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Newsletter by Ximera, Inc. No.019

  1. 記者・ライター向け。エンゲージメント分析ツール「Chartbeat」を解説します

  2. 最適な記事の長さはあるか? 語数とエンゲージメントの関係についてのデータ

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記者・ライターのみなさんのために

8月9日14時から。YouTubeでお待ちしています。

コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」を記者・ライターの
みなさん、コンテンツ制作に携わっているみなさんに向けてご紹介します。


デモは8月9日(水)14時から。YouTubeで行います。

参加に登録は不要です。ぜひご参加ください。

製品デモの動画ページへ

動画ページから通知をオンに。配信開始のとき役立ちます✌️

編集・編成のみなさん、分析をはじめたい方向け

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最適な記事の長さはあるか? 語数とエンゲージメントの関係についてのデータ

調査データをコンテンツの最適化に活用する

Chartbeat Blog|by JACK NEARY

パブリッシャーは常に、速報性のあるニュースと深く掘り下げた長編記事のリスクとリターンを天秤にかけなければいけません。長く書きすぎると、事実を知りたいだけの読者を失うかもしれません。一方で、書く量が少なすぎると、そのような気軽な読者を愛読者に変えられるかもしれない段落を削ることになりかねません。


このバランスを取るのが優れた編集者の役目ですが、私たちChartbeatは、そのような判断を容易にするためのデータや洞察を明らかにすることも責務の一つだと思っています。そんな精神に基づき、Chartbeat社のデータ・サイエンス・チームは、文字数とエンゲージメントの関係を調査しました。


単語の量が増えるにつれて平均エンゲージ時間(平均滞在時間)がどのように変化するのか、また、編集チームがコンテンツを最適化するためにこのデータをどのように活用できるのかを探りました。調査結果の詳細は以下の通りです。

ある程度までは、語数が多いほど平均滞在時間が長くなる

この調査の実施にあたって、Chartbeatのデータサイエンティストは、2019年1月から2022年4月までに掲載された10,000語以下の数百万件の記事を分析しました。同じデータセットにはパブリッシャー・言語・文法ルールのグローバルネットワークがあるため、ただHTMLをスクレイピングしてエンゲージメント時間を計算するような単純な作業ではありませんでした。しかし、当社のチームはこの課題に取り組み、記事の長さとエンゲージメントの関係を明らかにできる、価値あるデータをお届けします。

語数ごとに平均エンゲージ時間(平均滞在時間)をプロットすると、2つの明確なパターンが浮かび上がりました:

  1.  0〜2,000語の間では、語数が多くなるにつれて平均エンゲージ時間が長くなる

  2. 4,000語を超えると、平均エンゲージ時間のばらつきも大きくなり、記事の長さに対するリターンも不確実になる

言い換えると「4,000語未満の記事であれば、長ければ長いほど高いエンゲージメントが得られる」と自信を持ってお伝えできます。しかし、4,000語を超えると、平均滞在時間の期待値は大きく変化するので「単語数に応じてエンゲージ時間が長くなる」という結論はもはや得られません。


このことは、4,000語を超えるとエンゲージメントが高まらないことを意味するわけではありませんが、それよりも、記事の公開後にどれだけページが最適化されるかのほうがパフォーマンスを左右することを意味します。また、このデータによって、あなたのメディアの記事を当社の世界平均と比較してベンチマークすることができます。

ビニング散布図を解読する

研究発表では棒グラフや折れ線グラフをよく使うので、ここで一旦立ち止まって上のグラフを説明しようと思います。


何百万もの記事を1つのグラフにプロットするのではなく、ビニングされた散布図は、1つのドットによって、ある語数の全記事を平均したエンゲージ時間を表現することができます。線が交差しているドットは、その長さの記事に対するエンゲージ時間の期待値の幅を示しています。0〜2,000語では期待値のバラツキは100分の1秒であり、ドットも基本的に線と重なっています。しかし、10,000語前後では、線の幅は9秒近くまで広がっています。


例としてグラフの6,000語を見てみましょう。ドットからは、6,000語の全記事の平均エンゲージ・タイムは80秒であることが読み取れます。そして、そのドットに交差する線は、そのなかでエンゲージ時間が最も短い記事は約77秒で、最も長い記事は約83秒であることを示しています。


記事の大半は2,000語よりもはるかに少ない

つづきを読む

Magnetを下までご覧いただき、ありがとうございます。


コラムや編集後記で暑さを話題にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。暑いです。しかし今週に入って、先週までに被害のあった沖縄に加えてほかの地域でも台風の動向が注目を集めそうです。


8月の半ば、日本ではご先祖様を迎えて供養をするお盆と呼ばれる伝統行事があります。その期間には多くの方が実家に帰省する習慣があるため、交通機関の利用率が高まるのですが、そこへ台風というわけです。進路予想を確認しつつ、飛行機や新幹線の予約を調整する方もいらっしゃるかもしれませんね。


お盆休みのある方もない方も、水分補給を忘れずに。さあ、これを読み終えたら一口どうぞ。


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