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Newsletter by Ximera, Inc. No.033

なぜパブリッシャーに

リアルタイムデータが不可欠なのか

Googleアナリティクスを超えて

by NAFEE RASHID, APRIL ZENG|Chartbeat Blog

昨年Googleがユニバーサルアナリティクスを廃止したことで、ユーザはGoogleアナリティクス4に移行するか、リアルタイム分析のための代替手段を探すことになりました。この移行とユニバーサルアナリティクス内のリアルタイムレポートを修正しないというGoogleの決定の結果、多くのパブリッシャーはコンテンツを正確にモニターすることができなくなり、リアルタイムのモニタリングを取り戻そうとしています。


リアルタイムアナリティクスはパブリッシャーにとって不可欠です。読者がコンテンツとどう関わっているかを簡単に把握できるので、トレンドを察知し、コンテンツパフォーマンスを最適化するための素早いアクションを取ることが可能になります。リアルタイムアナリティクスを導入していないメディアチームは、コンテンツの意思決定(何をいつ変更するか、そして何よりもなぜ変更するか)について、整合性を見出すのに苦労することが多いでしょう。そこで、リアルタイム分析が編集者の直感とデータ主導の洞察のギャップを埋め、チームが効果的かつ十分な情報に基づいた行動を取れるようにします。


パブリッシャーはChartbeatのユニークなリアルタイムツールで、Googleのリアルタイムアナリティクスと同じ指標を不要なデータなくシンプルに確認・分析できます。秒単位のリアルタイムトラッキングから、独自の読者行動指標、記事パフォーマンスからインサイトを得られる自動配信まで、Chartbeatは読者を詳しく、素早く照らし出します。


Chartbeatのリアルタイム分析ソフトウェアは非常に使いやすく効果的です。ニューヨークタイムズ、ネットフリックス、ワシントン・ポスト、アルジャジーラなど、70カ国以上の企業メディアブランドから信頼を得ています。大手のパブリッシャーがロイヤルユーザを育成するためにChartbeatのリアルタイムデータを活用している方法をいくつか紹介します。

競争の激しいオンラインコンテンツ市場で優位に立つ

ブラジルでもっとも人気のあるニュースメディアのひとつであるUOLは、読者のエンゲージメントをリアルタイムで分析する必要に迫られ、Chartbeatの導入を決めました。コンテンツを素早く最適化し、配信戦略を改善、競争の激しいオンラインニュース市場で優位に立つためです。読者エンゲージメントチームのメンバーは「これまではできなかった(カテゴリごとに)リアルタイムでのデータのフィルタリングができるので、読者を分類して把握することができる」といいます。


Chartbeatのリアルタイムダッシュボードは、トラフィックソース(流入経路)、位置情報、読者のデバイス、リファラー、サイト訪問の頻度など、サイト全体のデータをリアルタイムに提供します。また、プラットフォームやチャネル、デバイスを問わず、読者がどんなふうにコンテンツに接しているか把握できるため、サイトにとって最もインパクトのあるタイミングで読者のエンゲージメントを最適化することが可能です。

リアルタイムダッシュボードの画面。サイト全体のデータをリアルタイムに確認できる。

リアルタイムダッシュボードの画面。サイト全体のデータをリアルタイムに確認できる

より深く知るために、セクション(カテゴリやタグ)、著者、場所、リファラーなどでリアルタイムのトラフィックデータをフィルタリングできます。新規訪問者とロイヤル読者の行動の違いや、一般ユーザと購読者(サブスク読者)の行動の違いを研究することもできます。メディアのネイティブアプリにChartbeatを適用すれば、複数のプラットフォームに渡ってトラフィックをモニターすることもできます。


重要なのは、Chartbeatがこれらの指標を数秒ごとに更新するため、最初の兆しを知った時点で対策を講じることができることです。一方、Googleアナリティクス4では、直近30分間のアクティビティしか表示されないため、パブリッシャーにとっては推測の域を出ません。

読者が去った後ではなく、読者がサイトにいる間にページを最適化する

Chartbeatはチームにリアルタイムデータを提供するだけでなく、ヘッズアップディスプレイやヘッドライン・テスティング(記事タイトルのABテスト)、イメージ・テスティング(画像のABテスト)などの強力な最適化ツールを備え、データを実用的なものにします。

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2023年第4四半期:世界のオーディエンス動向

by JACK NEARY|Chartbeat Blog|Research

2023年第4四半期(10〜12月)、中東では平均エンゲージ時間(Average Engaged Time)が増加し、東南アジアでは検索トラフィックが増加、アフリカ、中・東欧(中東ヨーロッパ)、中央アジアではソーシャルからのページビューが回復しました。


第4四半期の調査から得られたグローバルなオーディエンスに関するインサイトについては、以下をご覧ください。

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これまでのインサイトと比較する

Q3 2023 / Q2 2023 / Q1 2023

過去のMagnet NewsletterはキメラのWebサイトでご覧になれます。あなたと一緒にMagnetを楽しめそうな同僚がいたら転送して配信登録するようお伝えください。記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」、デジタルメディアのサブスクとコンテンツ課金を簡単に導入・管理できる「AE」、そのほかキメラのへのお問い合わせはいつでもお気軽に。


少し前のことです。「ニュースレターを読んで」とお声がけをいただく機会が急に増えたことがあります。年末の季節柄もあったこととは思います。いや、でも、うれしいものですよね。読者から反応が返ってくるというのは(ChartbeatのGoogle Discoverのリアルタイム流入計測を気にしていただけることが多いです!)。


読者の人数が百を超え、千を超える。そうなると、どんなに読者との交流を大切にするメディアでも、ひとりひとりの顔は見えなくなっていきます。商業メディアであれば、その数は万を超え、もはや想像の域となっていく。


アクセス解析の数字から想像したり、ユーザーインタビューでお話を伺うことはあるでしょう。イベントのたびに参加してくださる読者さまには手を合わせたくなる思いです。


Magnetでは無機質な数字にどうアプローチするかをお伝えすることが多いですが、実際には数字から人を想像し、その方々にどういったコンテンツを、どう届ければ、より役に立てるのか。作り、試し、繰り返す。数字が人に見えてくるほどに。


このニュースレターの読者は万ほどの規模ではありません。キメラのイベントに参加してくださるお顔の見えるみなさまも多くいらっしゃいます。そのみなさんが何か困ったとき、私たちを思い出していただける可能性が少しでも増えるように、今日もこうしてコンテンツをつくり、ニュースレターをお送りします。私たちへのお問い合わせはどうかお気軽に。


そして、なによりお元気で。

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