Copy

Newsletter by Ximera, Inc. No.027

reader-loyalty-tactics

読者ロイヤルティへの道筋
より強力なエンゲージメント戦術の発見

グローバルな出版社にエンゲージメント戦略について話すと、必然的に長期的な読者ロイヤルティに向けたリーダー・ジャーニーの最適化に話が及びます。エンゲージが得られるジャーニー(あるいは読者収益)は、コンテンツをより多く手に入れるための新たな道筋を開くこと(新たな障壁を作らないこと)から始まる。これが彼らへのメッセージです。


読者ロイヤルティへの道を築くには、ディスカバリー・プロセス:読者を理解しどこを最適化すれば最大の効果が得られるかを知ることが極めて重要です。ロイヤルティの高い読者は新規訪問者の3倍以上読む傾向があり、読者のロイヤルティは重要です。そして私たちのガイド「Navigating the New Reader Journey」で述べているように、読者ロイヤルティは最も効果的なエンゲージメント戦術のシグナルになるのです。

目次

  • 読者の行動を知る

  • 最適な測定フレームワークを決定する

  • 読者をロイヤルティへの道へ導くポイント

読者の行動を知る

リーダージャーニーを効率化するための第一歩は、読者がどのようにコンテンツを発見するかを理解することです。これにより、読者の行動に関する独自のインサイト(洞察)を知ることができます。これらのインサイトは読者がサイトにアクセスした後の、小さいながらも重要なチャンスを活かし、より深くコンテンツに興味を持ってもらうために特に役立ちます。


手始めに、リファラルデータとデバイスデータから次のことを分析してみましょう:

  1. 読者の流入元(チャネル、デバイスなど)

  2. 読者が期待する体験のタイプ

例として、米国の選挙のような大きなイベントを挙げましょう。このような場合、一般的に読者のサンプル数が多くなるため、コンテンツの発見やエンゲージメントの行動の傾向を把握しやすくなります。

上の図で、読者がどのように検索チャネルを通じて選挙関連のニュースに接したかを見てみると、ニュースサイト全体で更新が行われたときにピークに達したことがわかります。

ソーシャル経由のページビューも検索に近いトレンドになったものの、ソーシャルでは読者がリアクションやコメントを求めたため、選挙の夜以降もページビューを牽引しつづけました。


オーディエンスの検索とソーシャルでの行動はコンテンツ戦略にとって重要です。この例が示すように、トラフィックの増加を次回にどのように生かせるか検討する大きなチャンスになります。

最適な測定フレームワークを決定する

読者がどのようにあなたのコンテンツを見つけるかを明らかにすることは、その影響を長期的に測定するフレームワークがあって初めて効果的になります。そのためには、勝者(読者が長く関わってくれたところ)と敗者(読者が離れてしまいがちなところ)を把握し、読者によりよいサービスを提供する方法を見極めましょう。


1. 小さな調整でコンテンツを最適化する

コンテンツを公開したら、それで終わりではありません。読者の注目を集め、ほかのコンテンツに回遊させるための最適化を始めるために、まだ調整を行うことができます。まずは見出しからです。私たちのデータによると、見出しの調整は読者がしっかり読み込む質の高いクリックを増やすことができます。


2. 努力を無駄にしない

うまくいったところとその調整は同様の行動をつづけたりさらなる実験の基礎にすることができます。たとえばエバーグリーンコンテンツ:掲載から時間が経ってもオーディエンスの心に響くコンテンツは、情報の更新やリンクの設置で読者の回遊を促すことができます。


読者をロイヤルティへの道へ導くポイント

上の戦術について、簡単にいくつかのポイントを挙げます:

つづきを開く

https://contents.ximera.com/chartbeat/2023-10-18-reader-loyalty-tactics

11月15日

メディアのプロダクトをつくり、育てるチームのつくりかた

北海道新聞デジタル 琉球新報デジタル 株式会社キメラ

2023年11月15日(水)に開催されるオンラインイベント「メディアのプロダクトをつくり、育てるチームのつくりかた」では地域のニュースを伝えつづける北海道新聞デジタル、琉球新報デジタルからゲストを迎え、メディアをプロダクトとして捉えてつくり、育てていく実践について幅広くお話しします。読者に与える価値の整理、組織の組成から運用、サービス設計やサイトリニューアルなど多岐にわたるトピックを扱います。


『メディアのプロダクトをつくり、育てるチームのつくりかた』イベント概要

日時  : 2023年11月15日(水)17:00 - 18:30

形式  : オンライン(Zoom Webinar)

登壇  : 北海道新聞デジタル、琉球新報デジタル、株式会社キメラ

参加申込: 必要

参加費 : 無料

主催  : 株式会社キメラ


こんな方におすすめのイベントです

デジタルメディア事業を企画しているが、実現に向けて足踏みしている状態

デジタルメディア事業に携わっているが、事業の停滞感に悩んでいる

デジタルメディア事業でおさえておくべきポイントを知りたい、おさらいしたい

デジタルメディアの事業部に配属されたばかりで基本的な知識を手に入れたい

社内で事業の認識合わせをしたい


参加方法

参加申込フォームに必要事項をご記入のうえお申し込みください。

後日、ご登録のメールアドレス宛に参加URLをお送りいたします。

参加登録する

申込期限:11月14日(火)17:00

登壇者プロフィール

Magnetを下までご覧いただき、ありがとうございます。


近頃、メディアのみなさんと話すなかで気づいたことがある。Webでメディアを運用している私たちにとって、ロイヤルティの高い読者をいかに増やすかというのは、もはや当然を通り越して空気になっている節がある。そうはなっては欲しいが具体的に何かすることを忘れてしまっている、もしくは疲れてしまっているのではないだろうか。


こうしてしまうのは訪問頻度が高かったりコンテンツやそのカルチャーとの繋がりの深い読者を増やすのが想像以上に難しいことが理由のひとつだろう。複数のメディアからそんな話をつづけて聞いたのだ。日常では今回紹介した基礎的な方法論に頼ることはできるが、自分自身をいち読者として考えれば、それだけで都合よくメディアを頻繁に使うようになるとは残念ながら考えにくい。割合は高くないが、やらないより全然いい、というのが実情ではないだろうか。


そこで頼りたくなるのはやはり1本の記事ではなく中長期的に価値があると判断できるに至る総体としてのメディアであり、それを形作る企画やら編集やらである。現在のツールで計測でき誰にでも説明できるもので言うなれば初回訪問のコンテンツは何で、登録に至るまでにどのようなページを何ページ開いたか、滞在時間は何秒だったかということになるだろうが、そうした行動をした人間が何を考えていたのかを、私たち人間が想像することが必要である。それを活かしまた企画からはじめるのだ。


過去のMagnet NewsletterはキメラのWebサイトでご覧になれます。あなたと一緒にMagnetを楽しめそうな同僚がいたら転送して配信登録するようお伝えください。キメラのへのお問い合わせはいつでもお気軽に。


都内では11月の最高気温を100年ぶりに更新したそうです。おかしな気候に体が重くも感じますが、いつもながらご自身をお大事に。しっかり休み、眠りましょう。

Making a better world for readers,
creators and publishers.