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ここみち便り:今いる場所は、いるべくしているのかもしれない。

 

こんにちは。

プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチの畑中景子です。

 

先週の記事(「クビになればいい」)は、いろいろな方面から共感のお声をいただきましてありがとうございました。

尖った内容を書くときは私も勇気が要りますが、今回は、意外にもポジティブな反響を頂きまして、安心するとともに、驚きもしました。

 

さて、2回に亘って、転職に着想を得て書いてきましたが、この関連でもう一つだけ書いてみたいことがあります。

それが、今日のタイトルです。

 


思えば、私は、いつも自分の能力以上の場所にいるなと思います。

 

新卒で入った会社は東大出身の方々が最多派で、大学受験を経験していない私は知識量もまるで及ばず。

金融も経済も歴史もわからない私は、飛び交う話がわからないことだらけ。

能力という観点とは異なりますが、当時の新卒総合職20名のうち女性は私を含めて2名だけで、その点でもマイノリティでした。

 

今、ファカルティメンバーに加わっているCTIというコーチ&リーダー養成機関は、この業界の中では歴史があり、本質を扱う品質について世界的にも定評があるところです。

今このポジションを担わせていただけていることは、本当に光栄に思っています。

ファカルティになるには数年に1度不定期に実施されるオーディションに合格する必要がありますが、なぜこれを通過できたのか、私にもわかりません。

私よりも経験も多く腕の良い魅力的なコーチは山ほどいます。

 

「自分にはもったいない場所。」

そういって縮こまっていることもできます。

 

「本来は自分なんかがいられるはずもない場所。」

だから、もっと頑張って皆のようにならなければ、と自分を追い立てることもできます。

 

でも、どういうわけだか、神様は、現在の自分をその場所に置いた。

だったら、もうそこに自分が相応しいかどうかはどうでもいい。

むしろ場違いな存在が必要なのかもしれない。

 

いつからか、「今、自分がこの場に置かれている意味はなんだろう?」と考えるようになりました。

 

真面目な人たちが沢山いる会社だからこそ、自分みたいなちょっと常識破りな人間がいる価値があるのかもしれない。

未熟な私が学んでいくプロセス自体が、受講生の方々にとっての学びになるのかもしれない。

 

だとしたら、自分の発想、体験、感覚をここに持ち込むこと躊躇している場合ではない。

それがきっと誰かにとっての刺激になる。

もしかしたら誰かをほっとさせるかもしれない。

 

そもそも、均質的な組織はとても弱いもの。

全員が同じ色に染まっていくことは、とても危ういはずなのです。

違いがある人たちが協働することで、組織は生き生きと逞しくなります。



今いる場所には、自分が存在しているだけで価値がある。

そう思うと、無理に”優秀な人”になろうとすることも、

必要以上に頑張って誰かに認められようとすることも、必要ないことなのだと気づきます。


ただ、今の自分が響くものを表現していくだけでいい。

たとえ未熟で不器用なままだったとしても。

それが、世界が待っていることだとも思います。

 

その表現をするときは、怖れからではなく、本当の願いからである必要がありますが、これはいつも書いていることですね。

 


ちなみに、私の場違いは、学生時代にも既に始まっていました。

塾の先生の指示で受験した慶應義塾女子高校にたまたま合格したら、さまざまな面で自分の凡庸さを知ることになりました。またこの高校に入る即ち慶應義塾大学への進学でしたが、大学になっても自分のカラーが慶應っぽいと感じたことはありませんでした。

 

ただ、一昨年、福沢諭吉先生の「福翁自伝」を初めて読んだとき、「独立」に関する先生の考え方に大いに共感して驚きました。私が今感じていることが、全部書いてある、と。

大学入学時に配付されてから、これまで読まなかったことを後悔しました。

もしここに諭吉先生がいらしたら、何時間でも一緒に話している自分が想像できます。

 

ここは自分の場所ではないのではないか、と長らく思っていましたが、

ここにはいるべくしているのかもしれない、高校受験のあの日に、天がそのように差配したのかもしれない、などと思いました。

 

 

皆さんが、所属する場所に願っていることは何ですか?

今日は、そこで何を表現してみますか?

 

 

では、今日も良い1日を!



転職シリーズ連載は、これにて一旦完結としたいと思います!

 

【おまけ:「福翁自伝」】

2021年の読書の中で一番よかった本です。
Amazon:https://amzn.to/3Imaq8d
ここみち読書録:https://www.cocomichi.club/entry/2021/12/31


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●コーチング

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・2月22日(水)12:00~13:00 ZOOM
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・3月3日(金)~5日(日)ZOOM
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コーアクティブ・リーダーシップ・エクスペリエンス(CLE)
https://www.thecoaches.co.jp/leadership/cle.html
・年度内開催分は終了しました。次回は6月頃の開催予定見込みです。


◆今日の写真は、前職の仕事で行ったパリのOECD。国際会議のような場は、欧州諸国とは違う考え方を示すことにこそ価値があるのだろうと思って臨んでいました。
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畑中 景子

国際コーチング連盟認定プロフェッショナル・コーチ(PCC)
米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ(CPCC、https://www.thecoaches.co.jp
ザ・リーダーシップ・サークル認定プラクティショナー(TLCCP、https://leadershipcircle.com/ja/home/
ビガーゲーム認定トレーナー(https://www.biggergame-japan.com
web:https://coaching.cocomichi.club(面白く生きる!)
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