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Newsletter by Ximera, Inc. No.021

ニュースサイトやメディアサイトはどれくらい幅広く読まれる? 訪問あたりのカテゴリ数に関するデータ

ひと月あたり、サイト訪問者は70%以上が2つ以下のカテゴリで、さらにそのうちの40%は1つのカテゴリでしか記事を読みません

Chartbeat Blog|by JACK NEARY

ウェブサイトの回遊率ロイヤルティ(訪問頻度)は明らかに関連しています。訪問者があなたのウェブサイトを深く読み込むほど、再訪する可能性は高くなります。訪問者をサイトにとどめ、興味を持ち続けてもらうためには、さまざまなカテゴリやトピックがどのように読まれているか、また、どのようなコンテンツがページ内を回遊するクリックを促す可能性が最も高いかを理解することが重要です。


さまざまなニュースカテゴリ間の繋がりをより深く理解するため、Chartbeat社のデータサイエンスチームは、最近30日間にニュース・メディアサイトを訪れた10億人以上の訪問者の行動を分析しました。IPTC(国際新聞電気通信評議会)が定めた分類法のカテゴリ別に記事を分類するためにChartbeat独自の機械学習アルゴリズムを使用し、流入経路、デバイス、訪問頻度などの要因が、読まれるカテゴリの量や種類にどのように影響するか分析できました。以下に、その結果をご紹介します。

ほとんどの訪問者は1〜2カテゴリを閲覧する

Chartbeatのネットワーク上にあるニュース・メディアサイトの訪問者を1ヶ月間分析した結果、70%以上が1~2カテゴリの記事を読んでいるのに対し、3つ以上のカテゴリにまたがって記事を読んでいるのは29%に過ぎないことがわかりました。セッションレベルで調べると、訪問者の平均セッションは4回で、1回の訪問あたり平均1.3カテゴリを読んでいました。

ニュース・メディアサイトで最も人気のあるカテゴリは「犯罪・法律・司法」です。複数のカテゴリをまたいで閲覧している訪問者にとって、最も人気があったのは「犯罪・法律、司法」と 「経済・ビジネス・金融」の組み合わせです。次に人気があるのは、「犯罪・法律・司法」と「災害・事件・事故」の組み合わせでした。

流入経路はカテゴリ数にどう影響するか?

ネットワーク全体での調査に加え、流入経路が読まれるカテゴリ数にどのように影響するのかも調べました。すべての流入経路において、やはり訪問者の大多数が1〜2カテゴリの記事を閲覧していることがわかりました。


この傾向は「Search(検索エンジン)」経由で最も強く、69%の訪問者が1つのカテゴリだけを閲覧しています。この傾向は「コンテンツにどこで接触したかによって、読者は異なる記事を選択する」というこれまでの調査結果を補強するものです。検索エンジン経由の訪問者は、事実に基づいたタイムリーな情報のストーリーに惹かれるため、当初の関心を満たしたあとに他のカテゴリーに移動する可能性は低いと考えられます。

一方で、1つ以上のカテゴリにまたがって記事を読む可能性が最も高いのは、ニュースアグリゲーターのような「External(外部リンク)」経由の訪問者です。訪問者の41%が1つのカテゴリを、59%が2つ以上のカテゴリを読んでいることがわかりました。

デバイスの種類はカテゴリ数にどう影響するか?

デバイスの種類別に訪問のカテゴリ数を調べると、モバイル、デスクトップ、タブレットのいずれであっても、訪問者の60%以上が1~2カテゴリーのニュースを読んでいることがわかります。デスクトップとタブレットの読者は、3カテゴリ以上の読者の割合が同程度(それぞれ33%と34%)で、どちらもモバイルの読者の29%を上回る結果となりました。

ロイヤルティ(訪問頻度)はカテゴリ数にどう影響するか?

読まれるカテゴリ数を訪問頻度ごとに分類すると、新規訪問者とロイヤルティの高い訪問者とでは正反対の傾向がみられました。新規訪問者の83%が1つのカテゴリにとどまるのに対し、

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Chartbeat(チャートビート)は世界中の何千ものパブリッシャーから信頼されている、業界をリードするエンゲージメント分析プラットフォームです。日本では日本総代理店として株式会社キメラがパブリッシャーへChartbeatの提供とサポートを実施しています。

Magnetを下までご覧いただき、ありがとうございます。


先日、とある記者の方からうれしい話を聞きました。

プロバスケットボールの話題でよくわからないことがあり、記者さん自身もよくわからなかったので、そのことについて調べて記事にしたんだそうです。そうしたらその記事は読者からたくさんのエンゲージメントが得られ、メディア全体を牽引するトラフィックも生むことができたとお話しいただきました。実際のアクセスデータも拝見したのですが、そのとおりでした。


読者に関心のある、身近なことで、自分の感覚や経験をつかって、読者の手助けができた素敵なできごとです。ニュースメディアを運営していると、カバーしている領域の話題をベルトコンベアのように流していくような感覚になってしまうことがあります。それも意味のあることですが、それだけになってしまわないように、とみなさん心がけていらっしゃるのではないでしょうか。


今回の話は、読者の生活に寄り添いたいタイプのメディアで起きたことでした。自分がよくわからないことはきっと読者もよくわかっていない。理解する手助けができたら、そう思っての行動でした。


メディアもサービスです。わたしが、あなたに、何をしてあげられるか、です。数字を大きくするために、数字に対して何かをするわけではありません。人が人を助けて、そのとき数えられる数字を数えているだけです。向かうのは人です。

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