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フロリダ州のリー郡で共和党の主導によってコロナワクチンを禁止する規制案が提出されたと報じられており、州知事の判断次第では実際に禁止される可能性もあるようです。極端な言動をすればするほどその界隈からの支持は強固になっていくわけで、米国に限らず日本でも今後は根拠や目的より主張のための主張とでも言うようなものが増えていくような気がします。

フロリダ州のデサンティス知事は「賢いトランプ」と言われ、コロナ禍のワクチン接種義務を巡ってクルーズ業界と対立したりLGBTQ+関連でディズニーへの圧力を強めたりして旅行観光産業との接点も深い人物ですが、彼も当初はワクチン支持だったところから強硬な反対派に転じています。彼は大統領選の有力候補とも評されているようですが、果たしてどうなるでしょうか。

またこうした意見や文化の対立が激しくなる一方、ヒトラーがユダヤ人を共通の敵として人心を把握したように、より大きな問題、対立軸が眼前に提示される時にはそれが優先されると予想されるわけで、それはロシアの蛮行や中国、北朝鮮のリスクとの関連も容易に想起されます。我々は、リベンジ旅行やコロナ禍からの回復を追求しつつもこうした状況に留意していかなければなりません。