから離脱した読者の60%以上は二度と戻ってこないというのも大きな問題だ。これは読者の獲得と維持、ひいては収益の機会損失につながる。いいニュースとしては、読者は滞在時間が長ければ長いほど戻ってくる可能性が高くなる。そして読者のエンゲージメントとロイヤリティ(訪問頻度)を高めるにはリアルタイムでの調整が必要である。

編集者と記者がエンゲージメントに影響を与える方法

記事の公開後は、編集者や記者が読者分析を使ってリアルタイムでエンゲージメントに影響を与えることができる。しかし、編集者は、より多くのコンテンツに質の高いトラフィックを誘導する最大のチャンスがあるページに確実に時間を費やす必要がある。


問題は、モバイルからの訪問者が上回っているにもかかわらず、サイトがいまだにデスクトップ体験を念頭に構築されていることだ。ここで問われるのは、編集者はペースの速いニュースサイクルとのバランスを取りながら、最適化が最も必要なコンテンツをどのように評価し、診断すればよいのかということだ。

オーディエンスの育成:リアルタイム・インサイトの活用によるエンゲージメントとロイヤリティの向上

オーディエンス育成を最小公倍数で言えば、読者がなぜあなたのサイトに再訪するのかを明らかにすることだ。45%以上の読者が15秒以内にサイトを離脱し、さらに多くの読者が二度と戻ってこない。だからこそ、何がサイトに来る読者に影響を与える行動なのかを把握し、測ることが極めて重要なのである。


ここでは、Chartbeatのリアルタイムダッシュボードを使用して、オーディエンス育成チームが実施できる簡単なエンゲージメントとロイヤルティ構築手段について詳しく説明する。後半にはオーディエンス育成のクイックスタートガイドもある。

Magnetを下までご覧いただき、ありがとうございます。


暑さが和らいできたと思ったら、涼しさを通り越して肌寒さすら感じますね。日中は窓を開けていると心地よさすら感じて、いよいよ秋がはじまります。


衣替えの時期でもありますから、もう着なくなった服をフリマサイトに出品する方もいらっしゃるのではないでしょうか。どこで見たかは忘れてしまったのですが、服は着る季節の少し前に出品するのが売れる秘訣だそうです。今でいえば、真冬のコートなどになるでしょうか。そうなると、いま着なくなった夏の服は来年の春ごろまで眠っていただくほうがよいのですかね。難しいです。


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今年はどんな冬コートを着ましょうか。お出かけの機会もCovid Yearsよりは増えそうです。どうか、暖かく、お元気で。

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